
松山市は市制百周年時、海軍の高角砲台があった大峰ヶ台(141m)を中心に45.3ヘクタールを造成して「松山総合公園」を整備しました。大峰ヶ台山頂には巨大なヨーロッパの城風展望塔が建ち、そこからの景色は松山市随一となりました。

園内には2,500本の椿園を始め、1,000本の桜、斜面を埋め尽くすクルメツツジの絨毯等があり、特に4月中旬頃はツツジと八重桜を同時に楽しむことができます。

公園はかつて、松山屈指の野良猫スポットだったようですが、何年か前、忽然と猫の姿が消えました。それを不審に思ったある動物愛護団体が公園管理者や管轄の自治体の課に何度も問い合わせたのですが、自治体サイドの話はつじつまが合わない虚偽回答ばかりで、結局、公園管理者(自治体)が違法捕獲を行い、大量に殺処分した、という結論に至ったということでした。

市民に愛される憩いの公園でこのような事件が発生したことは嘆かわしいことですが、この「殺猫事件」は市民の税金によってなされたのです。
私は公園を訪れた日、あまり時間がなかった(松山市は遠方で、正門は17時閉門)ので、園内の二、三ヶ所の餌場跡しか確認できなかったのですが、見かけた野良は一匹だけでした。それも遊歩道からは見えない茂みに隠れていました。

かなり警戒心が強かったため、柵沿いの案内板の裏に餌を置き、その場から離れると餌を食べに寄って来ました。
その野良は太り気味だったため、いなくなった他の野良の分まで、愛猫家から餌による愛情を注がれているのでしょう。
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