昼寝をしている近所の野良ちゃんです。(2011/9/24撮影)
他の方の日記で、野良猫への餌やりを触れられていたので、独り言を・・・
ちなみに、私は条件付であげる場合があります。
自分の日記に思う事を書いておきます。あくまでも、個人的な考えですので、ご了承願います。
=注意=
かなりの長文です。後半の内容は、不快に感じる方もいらっしゃると思いますので、閲覧は任意でお願い致します。
命の存続に危機感が有る時に限り、手を出します。保護できる時は保護しますが、それができない時はせめて餌くらい・・・といった感じです。
昨年の夏に、ケンカで右前足を腫らしていた近所の野良猫です。
前の晩に、盛りの付いたオス同士でケンカをしている声が聞こえていたので、その時に負けたのではないかと思います。少し離れた所で餌をもらっている猫で、2年ほど前から時々見かけるヤツでした。
一昨年に撮った写真ですが、同じ猫だと思ってます。
我が家の物置で、傷を癒そうとしていたようです。ネコ缶を1つ分けてやろうとました。
(結局、餌をやれなかったのですが・・・)
様子次第で医者に連れて行こうと思っていたのですが、他人の施しを好まなかったようで、ネコ缶を取りに行っている間に出て行ってしまいました。
しばらくしてから、餌をもらっている付近で、怪我が治って歩いているのを見かけましたが、我が家の近くには来なくなりました。ケンカに負けて、テリトリーを明け渡したのでしょう。
元気になって、迷惑を掛けてしまうかも知れません。でも、生き延びれば飼い猫になれるかも知れません。
(餌をもらっているのを確認していますので、厳密に言えば野良では無いかも知れませんが・・・)
そのまま弱って死んでしまうのも運命なのでしょうが、ここで私と出会った事も運命だったと思う事にしています。
仮にそれが原因で、苦情が舞い込んできたのなら、責任を取るしかないですね。
被害の賠償をして、その子の処遇を決めるしかありません。その時点での可能な範囲でやるだけです。
今では、そういう状況下の限定で、餌を与える場合があります。
前回の独り言は、主に飼い猫が前提の事でしたので、今回は野良猫達への思いを書いておきます。
野良猫(地域猫も含む)は、テリトリーがあって、餌場も決めているはずなので、普通は放置が基本だと思います。
十分に餌の確保ができる所がテリトリーになるはずだからです。
裏を返せば、餌をくれる人間が来る場所がテリトリーに組み込まれます。
猫の餌にできる野生生物がたくさんいる場所があるなら、そんな必要もないのでしょうが、今の日本ではそんな場所は皆無でしょう。
管理されている餌場に集まって来る猫は、地域猫に昇格できる場合があります。
管理されていない餌場(気まぐれに餌を与える人間が出没する場所)では、野良猫のままでしょう。
例えの一つとして、釣りをされる方は経験があると思いますが、漁港などの釣り場では、おこぼれを期待して集まってくる猫がいたりします。外道(目的外の獲物)をくれてやる方もよく見かけますね。
猫からすれば、餌場の一つになっているのでしょう。地域の方がどのくらい迷惑を被っているか分かりませんが、当たり前として受け入れている所も多いような気がします。
猫の散策スポットの中には、漁港付近は定番になっているはずです。
ここに来られる方々は、配慮の足りない人の落ち度で、猫が悪者にされてしまうことが、一番の懸念材料なのだと思います。
ですが、猫を嫌う人には元々嫌いな方が多いと思います。嫌いになる理由は様々でしょうけど。
「嫌いな猫を手助けする人が、許せない!」ということです。
私個人にはそう見えます。だから、地域猫や保護活動の難しさがあるのだと思います。
猫の生活は、人間の生活と密接しているので、敵か味方の両極端になる場合が多いようです。
肉食獣ですので、小動物を飼育しているお宅では天敵扱いも普通だと思います。
私の家ではセキセイインコが居ましたので、小鳥を食べてしまう猫は、本来、警戒すべき天敵です。被害が出てしまえば憎むべき相手に変わります。幸いそんな経験はありませんが、仮にあったとしても、飼主の落ち度であって、猫のせいではありません。管理体制の問題です。
ちょっと話が逸れてしまいますが・・・
今年は熊の被害がニュースで騒がれています。熊のテリトリーに入る人間に問題があるのであって、熊のせいでは無いと思っています。また、民家に現れるのも、熊のテリトリー近くに人間が住むようになっただけですので、本来は先住者である熊が優遇されなければいけませんが、人間の生活の都合でそうはなりません。
人間の被害者優先に事が運ぶのが日本社会です。
3匹の子豚のお話で例えるならば、藁や木のお家に住んで狼に食べられては困るので、レンガのお家に住むようにすれば良いはずなのですが、狼を退治するのが前提なのが日本社会です。
話を戻します。
でも、可愛がっている鳥が、近所の猫にやられてしまったら、感情が先に出ても仕方がないと思います。
