昨日、親戚の結婚式が福岡のとあるホテルで行われた。
前々から天気が怪しいと思っていたが、こんなことになるなんて。
昨朝、雪が積もり始めたので、私の車で高速を走って福岡入りすることを諦め、
親戚と共に近くの駅から特急に乗車した。
既に、大幅にダイヤは乱れ、
1時間前に出ているはずの電車に乗り、更に1時間遅れて博多に到着した。
ここからも悲惨。
高齢者連れのためタクシーに乗ろうかと、乗り場に並ぶとブリザードが襲う!
高齢者を壁側に待たせて中年が並んだが、寒さと風がひど過ぎる。
隣ではTVクルーが撮影中、撮るんじゃない!ぷんぷん!
すぐにタクシーを止め地下鉄へ。
天神まで移動し、とあるホテル前からタクシーに乗った。賢い選択。
式場には予定より早めに入れ、みな安堵した。
そのころ、家ではなるしゃんと黒タンが氷点下になった家に2にゃんでお留守番。
気になって仕方がない。
朝ごはんは多めにあげたが、それ以上は入れてこなかった。
式や披露宴はのんびりと進む一方で、
スマホで見る家周辺の気温や雪の状態、電車運行状況が気になって仕方がない。
そして、思っていた時間よりだいぶ時間が過ぎ、
「ひょっとすると帰れないかも」ということが脳裏をよぎった。
2にゃんが気になる。連れには高齢者がいる。博多で一夜を過ごすかも…気になる。
居ても立ってもいられなくて、披露宴が終わってすぐに一人だけ会場を飛び出た。
フロントに行って泊まれるか聞き、可能だったので部屋を抑えた。
博多周辺の部屋は満室なので、このホテルが最後の頼みの綱だった。
タクシーも捕まらない中、なんとかご近所さんに連絡を取ろうとした。
せめて、-4℃の寒さに耐えている2にゃんにご飯を与えたい。
寒さはホカホカマットでしのいでくれ。
しかし、あらゆる知り合いを探ってもお隣さんに行きつかない。
電話回線がおかしい?まさか、停電?・・・・・ホカホカマットが。
タクシーになんとか2巡目で乗車。
最寄り地下鉄まで移動して地下鉄で博多まで。
博多では、やはり大雪のため乱れたダイヤに翻弄される人々でいっぱい。
とりあえず、途中までは電車が行く見込み。
用務員さんと二人、冷え込むコンコースで電車を待った。
その間、再度知り合いを巡ってお隣さんへの連絡を探り続けた。
そして、やっと連絡手段を見つけ安堵した。
指定席入り口に並んだため座ることができた。自由席は通路まで満杯。
早速お隣さんに電話した。そしたら、4~5時間停電していたとのこと。
スマホでは-7℃をたたき出していたので、停電なんて最悪!
趣旨を理解してくれたお隣さんが極寒の中、外に出て我が家に行き、
2にゃんにご飯を上げてくれた。この時すでに停電は復旧。
お隣さんの談によると、餌を入れていたら猫が出てきたとのこと。
お腹が空いていたんだね、ごめんね、でも、とりあえず一安心。
1時間以上待って、21時過ぎのろのろ運転で電車は走り始めた。
途中何度も止まるし、途中の駅で長時間の信号待ち。
行けるところまでの最終地に1時過ぎに着いた。
ここからどうするのか・・・。途方に暮れた。
その間、2にゃんはどうしているのか?黒タンは?なるしゃんは?
気持ちがはやるがどうしようもない。
今は亡き祖父母に心の中でひたすら、ふたりの無事と一刻も早い帰宅をお願いする。
ホテルに泊まるか、泊まったら2にゃんはどうなるか?
もちろん、ホテルは空いてない。
タクシー乗り場で並んで、寒さに耐えた。
交替で並ぼうと、駅舎に待たせた用務員さんがすっ飛んできて、
「普通電車が動く!」と叫ぶ。
時間は2時。夕方19時台の電車が今頃!?
