
A:和ライオン?なんや、それ?
B:「日本産のライオン」っちゅう意味で「和ぁーライオン」や(^^)
A:なんや、シンガポールの「マーライオン」と、かけとるんかい。
B:そや。最近、世界の猫が急に身近になってきて、次に本物のシンガポールの猫ちゃんが出ちゃうんやないか、世界をまたにかける戦場カメラマンとしては、ちょっとあせっとるんや。
A:ぼけ。誰がかめらまんや。カメレオンちゃうか。
B:保護色でけまへんけど。
A:けったいなヤツちゃなぁ。けど、本物、出されたぐらいで笑いがとれんのなら、お笑いなんぞ、やめてしまえ。
B:まぁ、お笑いとるために、必ずしも写真撮っとるわけやないんやが、ちょっとは、面白がってもらわんと……。
A:なんや、しょもない男やなぁ。どうせなら、動物園でライオン撮って「天王寺の猫です」ぐらい言わんかい。猫とライオンの違いなんぞ誰がわかるかい。
B:まぁ、発想はそうゆうことなんやが、ここは猫のサイトやさかい、あくまで猫を撮っときたいんや……。
A:そんなら、そんなライオン撮ってないで、きっちり猫、撮らんかい!
というようなやりとりがあったか、なかったか。
ああ、今日も、戦場に、日が沈んでいく。
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注
天王寺:
日本で三番目に古い動物園がある。
ライオン:
ネコ目ネコ科の大型肉食獣。かつてはアフリカ・アジア・ヨーロッパ南部の広い地域に分布していた。
日本では、動物園以外での生息を確認するにいたっていない。したがって、日本において「猫とライオン」の別を持たなくても生命の危機に直結することはないが、ライオンが徘徊するアフリカ戦線を報道するカメラマンにおいて、その別は必須である。
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