今年は初市が休日です。
それに雪が全然ありません。
次の日も休みでゆっくり見物できる、こんなことめったにありません。
山形市には一と九を除き、二日町~十日町、数字の付く地名があります。定期の市が立つ市日町です。お正月休みも終わり初めての商売の日が十日です。
十日町に「市神(いちがみ)」が祀られて市神祭りとして初市が広まったそうです。
十日町の歌懸稲荷の境内に市神がありますが、なんとも貧弱。
文字も全然書いてありません。見た目にはただの石。
ここにあった本物の神様は道路拡張の工事のときに山形市役所の裏に移転され、市役所の建て替えのときにまた別の場所に転々と移転されました。
じゃぁ、この石は何者?
とりあえず、神社に参拝しました。
お賽銭、ここの神様ははじきとばさず、受け取ってくれました。
紅の蔵の前で獅子が舞っていました。
よく見る親しみのある唐草模様。
「頭がよくなりますように」子供たちが頭を噛んでもらっています。
泣き出す子も。

このりっぱな蔵屋敷は京阪神との紅花の取引で財を成し、山形の銀行の設立など産業の礎を築いた豪商のもので、十数年ほど前は電気屋さんでした。
幾つもの蔵があって、今はおそば屋さんやレストラン、お土産屋さんなどになっています。
近くにいながら赤い暖簾をくぐるのは初めてです。
中を覗いたら人が多くてすぐ戻ってきました。
日当たりのよい木枠の窓際には啓翁桜のいけばなが蔵とよく合います。
三月になれば古今雛の展示もするようなのでまた観に行ってみます。

山形の市はもともと農家の人が野菜や生活用品を売っていたらしく、大株になるようにと蕪やアサヅキの白くて長い根っこのついたものが縁起ものとして並びます。
ザル、まな板、なべの蓋、はしご、杵、臼、漬物樽、雪ヘラ、つららを落とすヘラ・・
必要だけどあまり買い替えないものばかり。
写真の大きな臼は24万の値段が付いていました。スケールが置いてありましたが、尺のメモリでよくわかりませんでした。70センチぐらいでしょうか。
一斗用と書いてありましたが、一合×100、一升×10。わかりづらい。
昔の人は買ったらどうして持って帰っていたのだろうというものばかりです。
途中、薬屋さんの前でサトちゃんに乗るこどもを見ました。
10円で前後にだるく動きます。
色鮮やかなだんご木も山形風の繭玉です。
ミズキの木に最中の皮のようなだんご、鯛や小判などのふなせんべいを吊るします。
クロちゃんも、初市見に来たかな。
前に紹介した干し柿、山形では「つるし柿」とよぶ方が多いようです。
山形の吊るし文化、吊るしものが好きです。
私は初飴を買って帰って来ました。
売ってくれる人が「今年もいい年でありますように」って言ってくれました。
ちょっとしたことでも嬉しくなりました。
この飴、気をつけてたべないと歯が取れます。

こちらは新春恒例、どんつぁん慶びの舞。
志づも似合うでしょ。
凸助にはみかん?橙?デコポン?
それを見た茶々。固まっています。
もうとっくに仕事初めは終わっていると思いますが、今年も無事に働けますように。
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