いよいよ最終回です。
以下、「猫と暮らすカメラマン」
http://photo-catlife.cocolog-nifty.com/blog/
と内容が重複しますが、お許し下さい。
大変お待たせ致しましたが、
本日は「猫の撮り方(上級)」の最終回。
そしてコラム形式で書いてきた
「猫の撮り方」自体もこの回で最後となります。
そこで今回のお題は最終回に相応しく(?)、
カメラマンらしく(?)、
「写真のバランスを考える」
というお題で締めたいと思います。
さて、この「写真のバランス」とは何かということですが、
これは「ネコ(被写体)」と「背景」のバランスです。
多分、みなさんには「構図」と書いた方が
ピンとくるかもしれませんが、
「構図」と聞くとどうも絵画のニュアンスに思えてしまう
私は写真の際は「バランス」という言葉の方がしっくりときます。
と、少々脱線しましたが、実際に写真で説明しましょう。
まずはこれ。

なんの変哲もなく、見付けたままに
ネコにピントを合わせ、
シャッターを押しただけの写真です。
ちょっとネコの位置を意識して、

少しはカメラマンらしい写真になってますが、
右の黄色い花は中途半端に入ってるし、
右上の鉢植えも中途半端に切れていて
どうにもバランスが悪いし、
ネコの振り向き方も普通。
で、背景を整理し、ネコの気を反対方向に引いて

こんな感じ。
これなら雑誌の見開きなんかでも
悪くはない。(自画自賛しすぎ)
ただ、相手はネコさん。
じっと待っててくれるわけではないので、
始めは、1枚目のように余計な事を考えずに
シャッターを押しちゃって下さい。
で、余裕があれば仕上がりを意識して
バランスを考える。
というのが良いと思います。
「ちょっと難しいなぁ」と思われる方は
一度自分の好きな写真(雑誌などでO.K.)を
真似てみるのも良いと思います。
(そればっかりになってしまうと困りますが・・・)
~最終回にあたって~
まずはこんな拙い文章に
計12回(初級・中級・上級、各4回ずつ)
もお付き合い頂き、ありがとうございました。
ただ、私の書いてきた物は、
「こういう手法(考え方)がある」という一例の紹介で
「正解」ではありません。
また、写真にはいくつかセオリーというものも存在しますが、
それが「正解」というわけでもないと思います。
撮る側も観る側も10人いれば10人、
100人いれば100人の「撮り方」、「感じ方」があります。
「手法」に捕われ過ぎず、
自分の表現したい物を大切にして下さい。
みなさんの写真には、それぞれの「良い所」が
いっぱい入っているはずですから。
「写真」は楽しむ物。
ネコ写真以外でも失敗を怖れずに。
‘feel so happy’
では、本日はこの辺で。
(ご質問等ございましたら、気軽にメールやコメントして下さい。
私に答えられる範囲で出来る限りお答えいたします。)
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