飛行機で羽田空港のカーゴターミナルへ迎えに行くと、言われていた通りのだみ声が聞こえてきましたので、すぐに手続きを済ませ帰路に。
ところが飛行機の爆音の恐怖で鳴きやみません。
とうじ、ビッグバードと呼ばれていた羽田空港のトイレに入り、ケージを開けて小さくてふわふわしたにぃにぃを抱き締めました。
すると、安心したのかにぃにぃも泣き止み、うちへ。
当時は、生活のためにいくつもアルバイトを掛け持ちし、夜、帰宅してから翻訳の本業です。
いつもは、節約のために、ふたりで早めにベットに入り、暖め合いながら一緒に眠るねが常でした。
悔しいとき、惨めなとき、寂しいときに涙をなめてくれたのは、小さなにぃにぃでした。
それでも止まらない涙を後頭部で受け止めてくれたのも、小さなにぃにぃでした。
初雪に喜んでジャンプしたり、立ち上がって雪の欠片を捕まえようとしていた、子供らしい姿は今でも鮮明に覚えています。
翻訳の本業が深夜に及ぶと、ベットに伏せして、前足を前に伸ばし、私の背中を見守っていてくれたのですが、ふっと振り向いて見てみたら、眠気にまけて突っ伏して寝てました(笑)
それ以来、にぃにぃは、おーい、息してるかーい?ってな姿で眠るようになりました。
亡くなる前の番は、微笑を浮かべたかおで、小さかったにぃにぃと昔、一緒に眠ったように布団に入って来て、顎を私の腕に上げて一緒に眠りましたが、にぃにぃは分かっていたのですね。天国に旅立つことを。
なので、突っ伏して眠っているねこちゃんを見ると、にぃにぃを思い出してしまって涙がこぼれてしまいます。



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