ゆき&りん

栃木県 52歳 女性 ブロック ミュート

平成26年5月26日、14年間一緒に暮らしてきた愛猫りんたろうが他界しました。 今はただただ辛い日々を送っています。 そして・・・ あれから約3ヶ月経ちました。 これを書いている今は8月で...

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倫太郎の死から得た教訓①~闘病・病院について~
2015年8月16日(日) 556 / 8

迎え盆の13日の夜、無性に日記を書かなきゃいけない使命感に襲われました。

家に帰って来た倫太郎が「お願いね。」って言っている気がしたんです。

それは、倫太郎の闘病のこと、病院のこと、獣医のこと。

これまで日記に少しかいつまんで書くことはあっても、自分自身、振り返るのが辛くてすべてを赤裸々に書いたことはありませんでした。

でも、今日、倫太郎が亡くなって以来初めて、闘病の記録が書いてあるノートを開きました。

そろそろちゃんと向き合って、猫を大切にしている皆様に伝えたいことがあったからです。

長く長くなるので、無理に読んでくださいとは言いませんが、病気のことや病院探しで悩んでたりする方には知っておいて欲しいなぁと思うことを書きます。

あとは、愛猫を亡くされて自責の念で苦しんでいる方へ。

かなり長くなるので、2回に分けます。→結局3回になってしまいました。


ここから先、
A病院・・・市内の家から5分の病院。昔からの倫太郎のかかりつけ病院。
B病院・・・県内、隣の市の日曜日もやっている病院。
C病院・・・市内の家から10分の病院。治療費や入院費が高い。
D病院・・・隣県の目の治療に力を入れている病院。
で表記します。


倫太郎は昨年の5月、ゴールデンウィークくらいまで、14歳ながらも元気に過ごしていました。

でも、急にベッドから降りた後に転んだり、今まで跳び乗れていたトイレの便座(人間の)に乗ろうとしてずっこける場面に遭遇するようになりました。

そして2日間、ごはんがほとんど減っていないことに気付きました。

一緒に遊んでいた犬飼いの友達が「ちょっと吐いたから、今日、病院行ってくるわ~。」って言っていて、私は「そう言えば、りんちゃんがごはん食べないんだよねぇ。」って話していました。

でも、その時は大したことと考えず、“まぁ歳だし、足腰弱って来ちゃったのかな~。”とか“ごはんもそのうち食べるでしょ。”くらいにしか考えていませんでした。

5月12日、食欲不振が前の週より続いていて、ほんとかすかにですが、左脚がふらついているように見えた為、A病院を受診。
仕事だったので母にお願いする。
血液検査もなく異常なしと診断される。

5月16日、まったく食べなくなる。朝、手や体が一瞬震えていた。けいれん?
再度A病院へ。
同じく仕事の為、母が連れて行く。
血液検査、異常なしとの診断。
レントゲンを撮ると脊椎が変色していて、『変形性脊椎症』と診断される。
老化で起こるらしく、注射をし、メタカムという痛み止めを処方される。
夜、動きが良くなり普通に歩く。
ソファやベッドにも跳び乗れる。
ごはんも食べるようになる。
「きっと痛かったんだね~。」と母と話す。

これで安心。
・・・と思ったら、翌5月17日朝、左脚に力が入らなくなりお尻をついてしまい立ち上がれない。
メタカムを飲ませた1~2時間後に嘔吐。

この晩、私は必死でネットで同じような症例を調べまくりました。
その時に気になった「心筋症」。
でも心筋症は脚に血栓ができてから3~4日で死んでしまうらしい。
倫太郎はこの時点で、異変が出てから1週間以上経っていたので、不安になりつつも“まさか違うよね。。。”と自分に言い聞かせました。

5月18日は日曜日でした。
朝、左脚以上に今度は右脚が麻痺した状態。
前日までは2、3歩歩けたのに、完全に歩くことができなくなりました。
A病院は休診日。
他の市内の病院にかかったことがなく、でも「万が一心筋症だったら・・・。」と思い、病院をネットで検索するも、やっている所がみつかりません。
完全予約制のC病院が午前中2時間だけならやっていますが、「もう時間的にも間に合わないな・・・。」と問い合わせをすることもしませんでした。
父が電話帳でみつけた隣の市のB病院がやっていることがわかりました。
ネットで見ると、設備も良さそうで、1件だけ書かれていたクチコミも良いことだけ書いてあったので、急いで連絡を入れ、そこに向かいました。


