
そんな時、地権者や土地管理者に餌皿が見つかった場合、置き餌をしていると勘違いされるでしょう。そこでダイソーで販売されていた折り畳み式餌皿にネームプレートを付け、「後で回収します」と記しました。
ところでいつも野良猫スポットで見かける「野良猫へのエサやり禁止」看板には憤りを禁じえません。なぜなら、捨てられた猫には何の罪もなく、且つ、地域で起こったあらゆる事案は地域で解決する義務があるからです。猫に対して何もせず、そんな看板を立てるということは、自らの義務を放棄したことになります。

悪いのは猫を捨てた人間ですが、地域や自治体は同じ人間として捨てられた猫に対して罪を償う必要があります。それはその猫が不自由なく生活できるようにすること。つまり「地域猫」とすることです。
避妊・去勢費用を一部助成する自治体は多いけれども、本来は一部ではなく、少なくとも雌の避妊代は全額助成すべき。餌代やトイレに関する費用も自治体と自治会や町内会が支出すべき。そして毎月、餌やり人や地域住民、ペットの専門家を交えて会合を開き、各種課題について話し合うべきではないでしょうか。それが野良猫に対する罪滅ぼしです。

因みに私は地元での地区長経験があり、以前は自宅での野良猫の糞尿に悩まされていた時期もありました。ゴミステーションが荒らされる被害は、ステーションにパイプ枠付きのネットを設置することで解決され、糞尿被害は敷地の猫の通り道に、ダイソーで購入した小さな犬の置物を置くことでなくなりました。
野良猫被害について、猫に八つ当たりするのはお門違いで、悪いのは人間の方ですから、人間の側が変わるべきです。
岩合光昭氏が以前「猫に優しい町は、平和な町」と話されていたと思いますが、各自治体は県外観光客だけでなく、野良たちにも「同じ住民」として優しく接して貰いたいと願います。
最近のコメント