さて、3番目にお嫁入りしたのは、きじとら白の女子、『ぶちこ』ちゃん。
白地が多く、ぶち模様にキジトラが入ったお姉さんタイプの子でした。
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この子は一番体も大きく、兄弟姉妹のリーダー格だったように思います。
警戒心が強く、慣れても、人間とは少し離れて眠るような、一定の距離感を保つ子でした。
あ、コレよく知ってる…!コタロウさんタイプ…!
他の仔猫たちがご飯と寝床に慣れても、『私は、まだアンタを信じたワケじゃないんだからね!』とツンデレ気味。
『ねー、ぶちこちゃん、あの人間、そんなに悪い人間じゃないんじゃない?ご飯くれるしー…』
『そうだよー、寝床、あったかくしてくれたよー?』
『ダメよあんた達!ママの言ってたこと忘れたの!?人間なんか信用しちゃダメって、言ってたでしょ!』
『はっ!そう、そうだったよね、ぶちこちゃん!わかった、懐かない!』
この時の4匹が一番懐くのに時間がかかったのは、こんな会話があったのかも(笑)
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ハラ出して寝てくれるようになったときの感激はひとしおでした…!
さて、この子もフィガロちゃん同様、インターネットの里親募集で里親さんが見つかった子です。
この子も、最初の里親候補さんではなく、別のお宅の子になりました。
何故なら、最初の里親候補さんが、ちょっと私が不安になるような事が多かったからです。
具体的には、
1.里親さん宅まで必ず私が届けに行く、という条件だったにも関わらず、娘さんの勤務先のS駅で受け渡しをしたいと言って来た。
2.奥様が軽い猫アレルギーだが、メインで世話をするのは娘さんだし、13才で亡くなったが以前に猫を飼っていた、と言うメールがあったのに、電話で確認したら、奥様に猫アレルギーはない、と言い出した。
3.家族(ご両親と20代の娘さん)全員が働いているので、顔を合わせることがほとんどなく、家に誰もいない時間帯が多い。
メールでの対応はとても良い印象だったのですが、お電話でお話をした際に、何か不安を覚える言動が他にもあったので、残念ながら私の方から、お断りを入れさせて頂きました。
特に、里親募集サイトでも『絶対に家まで連れて行くこと、駅や駐車場等での受け渡しは絶対にダメ!』と書かれていたし、不安な思いを猫の里親探しをしたことのある友人に話したら、色々とアドバイスをくれた上で、『この仔猫が幸せになれるかどうかは、保護したふくふくねこに掛かっている。少しでも『この仔猫が幸せになれるのだろうか?』と迷うようなら、断りなさい』と、断りの文面まで一緒に考えてくれました。ありがとう!
そんな訳で仕切りなおし、もう一回、すこし時間を置いて里親募集に、今度は地域を少し狭めて出しました。そうして、見つけてくださったのが、現在の里親さんです。
里親さんは60代のご夫婦、先住猫は13才の『ゆうすけ』くん。
当時、23歳の猫を亡くされて、里親募集を見ていたところ、ぶちこちゃんがちょっとその子に似ていたそうです。
お見合いに伺うと、あらゆるグッズが猫模様…そして、庭先にダンボールハウスがあり、最近姿を見せる野良猫の仔猫を保護しようと頑張っている最中とのことでした!ちなみに、その子も無事捕獲され、ホタルちゃんという名で可愛がられているそうです♪
さて、一番心配だったのは、『甘えん坊タイプではないこと』でしたが、その点をお話すると、奥様が、『そういう膝に乗ってこないくらいの猫、私は好きです』との事でした!理想どおり!心の中で私が快哉を叫んだことは言うまでもありません!
こうして、『ぶちこ』ちゃんは、ゆうすけくんの妹、ホタルちゃんと姉妹の『菜々』ちゃんになりました。
今では我がまま姫として君臨し、同じ時期に生まれたホタルちゃんより大分体格がよくなって…獣医さんに食事制限をしなさいと言われてしまったそうです(笑)。
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ぶちこちゃんは菜々ちゃんになって、とても幸せになりました♪
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