ところが・・・このB病院にかかったことで、倫太郎は命を落とすことになってしまったのです。


正直、直感で“変な先生だな・・・。”って思ったのが第一印象でした。
受付で脚が立たなくなったことやごはんを食べないことを伝えました。
そして診察室に通され、まだ倫太郎を見てもいないのに『腎臓病』のパンフレットを持って入って来ました。
病状を伝えようと思ったら、人が話し始めているのに落ち着きなく診察室から出て、待合室にいる他の患者さんに話しかけること数回。
まともに話をすることがなかなかできませんでした。
やっと一通り話し、A病院での血液検査結果を見せると、腎臓病のパンフレットを引っ込めて、今度はハサミのような器具(先が刃ではなく棒になっている)を出し、倫太郎の脚を思い切りひねりました。
「痛い・・・っ!」って私が声に出してしまいました。
「ほら、感覚が鈍いでしょ?」って言われ、すぐさま今度は手を同じようにひねりました。
痛がる倫太郎を見て、“もうやめて・・・。”って思ったら、再度脚をひねり、「こっちは反応あんまりないでしょう。」ってドヤ顔で言われました。
更に、「ここ痛がってるでしょ。」と背骨の4番目をグリグリしていました。
その間、“倫太郎”という名前を伝えると「猫なのに倫太郎ねぇ・・・。」と何回もつぶやき笑っていたことに嫌悪感を抱きました。
更に、「自分は○○市の獣医師会の会長をやっている。」という自慢話までされました。
結局A病院の見立てのまま、『変形性脊椎症』
メタカムを飲んで吐き、そのまま脚が立たないことを伝えると、
「ステロイドを出します。」と言われました。
私自身、病気でステロイドを飲んでたことがあり副作用やステロイド依存な体になることを知っていたので、ためらいました。
が、獣医は「そんなに長く飲むわけじゃないから。」と。
「介護が必要になりますか?」と聞いたら「そうかもしれない。」と言って、オムツを一枚渡されました。
そしてレーザーを当て、3日したら様子を電話してくださいと言われ、帰りました。
「心筋症」のことはなんだか言えませんでした。
素人がネットで聞きかじった情報を獣医に伝えるのは言いにくかったし、A病院もB病院も同じ診断だったから。

帰りの車で、弟に「どう思った?」と聞いたら、「動きが機敏でできる人って感じじゃない?獣医師会の会長って言ってたし。」と。
私はモヤモヤしつつも、“そうかぁ・・・私と評価が全然違うな。悪く見すぎかな?”って思い直しました。
そして「命に関わる病気じゃなくて良かったね。介護はしょうがないよね。」って話しながら帰りました。

薬は名前を聞き忘れましたが、なんの疑いもせず、黄色い錠剤とオレンジの錠剤2種類を飲ませました。
倫太郎はステロイドの効果か、翌日5月19日、歩けるようになりました。

3日後に電話を入れてそのことを伝えると、そのまま薬を続け、週末に連れて来るように言われました。
ただ、気になったのが、私のことを大してわかっていないような感じだったことです。


ここで倫太郎が歩けるようになってしまったことが、私の危機感を薄れさせることになりました。

むしろ「B病院に行ったら歩けるようになった!」と感じてしまっていたのです。

しかも、倫太郎はほんの少しだけごはんを食べていました。
だから、前より元気が出てきたって思ってしまったんです。

嘔吐も一日に2回くらいはしていたのに・・・。
ただ、元々倫太郎はよくごはんを嘔吐する子だったので、あまり気にしていなかったのです・・・。
嘔吐には慣れてしまっていて、脚のことばかり考えていました。
でも、それは、大きな間違いだったと思います。


翌週5月24日、病院を近くのA病院に戻すか、もう一度B病院に行くか悩んだ結果、歩けるようになってきていたのと、変に義理みたいな気持ちが働いてしまい、もう一回B病院に連れて行き、もらった薬を持ってもう一度本当にこの薬でいいのか確かめる為に、A病院に行くことにしたのです。

