なぜかと言うと、公園でモモをずっと見ていたおじいさんに、あれから一度も会えてなかったから。
それが、今日はいつもモモとおじいさんが涼んでいた日陰のある草原に座ってた。
ボクの姿を見ると「最近チャチャがいないんだよ。」と、とても悲しそうな表情で話かけてくれたので、「おじいちゃん、あの仔はウチで引き取ったよ。」と。
人が安堵すると、悲しい顔よりも更に泣きそうになるんだな、と思わせるくらい、「ああ、そっか、それは本当に良かったよ。」とおじいさん。
公園の知り合いの何人もがここ二週間ほと姿を見せない事を凄く気に病んでいたそうで、知らせを聞いて安心してくれたよう。でも、少し涙が滲んでたのが見えてしまった。
何て名前で呼んで貰ってる？とか、普段の様子はどうだい？とか、色々な質問に答えて、写メも見てもらった。
特に、「凄く強くてウチの猫たちは怖がって近づけない」という話をすると、「そりゃあの仔は一年とても頑張って生き抜いたから。」と少し誇らしげだった。
最後に「モモは最後まで一生面倒見ます。」と約束して、その場を辞した。心に引っかかってた事がこれで１つ片付いた。
そうそう、もう家族だから“ちゃん”はつけません。これって、「海街ダイアリー」の綾瀬はるか演じるサッちゃんの真似。
ぺったん したユーザ
ぺったん
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