暗い闇がすぐそばにある

2015年11月11日(水) 2015-11-11T21:59:58+09:00 191 / 2

私はただの猫好きです。
はーろとイチャイチャ・キャッキャウフフしてられたら、それだけでいいです。
一緒に寝てくれなくたって、そのくせ、タワーの横に立って撫でろと言われたって、コタツの中で撫でろと言われたって。
はーろがいてくれれば、私は幸せです。
はーろも幸せでいてくれればいいなと思います。

でも、暗い闇がすぐそばにあります。
絶望と慟哭と怨嗟に満ちて血の匂いのする闇。

私が、はーろを撫でまわして、はーろがゴロゴロいってる瞬間にも、劣悪な環境に置かれ、暴力にさらされ、殺されている猫ちゃんたちがいる。
そんなこと、考えもしたくないけど、不意に背後に忍び寄ってきます。

椰と一緒だった時は、椰のことしか目に入らなくて、他の猫ちゃんのことはまったく考えませんでした。
でも、はーろは違う。
多頭飼い崩壊からレスキューされた子だから、どうしても、周辺の事情というものを目にしてしまいます。

私は崇高な精神など持ち合わせていない利己的な怠け者です。
はーろをお迎えしたのは、正直言って、不幸な猫ちゃんを少しでも助けようと思ったわけではありません。
仔猫の世話はできないので、大人猫でないと駄目、となると必然的にペットショップは対象外。
そして、保護を必要としている子を迎えることで、椰ほど愛せない罪滅ぼしになるかなと思ったからです(この点については現在、微妙な感じになっていますが)。
また、殊更、片目というハンデのある子を選んだわけではありません。これについては、たまたま気に入った子が片目だっただけです。はーろが右目でなく左目を失明していたら、応募はやめていたと思います(キャプテンハーロックと同じ右目失明というのが、ハンデあってもいいやと思った理由ですので)。

里親募集のサイトを色々見ている時に、里親詐欺や多頭飼い崩壊、簡単に遺棄する輩、遺伝疾患を知りました。
安易にセンターに持ち込む輩についてはニュースなどで知ってはいましたが、保護活動をされている方は、センターからのレスキューや、野良猫、無責任に繁殖させてしまった仔猫の里親探しをされているのだと思っていました。
それだけじゃなかったんですね。

どうして猫を不幸にする人間がいるのか。
自我を持ち、喜怒哀楽があり、愛情も理解する知能を持つ命を、どうして弄ぶような真似ができるのか。
その精神構造は、理解できません。

保護活動にまったく関わっていない私が嘆いたところで、ただの自己満足ですが、考えずにはいられません。

はーろだけは絶対、幸せにします。
今の私には、それだけしかできないからこそ、それだけは絶対に守ります。