色々考えてB病院に行ったのに、獣医は私のことも倫太郎のことも覚えていませんでした。
電子カルテを開こうとして、名前を聞かれたので名乗ると、自分の入力ミスで画面が出なかっただけなのに、強い口調で「猫じゃなくて!あ・な・た・の名前ですよ!」ってキレられました。
私、自分の名前名乗ってますが・・・。
そして嘔吐のことを伝えると、点滴。
その時の針のことなのですが・・・弟が後から言ってたんです。
「普通、袋とかに入ってない?消毒済みかもしれないけど、なんかそのままいっぱい入ってる中から出してたよ。しかも、あの点滴、使いかけじゃなかった?」と。
その他にも、レーザーを当てたのですが、倫太郎が動いてしまいます。
その日、看護師もいなくて私に「押さえて!」と命令されました。
そして「(ちゃんと当たってなくても)広がるから大丈夫。」と訳のわからないことを言ってましたが、本当なんでしょうか・・・?
しかもまだ腎臓病を疑ってる。
「一日で一気に悪くなることもあるから。」と。
血液検査もせずに何を言ってるんだろう・・・?と思いました。
薬を変えると言って渡されたのは、前回のオレンジの錠剤と、オレンジの水薬。
「これはステロイドですか?」と聞くと、「う~ん、ステロイドも少し入ってるけど・・・。」となんだかはっきりわからない返事でした。

弟と帰りの車で、「もうB病院はやめよう。月曜日にA病院にもう一回連れて行こう。」となりました。

なのに・・・また脚が立たなくなってきていることに不安を覚えた私は、B病院でもらった薬をその晩飲ませてしまいました。

眠りについて、夜中、倫太郎の異変で目が覚めました。

フローリングの床に薄いピンクっぽい液体を吐き、口の端には泡が出ていました。
鼻水の中に少し血も混ざっていました。
私は、“薬を吐いたんだ。”と思いました。

5月25日、午前中、様子を見ていると、倫太郎は少し歩くとバタリと横に倒れるを繰り返していました。

なのに、私は『変形性脊椎症』だと思っていたので、死ぬことなんてまったく考えていませんでした。

B病院に電話を入れ、嘔吐したこと、薬を止めていいかということを聞きました。
獣医が不在で、受付の人が電話で確認を取った所、「薬はやめていいそうです。それから、先生の携帯に直接電話を入れてください。」と言われました。
教わった番号にかけると、今話をした受付の人・・・「すいません、間違えました~!」と笑っている。
そして、その後、2回獣医の携帯に電話をかけましたが電源が切られていました。
自分でかけろと言ったのに・・・。

そして午後、歩けない倫太郎をトイレに連れて行ってあげようと思いました。
おしっこをする仕草をして出始めた途端、また水のような物を嘔吐しました。
また口の端には泡が出ています。
14年間、トイレの失敗をしたことのない倫太郎が、トイレの外に、濃い黄色のおしっこをしてしまいました。
トイレの失敗をしたことない倫太郎は悔しかったでしょうね・・・。
「おしっこ出ちゃったね~。大丈夫だよ~。苦しいね。」って声を掛けました。
おしっこの上に座ってしまいおしりも汚れてしまったので蒸しタオルで拭きました。
ドライヤーを嫌がるので、暖かい日だったし、よく拭いてそのままにしてしまいました。
今思うと、倫太郎の体温を下げてしまったと思います。

その後、父と母が様子を見ててくれると言うので、私は弟に髪のカラーをしてもらい(うちは美容院なので)、その後、マツキヨに買い物に行ってしまいました。
マツキヨの駐車場で友達から電話がかかってきて、車の中で一時間程、長電話をしてしまいました。
倫太郎のことも友達に話して「もしりんちゃんがいなくなったら、私、気が狂うわ~。」って話してました。
この時、まだ死ぬなんて思ってもいなくて・・・。
母から電話があり、「いつ帰って来るの?私たち帰るよ。」って言うので、買い物を済ませ、家に戻りました。

