ここで書いておかなければならないのは、私が一度、重大なミスをしてしまったことです。
ネコ(仮名)は、とてもお腹を空かしている様子でした。
エサ皿を、いつまでも舐めていました。
なので私は、エサを使って家の中へと誘導出来ないか、試してしまったのです。
夕方の、少しうす暗くなってきた頃に、私はエサを並べて置きました。
隠れている軒下から、家の中へと続くように。
そしてネコ(仮名)は、時間をかけ、エサをたどって来ました。
周囲を警戒しつつ、それでもエサ欲しさに、家の中へと入ってきました。
夢中でエサを貪る姿に、私はとっさに手を伸ばしてしまいました。
私は、なんとバカだったのだろう。
今となっては、自分を責めずにはいられません。
この時、ネコ(仮名)は、パニックを起こしてしまったのです。
家の中を走り回り、隠れるところを探そうと、必死でした。
自分に置き換えれば、パニックになって当然ですよね。
自分の体ほどもある大きな手が、その先にある巨体が、突然迫ってきたのですから。
リアル・進撃の巨人ですよ。
でも、その時の私は、パニックになったネコ(仮名)を見てパニックになってしまい、とにかく捕まえなきゃ!と思ってしまったのです。
家の隅でうずくまるネコ(仮名)を、私は捕まえました。
威嚇し、しっぽを丸めて怯えるネコ(仮名)。
それを見て私がひるんだ隙に、ネコ(仮名)は、必死に体をよじって私の手を振り払い、外へと逃げて行きました。
私は、茫然としました。
その夜、ネコ(仮名)は、近所中をさ迷っているようでした。
ヒニャーヒニャーと、鳴き続けながら。
やがて、鳴き声は聞こえなくなりました。
私は、本当に後悔しました。
それからの数日間、重苦しい思いですごしました。
転機は、6月5日にやってきました。
自分の部屋で休んでいると、部屋の外から微かな物音がしたのです。
視線を移すと、うろうろと歩く、ネコ(仮名)の姿が!
あぁ、ありがとうネコ(仮名)!
もう一度、チャンスをくれるのね!
今度はゆっくりと近づいていこうね、そして、ネコ(仮名)の家族を探そうね。
まずは、写真を撮らせてね。
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そうして、この写真と、トプ画の写真を撮影することに成功したとき、ネコ(仮名)が私に気付きました。
で、またしても、軒下へと入っていきました(^_^;)
こうして私は、里親様を募集することとなったのです。
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