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しかし昭和後期以降、製品輸送は鉄道からトラックに移行されていき、昭和61年、「さよなら運転」をしたのを最後に廃線となりました。
私がガイド書製作時に訪れた2007年当時、廃線跡は坂出駅から工業地帯に至るまでの間の住宅街に、「緑の歩道」として残っており、工業地帯内にはレールや枕木が残っている箇所もありました。
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線路は各所で道路を横断しながら進んでいたのですが、その踏切跡の一つの近くに、野良猫がでんと寝そべっていました。近寄ってカメラを向けても動じません。貫禄さえ感じられ、まるで私に「何かようかね?」と言っているようでもありました。
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因みにこの時の旅行は仕事とプライベートを兼ねており、前日は古墳や山上公園の奇岩等を巡り、当日午前中に廃線跡を探訪(沿線住民への聞き取り調査を含む)、午後には高松市内のブティック運営者の自宅で開催された、ライア奏者のキッチン・コンサート(畳の部屋)を鑑賞したのです。
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当時、その奏者(女性)は30代位かと思っていたのですが、1メートル以内の至近距離で演奏する姿を見ると、二の腕のたるみ具合から、自分より年上だと分かったのでした。今治市の大型ホールで、遠くの席から見た時は天使のように見えたのですが・・・。もちろん、彼女の音楽自体が好きなので、アルバムは何枚も持っています。
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