駅舎内にいた人が一気に切符を買った。
なかなか来ない電車。
しかし「来るんだ!」絶たれていた望みが来る。
希望があるから待てる。みんなそうだっただろう。
やってきた電車に乗り出発を待つ。なかなか出発しないが待つ。
走り始めた電車は各駅停車でスピードを出して走った!
ようやく会える、2にゃんに会える。大丈夫だろうか?
きっと、待ってる。
私の車が泊まった駅に2時半ころ到着‼
急いで、野外駐車の車のところへ。
山のような雪に埋もれる車。フロントガラスの雪をどける手が切れそう。
凍り付いた雪を傘で削った。傷なんかどうでもいい。
なんとか視界が切り開かれたタイミングで、用務員さんに支払い機で清算させ出発!
車は何とか進みそう。車内温度計-6℃
ほとんど車は走っていない。走っている車の大半が貨物車。
貨物車が走った後のチェーンのくぼみが走行の役に立つ。
私の車にチェーンは付いていない。RV車ということだけが望み。
4輪駆動車ではないが、タイヤが大きい分雪を噛む。
最大の難所、大きな橋を何とか渡り、二人の帰宅への希望が膨らむ。
走っている車が余りいないこと、それはぶつからないこと。助かる。
時速20kmでやっと!念願の家にたどり着いた!!!!!!!!!!!!!
3時20分、この喜びは計り知れない!
荷物はそのまま車に残し、家に飛び込んだ。
なるしゃんはキャビネットの上で待ちわびた私をチェックしていた。
黒タンはホカホカマットの上で寒さに耐えていた。抱きしめる!
「ああ!良かった!良かった!祖父ちゃん祖母ちゃんありがとう!」
これも、今は亡き祖父母の差し伸べた手だと思う!
すぐに、ファンヒーターを付け、ご飯を追加した。
喜ぶなるしゃん、駆け回りすぎ!薬を飲ませて一安心。
ファンヒーターの温度は7度くらいまでしか上がらない。
点けっぱなしで寝よう。このとき4時。
黒タンはホカホカマットの上で寝ている。
なるしゃんを布団の中に押し込め寝かせる。
なんと、いつもなら逃げ出すなるしゃんが寝た!
疲れからか、やけに寒い。ガタガタと震えながら寝ていた。
2にゃんは安心しきっていた。
朝にはお腹が空いて起こしに来た。
寒さを感じすぎて震えが止まらないが、用務員さんは出勤準備をしていた。
服を着てしまおう、そっちのほうが温かいかも。
睡眠時間は足りていないが、怒涛の1日を過ごして神経がビンビンで眠くはない。
ホテルに残してきたみんなを何とか帰宅させる算段をしながら、家で待つ。
お外出たいんだね・・・。でも、数分で戻った。
なると「あ~、お外は冷たかったよ~。」
黒タン「お外なんて、風邪ひいちゃうよ!なるちゃん。」
なると「もう、こんな日に置いていかないでね。」
黒タン「まったくだよ。」
やっと電車に乗った知らせが入り、また、私は車で駅に向かう。
持っていたチェーンは普通車用でやはり入らなかった。
家族の車にはデカすぎた。
タクシー会社に問い合わせてみたが、すぐには乗れそうにもなかった。
だから、チェーンがなくても行くしかない。
道を選びながら、滑りながら、車は進む。
そして、4人が待つ駅に到着した。ちょうど着たところだった。
来た道と違う道(昨日通った道)を戻って無事帰宅。
やっと帰宅でき、張り詰めた緊張から解き放たれた。
もう、寝るしかなかった。(もちろん、仕事は休んで)
なると「これ、お留守番のお土産なんだって。がぶ~!」
いっぱいあるからね。
おイモのお婆ちゃんはまだ泊まってていいからね。
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