逆ですが、カラスにやられた子猫を保護した時は、やたらカラスが憎く思えました。カラスも食事をしていただけなのですが、分かっていても敵対視してしまいました。
大事にしている庭の植物を荒らされても同様でしょう。植物の世話も大変です。
糞尿や爪研ぎの被害もあったりするでしょう。
アレルギーがあって、生理的にダメな場合もありますよね。
生きる為の行動を止めさせるのは、死なせる事です。
ですが、人間に迷惑(被害)になる事は許容されず、抑制されます。
最近の生活環境では、野良猫は許容されないのでしょうね。いなくなって頂くしかないようです。
人は人を犠牲にしてまでも、他の生き物を優先する事はありません。
本当に、世知辛い世の中になってしまったものです。
昔はもっと、おおらかだったと思います。
厳しい環境を生き延びている野良猫をみて、感心できる時もあったと思います。
公園でのランチタイムで、野良猫や鳩と相席して、食事を楽しむような行為は禁忌になってしまったんですよね。
勿論、身体に悪い物を与えてはいけませんが、一人で食事をするよりは気持ちが安らげると思います。
それが原因で、増えた生き物から被害を被ってしまう方々からお叱りを受けるのは仕方がない事だと思いますし、自身のわがままでしかないと言われればその通りでしょう。
責任を問われた時に、相手の納得する方法で、責任を取る必要が発生してしまいます。
責任が取れないから、むやみに餌をやる事が禁忌になる訳です。
仕方がないですよね・・・
また、相手に譲歩してもらい、環境を整えて行くのが地域ネコの活動になるのだと思います。
慈善行動だとは思いますが、「善と悪」の善ではないと思います。
決して善悪の判断ができる事ではないと思うからです。
ですが、被害を受けている方の悪い状態を改善することで、善の行動になるのです。
ただ、これは都合の悪い状況を、現状よりマシにする行動になってしまう為、周りからの賛同が得られ難いのだと思います。即効性が無いからでしょう。
災害で発生した状況は、簡単に美談として持て囃されますが、通常の住宅環境では余計なお世話にされてしまいます。
同じ行動なのに、おかしいですよね? 理不尽さを感じてしまいます。
昔は周りに生き物が居るのは当たり前でした。天気を動物を見て予想したりしました。
猫の顔洗いは当てになりませんが、ツバメが低く飛んだり、カエルが鳴き出せば雨が降るとか・・・それぞれ理由があって、そこそこ当たりました。自然から教えて貰える情報があった訳です。
猫は、ネズミから家を守るという仕事もありましたが、今はそんな就職先は極々僅かでしかないでしょう。
アベノミクスの恩恵を受けられない職業難ですよね。
土や緑が少なくなってしまった生活環境では、人間以外では限られた生き物しか生存できなくなっていますし、天敵が居なくなることで、害虫が蔓延ってしまう事もしばしばです。
生物界のバランスは、自然の中でこそ維持できます。
人の手が入っている状態では、人がバランスを取らなければなりません。
野良猫に関しては、やはり、人がバランスを取らなければいけない事なのだと思います。
ですが、個体数を調整して生息させるようなプロジェクトはできないでしょう。
結局、ゆっくりと駆逐される方向になってしまうのでしょうね。
幸か不幸か、ネコには人間に生命の危険を及ぼす重篤な感染症(人に移す重病)は僅かです。
犬のように、狂犬病を媒介する危険がないので、野良でもすぐに保健所という状況にはなっていません。
予防接種の義務もありません。
ですが、今後、ウイルスや細菌の突然変異で、媒介してしまう動物になってしまう可能性も否定できません。
猫エイズが発見された時には、相当嫌悪されてましたよね。今でも知識の無い方は、嫌悪の対象でしょう。
鳥インフルエンザの時は、鳥の飼主でしたので、極端な情況が発生したら飼育鳥まで殺処分しなければいけなくなるかも知れないと、ドキドキしていたのを覚えています。
猫でこのような病気が発生してしまったら、野良猫達は間違い無く殺処分ななるでしょうね。
人間を守る為なら仕方ありません。
個人的には、野良猫はそのまま野良猫として見られるような生活環境になってくれれば嬉しいと思っています。
ですが、それは現代社会では受け入れられない状況なのだと考えます。
野生動物にはなれない野良猫達は、すべて人間の管理下に入る飼い猫になるしかないのでしょうね。
外飼いも難しい今では、そのうち屋外で猫を見られなくなる日が来るように思えます。
こんな光景も、見られなくなる日が来てしまうのでしょうね。
考えていくと、寂しくなる結論になってしまう自分の頭の中が、悲しいです・・・
「たかが猫くらい、居ても不都合ないよ! 多少のイタズラは仕方ないんじゃない!?」
で、通用するようになれば良いんだけどなぁ~(^~^;
無理なんだろうなぁ・・・(T_T)
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