私が和室の扉を開け、目に飛び込んできたのは・・・
横たわり、早い呼吸をしている倫太郎。
明らかに様子がおかしく、ここで初めて「このままじゃ死んじゃう!!」と不安になりました。
咄嗟にカイロを2袋とバスタオルを用意して倫太郎を膝に乗せました。
倫太郎が聞いたことのないような大きな声で「ニャーーーーーーーー!」と鳴きました。
ひたすら温めながら、電話を手に取りました。
B病院の獣医の携帯に電話をすると、今度は繋がり、状況を一気に話すと、
「なんで電話してこなかったの!」と怒鳴られました。
「2回したけど出なかったので。」と答えると、「あぁ、そうなの。」
そして、状況を話終えると「それはもうダメかもしれないね。」と信じられない一言が・・・。
なんで!?『変形性脊椎症』は命にかかわる病気じゃないでしょ!?
怒りしかありませんでした。
しまいには「どっちにしろ今、遠くにいるから今からは無理だから。」と言われ電話を切られました。
怒りはもちろんありましたが、それどころではなく、A病院に電話を入れるも、日曜で留守電。
もしかしたら誰かいて出てくれるかもしれない・・・とわずかな望みにかけ、何度かかけましたが、ダメでした。
その後、市内の何軒か病院に電話を入れましたが繋がる所が全然なく、やっと繋がったのがC病院でした。

「今、別の急患がいるので、折り返し電話を入れますので、準備していてください。」と。
「夜間料金もかかりますが大丈夫ですか?」とも。
もちろんお願いしました。
“診察してもらえる!これで大丈夫だ!”と安心していました。
だって、『変形性脊椎症』だもん。
きっと嘔吐が続いて調子が悪くなっちゃったんだよね・・・そう思っていました。

病院に着き、初診の紙を書き、呼ばれるのを待っている間も“もう大丈夫・・・!”という気持ちでいました。

ところが・・・診察台に倫太郎を乗せ、これまでの経緯をお話すると、

先生が「これは、変形性脊椎症なんかじゃないですよ。心筋症だと思います。脚が硬くなってきてる。瞳孔も開いていますよ。体温も35.8度しかありません。重篤な状態です。」

私も、一緒に行った母も半狂乱になりました。

「助けてください!助けてください!りんちゃん、頑張れ!りんちゃん、死んじゃだめだよ!」そんな言葉しか出ませんでした。

すぐに血液を検査にかけ、点滴と荒れた胃の治療の為の注射をし、検査結果を待ちました。
「結果が出るまでもってくれるといいけど・・・。」先生が言いました。

『心筋症』それは、倫太郎の体調が悪くなってすぐに疑った病名。
ネットで見たことを伝えると、「よく調べましたね。」と言われました。
私は最初に気付けていたのにその知識を活かせませんでした・・・。

処置の続く、しばらくの間、待合室にいました。
途中、私の膝の上に乗せた時に鳴いた大きな「ニャーーーーーー!」が聞こえたような気がしました。
空耳だったのか倫太郎の最後の声だったのかわかりませんが。

ただ・・・検査の結果、心筋症を表す数値は正常値のギリギリ上限でした。
カリウムの数値が異常に低かったです。
カリウムの数値は低くても高くても(わずか1程度の範囲で)命に関わるんだそうです。

先生は「それでも、僕は心筋症だと思います。もしそうなら一刻も早い投薬が必要です。どうしますか?」とおっしゃっていました。

副作用はほぼないというので、お願いしました。

カリウムの点滴と、血栓を溶かす薬、同時に始めました。
点滴を打つ為に刈られた倫太郎の腕の毛と、採血の時に垂れた真っ赤な血が印象に残っています。

エコーで心臓を見ました。
真っ暗な中、血餅が心臓に行っていないか探しているのを固唾を飲んで見ていました。
血餅は心臓にはありませんでした。
血栓を溶かす薬とカリウムの点滴が始まってしばらくすると、倫太郎の脚が暖かくなってきて、強張っていたのもだいぶ柔らかくなってきました。

先生が「・・・意識が戻ったかな?」と言いました。
私が「りんちゃん!」って声を掛けると、横たわった倫太郎の目が、私の方を向き、ゆっくり瞬きもしました。
りんちゃん、あの時、私のことわかったのかな・・・?


