
五年半前の龍馬です。 イケニャンでしょう。
当時の私は、子供の頃から無類の猫好きではあったものの、勿論ボランティアなるものも知らず、里親会があることも知らず、子供の頃 祖母の家で猫を飼っていたことがあるだけだったという、よくある普通の猫好きな里親希望者でした。
猫を飼おうと決めてから、ネットで好みや都合に合う子を探す、というよくある普通の探し方をしていました。仕事が忙しく田舎の親も要介護状態で、留守にすることが多いので、子猫ではなく、六か月以上で飼いやすい子にしようとは思っていましたが、それ以外の条件は全くのミーハーでした。
キジトラでイケニャンのオスで、元気で手がかからない飼いやすい子と。
今のボラをやるようになった私なら、好みの子を探すなどとんでもない、誰にも貰われないような売れ残りのブチャ子を引き取るでしょうが、当時の私はいわゆる普通の人でした。でも勿論、ペットショップではなく、里親になるということは決めていました。それだけで充分ボランティアしているつもりでした。
当時は猫ジルシのことは知らず、別の巨大な里親募集サイトを見ていました。何とまあ膨大な数の猫が飼い主を探しているんだろう、と本当に驚きました。次から次へ新しく掲載される。みんな可愛いし、理想の顔の子を探そうと思ったらキリがないな、と思いましたが、そこに気になり、何回か目にとまった子が龍馬でした。何回かざっと見ていく度に何故か目にとまるのです。
こういうところにご縁があるものなのです。
保護主さんの場所を見ると、2時間くらいかかりそうな所でした。一度も行ったことがない地域でした。遠いなあ、パスかなと思ったのですが、はっと気がついたのは、その数日後にその地域に仕事で行くことになっていたのです。
その地域で仕事があることは珍しいし、普通はそんな遠いと私が引き受けないのですが、何故かその仕事は入れてしまっていました。
後にも先にもその地域に行ったことはそれ以外ではありません。
今思えば、龍馬に巡りあうために、その仕事が私に舞い込んできていたのだろうと思えるのです。龍馬とは赤い糸があったのだろうと。
早速 保護主さんに連絡をとってみました。すぐにメールと電話で色々質問されました。それは当然ですが、とても感じの良い方だったのも決め手の一つです。 ですから今の私も対里親さんへの連絡では気をつけているつもりです。
かくして仕事が入ってたその日に保護主さん宅でのお見合いへ。 この子臆病なんです、と、保護主さんがいうように、ケージに入ってた龍馬は、うずくまって怯えていました。
でも慣れてくれば大丈夫ですよ、と、言われ 私は譲渡を申し込み帰宅。よくわからず巨大なケージを購入して龍馬を待つ。
週末に保護主さんと龍馬がうちへ。
それから早5年半。

龍馬を巡っては、想定どおりなこと、想定外なこと色々あります。でも今ではとてもとても大事な家族です。
心を持っている生き物ですから、ロボットのように全てが私の思いどおりにはいきません。
でもうちの人間の息子ほど想定外ではありません。😓😓(苦笑)。
龍馬とは、あれだけ沢山 里親募集している猫がいる中、なぜか私の目にとまり、遠いお見合い場所にたまたま仕事で行くことになっていたという、理屈では説明できないご縁がありました。
今 どの子にしようか迷っていらっしゃる方も多いかと思いますが、きっとどこかにご縁がある子がいます。 貴方にその赤い糸を手繰り寄せてもらえるのを待っている子がいます。
何となくでも気になる、二周回ってもやはり目にとまる、偶然保護主さんと家が近かった、など、
何ということもないところにヒントがあるかも。
または、自分が選ぶのではなく、自分を選んで待っていてくれた子、要するになかなか貰い手が決まらなかった子をという考え方もあります。
スーパーで里親募集の貼り紙をしていたら、ご苦労様と声をかけて下さった方がいて、その方は、自分は、里親会で1年以上決まらなかった猫に決めたとおっしゃってました。まさに、理由は自分以外には貰い手はいなかった、自分を待っていてくれたのだろうということで。
有難い方です。
これはかなり上級編ですから、初心者さんには向かないし、猫と一緒に暮らすうちに、おいおいそういう不幸な子への慈悲の心が生まれてくればそれはそれで素晴らしい、でも最初はそこまでの高い志でなくても、自分の都合と好みに合う猫を探し(自分の状況に合わない条件の猫を好みだけで無理やり引き取るのは猫の福祉に反します) 、一匹でも多く家猫になれれば、それはそれで素晴らしいです。今でこそボランティアとして訳ありばかり自宅に入れている私も、最初は普通のミーハーだったのですから、
そこから始めて頂いて一向に構わないと思います。

ボランティアするようになり、時々自分に言い聞かせていることがあります。
私は龍馬の里親であり、龍馬を終生幸せにすると保護主さんに約束したこと。
今では他の沢山の不幸な猫が気になり、飼ってあげられない分 不憫になり、保護したり里親探しをしたりしていますが、
私が一番に考えてやらなければならないのは龍馬であると、ときどき無理にでも思い出すようにしています。
ということで、現在 里親募集中の ひかるを、
よろしくお願い申し上げます。😅
と、オチはそこです。😉
甘えん坊で可愛くなりすぎて 手放せなくなったら大変ですから。😖

龍馬にそっくりな ひかる
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