「ボランティアは厄介な連中で、めんどうな事になるから、住民がみんなでエサやりに反対して、エサを止めさせれば野良猫を追い出せる」
フンをする猫が大嫌い、エサやりが許せんと市役所に怒鳴って来た住民に、愛知県豊川市の環境課職員がこうアドバイスしました。
一月末、「頼まれてエサやりをしていたら、子猫が生まれてしまい、どうしたらいいか環境課に相談したら、どうにもならないと言われ、困り果ててハーツさんを探しました」と70代のご夫婦から電話がありました。
その敷地に住んでいたおばあさんが亡くなる前に、エサを与えていた野良猫の世話を頼まれたとの事。
すぐに現場に行き、8匹の猫を確認。土地を管理する方に許可を得ると同時に、近所への説明も始めました。
5日間で7匹を捕獲し、成猫は不妊、去勢手術を済ませ、3匹リターン、親子4匹を引き取って飼い主探しをしています。
費用はご夫婦とハーツが負担しました。その後、トイレの設置も済ませました。
そんな中、近所に住む男性からご主人が胸ぐらを掴まれ「エサをやるな、ぶっ殺してやる」と脅されたと奥さんから泣きながら電話があったので、翌日、警察官に同行してもらい、ご夫婦と私でそのお宅を訪ねたのですが、話になりませんでした。
「猫なんか絞め殺す、逮捕されても構わん、ボランティアなんてロクなもんじゃねぇ、バックに怪しいヤツらがついてる」。
その時に大声で言ったのが、冒頭の豊川市職員の言葉だったのです。
「市に知恵をつけてもらった。こうすれば猫を追い出せると」。地域猫やTNRなどの話はしなかったそうです。
すぐに豊川市の環境課を訪ね、当の職員に録音の許可を得て事実かを確認したところ、その通りだと自身の発言を認めました。
しかも「ボランティアはエサやりである。結果、ボランティアが来ると猫が増えて、フンが増え、町が汚くなる。
環境課は市をきれいにしたいからボランティアは来ない方がいいと思った」という主旨の事を言いました。
その他にも信じられないフレーズがいくつもありましたが、その点はまたブログでお伝えします。
今回の発言は大問題だと考えます。ずっとこんな対応をして来たとしたら、これからもこんな事を言い続けるとしたら、市民にとっては大きな不利益です。
これを機会に反省し、勉強して認識を改め、正しい対応をして欲しいと思い、このブログで公表しました。
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