
さて、前回の日記では鏡川沿いの一つの野良猫スポットをネットの僅かな情報から特定できた旨、記しましたが、他にも鏡川沿いの複数のスポットを同様の方法で探し当てています。
その一つのスポットは、文字情報として「鏡川沿いにある忠霊塔」、そして写真情報として、その対岸に端正な山容の低い山がある、ということ。

鏡川沿いの忠霊塔としてまず思い浮かぶのは、自著でも解説したフランク・チャンピオン碑の東にある忠霊塔。
端正な山容の山は、形からすると筆山(ひつざん)。そこで位置関係を地図で確認すると、その忠霊塔から対岸の南東方向に筆山が位置しています。忠霊塔は一つの地区に一基しかないので、恐らくそこで間違いないだろう、という結論に至ったのでした。

余談ですが、フランク・チャンピオンとはテキサス出身の飛行家で、大正6年、高知市で航空ショーを行っていた最中、墜落して死亡しました。これが高知県に於ける最初の航空事故になってしまいました。
因みにフランクを高知に招聘したのは、「鬼龍院花子の生涯」の任侠のモデルとなった鬼頭良之助。鬼頭は政財界にも顔を利かせた県随一の大親分で、県の認可を受けた自前の飛行場を土佐市に造る等、航空業界の未来を見据えていました。

忠霊塔は市立第六小学校の住宅街を挟んだ南方の川岸にあります。私が訪れた時は丁度、餌やり人が餌を置いて帰った直後で、玉垣の上で、白とグレーのハチワレがカリカリを食べていました。このコが唯一、触らせてくれる猫。
その時は他の猫が見当たらなかったので、東方の対岸にある龍馬の祖父邸跡や幼馴染の屋敷跡(両方共、自己ブログでネット初公開)を巡り、再び戻ってくると、忠霊塔周囲やフランク碑前の小径に数匹いました。しかし数メートル以内に近づくことはできません。

またまた余談ですが、忠霊塔東の山内神社の更に東方には、料亭旅館・臨水の新館と旧館が並んでいます。旧館の方は映画「君が踊る、夏」(余命僅かと宣告された少女の実話)のロケ地の一つ。その南東の芝生広場では、よさこい踊りの練習のシーンが撮影されました。
野良猫スポットを巡る際、周辺の史跡や観光地も合わせて巡れば、より楽しい一日になります。
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