C病院の先生に、B病院の薬を見せました。
飲ませきってしまった黄色の錠剤も写真で見せました。
オレンジ色の錠剤は、鎮痛剤。
ただし、「こんな量を飲ませたら胃の中がめちゃくちゃになる。」と。
黄色い錠剤とオレンジの水薬はなんだかわからない、と・・・。
ステロイドって言ってたと話すと、「この黄色いのがステロイドだとしたら、この鎮痛剤と一緒に出すなんて有り得ない。」
何にしても「治療も薬も見当違いもいいとこ。」と言われました。
「変形性脊椎症は、人間でいう腰痛と同じで、こんな状態になることはないですから。」だそうです・・・。

そして、偶然、B病院の獣医はC病院の獣医の大学の時の同級生でした。
「あの落ち着きのない奴でしょ・・・病院の建物はすごいけど、あそこは検査もまともにできないよ。」と。
やっぱり私が最初に抱いた直感は正しかったんだ・・・と愕然としました。
薬については、翌日、C病院の先生からB病院へ電話をして確認してくれることになりました。
あと、A病院からレントゲン写真を貰って来るように言われました。

倫太郎は重篤な状態が続いていて、そのまま入院となりました。
夜中の内に亡くなる可能性もあると言われました。
それでも、病院に預けないと、間違いなく死んでしまうので、先生に託しました。


夜中、私はずっと泣きながら祈りました。
「りんちゃんを助けてください。他には何もいらないからりんちゃんを連れて行かないでください。」と。
もう亡くなっている、祖父・祖母・犬のコロ・猫のタマとナナ・歴代のにゃんこたちにひたすらお願いしました。
「りんちゃんをそっちに連れて行かないで。お願い、私の所に返してください。」ってひたすら。
母の手を握り、気が狂ったように泣きました。


C病院の先生は、夜中2時に最後の診察をして、朝6時になったら様子を見ますとおっしゃっていました。
「僕も寝ないわけにはいかないので・・・。」と。
じゃあ、朝6時になって電話がなければ、倫太郎は生きているということなんだと思い、朝6時まで、地獄のような時間を過ごしました。

電話は鳴らず、母が「大丈夫ってことだよ、大丈夫、大丈夫。」そう言っていました。
・・・が、病院の開く9時過ぎになって、うちのお店に電話が入りました。(この辺は以前日記にも書いたのですが。)
急変を知らせる電話でした。

病院に着くと、診察室に通されました。
倫太郎はぐったり伏せていました。
呼びかけても返事もできません。
先生が「結局、一晩中ほとんど寝ないで見ていましたが、朝になって、開いた瞳孔が元に戻ったので頑張ってくれるかな?と思ったんですが・・・呼吸が止まるのがわかるでしょ?」と。
そして、その間に今まで見たことのないような苦しそうな表情で嘔吐しました。
血が混じったくすんだ赤い液体でした。
その後、「酸素」という言葉で2階にある手術室らしきところに連れて行かれました。

しばらくして、先生に呼ばれ2階に行くと心臓マッサージをされている倫太郎がいました。
「撫でててあげてください。」と先生に言われ頭をいい子いい子しながら、
「りんちゃん、戻って来て!」「頑張れ!」って言い続けましたが・・・若い先生が心臓マッサージを止め、院長先生(ずっと見てくれてた先生)が私に離れるように言うと、何かを注射しました。(きっと強心剤とかでしょう。)
そして、そのすぐ後に、「亡くなりました。」と告げられました。

すぐに抱きあげました。
不謹慎かもしれないけど、母と交替でりんちゃんを抱いて写真を撮りました。
泣いて泣いて頭がおかしくなりそうでした。

先生が言うには、胃の中が血だらけだと。
薬のせいでそうなったんだと。
そして、最後に心室細動を起こしていたから、血栓が心臓に行ってしまったのだろうと。
結局亡くなってしまったので、C病院の先生からB病院に電話を入れるのはやめます、と言われました。
C病院の先生が「(B病院を)医療ミスで訴えたりは大変なだけだからやめた方がいいと思います・・・。」と何故か言っていました。

訴える方法もわからず、気力もありませんでしたが、いつか訴えようと思う日が来たら・・・と思い、未だにあの変なオレンジ色水薬はとってあります。
倫太郎はあんな薬見たくないだろうから、クローゼットの一番奥でゴミ袋の中に入っています。
でも、もう訴えたりすることもどうでもよくなりました。


②に続きます。
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