飼い主を見た目で判断しないで欲しいのです

2016年2月15日(月) 2016-02-15T22:40:51+09:00 541 / 0

最近、近所でも猫ちゃんたちの恋の季節が来ているようです。夜にパートナーを探す鳴き声が聞こえてきます。
この話は、私が少し前に保護した黒猫、クロネちゃんを見つけたすぐ近くで起きた話です。（今その話を聞いてすぐこの日記を書き始めています）

クロネちゃんの保護に協力してくれた方（男性、赤ちゃん猫からの猫飼育経験・最後の見送り歴共にあり）の近くで、ダンボールに入れられた目の開いていないくらいの子猫を見つけました。
彼はこのままではいけないと保護することを決め、家に連れて帰ろうとした時、猫の保護団体と名乗っていた方々が、里親になるための質問を矢継ぎ早にしてきた上、こう言われて断ってきたとのこと
「男性の一人暮らしの方にはお譲りできません」
彼は赤ちゃん猫を保護していった方々に、名刺もしくは団体名などが書いてあるものが欲しいと言ったそうですが、「渡す理由がない」ということで断られたため、どこのだれなのか全くわからないままだったとのことでした。

…彼は今まで飼っていた猫の写真を大事に写真立てに入れて、その子と出会った日には写真立ての前に鰹節をお供えし、一緒に夜空を見る…というようなことをさらっとしちゃうようなそんな方です。もちろん、一人暮らしで猫を飼っていた時期もあります。その時の話だってたくさん聞いていました。
だからこそ、クロネちゃんを保護するにあたって協力をお願いしたのです。赤ちゃん猫から飼育していたのですから、どの月齢であったとしても対応できると判断したからです。
そのような人間に対して…見た目といくつか質問したというだけで不適格と判断されるんですか？そのような世の中になってしまっているんですか？だとしたら、最終的に救えなかった…なんて事例もあったんですか？

私の親も、結婚前まで猫を飼っていました。田舎なので、親戚のお家からもらってきた猫だったうえ、自由に外出できる状態での飼育だったそうです。
そんな親（ペット飼育可能な家に住んでます）に、今の里親譲渡会について現実を見てもらいたいと私からお願いし、先日住んでいる場所にある保健所で行われた譲渡会に一緒に行ってもらいました。
親は犬も猫も大好きです。そして散歩友達の犬たちにおやつをあげる時、必ず飼い主さんにおやつをあげていいか、どれくらいあげたらいいかを聞いてからあげます。必要以上におやつを与えてしまうと健康上よくないということをわかっているからです。その親に同行してもらって、どういうプロセスを経て里親になれるのか…ということを説明し、譲渡申込書に何を書かなければならないのかというのを詳しく説明しました。その後発した言葉は

「ここまでして里親や一時預かりをしようとは思わない。大事なのは譲渡申込書に書いてある【終生かわいがっていただけること】というところだけじゃないか？たとえ一時預かりを申し出たとしても、かわいがっていたら情もうつる。それがエスカレートした結果が飼育崩壊じゃないのか？矛盾してる」

私は里親になってすぐに放棄されるということも、里親詐欺があるということも親に話しました。だからこそこのようにたくさんの条件がついたということも…
その上で上記の発言を発言したあとすぐ、
「もう帰ろう。次があっても自分だけでここに来ることはない。こんなに条件を突きつけられるような文面を見たらペットショップで探したほうがいい。そのほうがペット保険だって紹介してくれる」

私はパートナーとの出会いにペットショップを推奨していません。命をお金で売買すること自体が嫌いです。それは親だって同じです。
その考えであるということを踏まえて、今人生のパートナーを真剣に探している人がいて、そのような方々が挫折しているということをわかってほしいのです。
里親を募集されている方々や団体の皆様、どうかこのような方々がいることを知っていて欲しいのです。ほんとうに…よろしくお願いします！！