中年男が、最後の仔猫の譲渡しを終えた時。
天国へおババ様が昇って行きました!
と、なるかと期待してたら。
なんのことはない・・・。
「おい!ワレ、ヒキをどがにしたぁ!」
「6匹とっ捕まえて来たんじゃろぅがぁ!」
「喰うちゅう!喰うちゅう!」
「ワレひとりで喰うたんかぁ!」
「唐揚げにして喰ったんかぁ!」
「テンプラ油が減っちゅうきに!ワカる!」
「嘘をついても、すんぐにワカるぞ!」
「6匹ひとりで喰うちゅう、喰うちゅう!」
まぁ、こんな調子の、おババ様。
脳梗塞を3回もして、ボケに痴ほう、
脳の委縮が極限まで達した我が実母。
昨年までは、仔猫を見たら「ヒナじゃ!」
と、言ってたのが、今年に入りなんと。
「ヒキをとっ捕まえて来たかぁ!!」
と、なってるワケであります。
ちなみに「ヒキ」とは蛙(かえる)
食用ガエル?の事だと思うのですが。
よぅ、わかりません。
したがって、仔猫を保護しても絶対に、
我が家へは置いとけないワケであります。

さて・・・。
そんな、こんなで、今回、保護した6匹の
仔猫達は、南国市十市のMさん宅で
あずかってもらったと。
そういうワケであります。
そして、里親募集開始から、なんと、
18日目にして、めでたく、すべての仔猫が、
もらわれて行ったのです。
めでたし! めでたし!
これもひとえに、30匹Hさん。
そして、保護人Mさん。
のおかげです。
ありがとうございました!
この場をお借りして、心より御礼
申し上げます!

お見合い4回目にして、やっとこさ決まった
「白ソックス君」を6/18日夜、里親さん宅へ
譲渡しに行った時、お別れに涙を流されて
いたお二人の姿を、私は一生忘れないでしょう。
つくづく、この6仔猫は、運が良かった!
と、そのように思います。
必ず幸せな猫生を送ってくれることでしょう!
ネコジルの皆様。いろいろとご心配おかけいたし
ましたが、ぶじ、すべての仔猫の嫁ぎ先、
婿入り先が決まりました!
ありがとうございました!

さて・・・。
ここで話が終われば良いと思うのですが。
もう少しだけ、お付き合い下さい!
さて、さて、いきなりですが。
アンデルセン童話「マッチ売りの少女」
ご存じでしょうか?
おそらく、ご存じだとは存じますが。
実は、この童話。私が小学校の低学年のとき
「紙芝居(かみしばい)」
で、見たことを、今回ふと思い出しました。
先生が、一枚一枚と絵画をめくりながら、
話を進めていきます。
そして、最後のシーンです。
少女が、最期のマッチを擦った時、
大好きだったお婆さんが現れました。
そして、少女を抱きしめ
天国へ昇って行きました。
メリー・クリスマス
これで「おわり」でした。

すると、見ていた子供たちも先生も保護者も、
いっせいに「大拍手」パチパチパチ!
よかった!良かった! めでたし! めでたし!
という感じでした。
私は、ひとり・・・。
「これって凍死したってコトじゃないの?」
と、醒めた気持ちで周りを見ていました。
幼少の頃から私は
相当ひねくれ者だったのです。
数年後、私は「マッチ売りの少女」の翻訳本
を読んでみたのです。
なな、なんと物語は・・・。
「天国へ昇って行きました。
メリー・クリスマス」
で、終わりではなく、続きがあることを
はじめて知りました。

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年の瀬も押し迫った大晦日の夜。
小さな少女が一人、寒空の下で
マッチを売っていた。
マッチが売れなければ父親に叱
られるので、すべて売り切るま
では家には帰れない。
しかし人々は年の瀬の慌ただしさから、
少女には目もくれずに通り過ぎていった。
夜も更け、少女は少しでも自分を暖めよ
うとマッチに火を付けた。
すると、
マッチの炎と共に暖かいストーブや
七面鳥などのごちそう、飾られた
クリスマスツリーなどの幻影が一つ一つ
と現れ、炎が消えると同時に幻影も消えた。
流れ星が流れ、少女は可愛がってくれた
祖母が「流れ星は誰かの命が消えようと
している象徴なのだ」
と言った事を思いだした。
次のマッチをすると、亡くなったはずの
祖母の幻影が現れた。
マッチの炎が消えると、祖母も消えてしま
うことを恐れた少女は慌てて持っていた
マッチ全てに火を付けた。
祖母の姿は明るい光に包まれ、
少女を優しく抱きしめながら
天国へと昇っていった。
メリー・クリスマス
そして新しい年の朝、少女はマッチの
燃えかすを抱えて幸せそうに微笑みな
がら死んでいった。
しかし人々は少女がマッチの火で祖母に会い
天国へのぼったことなどは誰一人も
知る事はなかった。
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さて、今回・・・。
6匹の仔猫達は、運良く保護され私共の手
から、新しい家族の元へ巣立ったので
ありますが。
これは、ほんの稀なケースでして。
実際は、誰からも保護されることなく、
捨てられたまま命を失うことが多いのが実状
なわけです。
少女の命と仔猫の命。
比較するのは、どうか?
とは思いますが・・・。
「たったひとつの命。」
であることは、間違いありません。
それを、ちょっと考えさせられました。
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