シマの事。③

2005年12月1日(木) 2005-12-01T01:49:14+09:00 370 / 4

シマがウチに来てからまずは獣医さんに連れて行きました。
年齢は一歳位のメスで避妊手術も行いました。
ノラだった子は外に出たがるという話を聞いていたのですがシマは
不思議な事にこれっぽっちも外に出たがりませんでした。よっぽど外での生活が
ひどかったのでしょうか？
その代わりウチの中で外で遊ぶのと同じ遊びをするようになったのです・・・。
前述したとおり当時の僕のウチは狭い1Rで布団を一組ひいたらもう隙間がない位
です。そこをシマはすざましい勢いで走る走る！登る！！蹴り上がる！！！！
当然蹴り上がった後には当然落ちる訳で寝ている僕か彼女の上（大抵が腹・・・。）
にダイビングしてきました。普通に落ちるのならそれ程でもなさそうですが
ネコって踏ん張る感じで落ちるじゃないですか。（全体重が足の先端に集約される。）
なのでその痛みってかなりのものなんです。グッスリ寝ていて無防備の時なんかは
ビックリするのと痛いので散々です。
という訳でまじめに引越しを考えるようになりついに2DKのコーポに引っ越す事に
なりました！！僕も彼女も広いところに引っ越せてニコニコでした。シマはというと
引越し当日新しいウチに入った途端ゼーゼー言いだしガタガタ振るえ始めました。
「こ・・・このままでは死ぬ！」直感的にそう思った僕達は動物病院を探すべくウチを
飛び出しました。するとなんという事でしょうかホンの数メートル先に動物病院が
あるではないですか！！急いでドアを開けると自分が病院にかかった方がいいんじゃ
ないかと思うような（失礼）おじいちゃん先生が出てきました。（このおじいさん先生は
後日タロも色んな意味でお世話になります・・・。）とりあえず診て頂いたところ
「新しい環境に対するストレス」だそうです。前のウチの狭さと新しいウチの広さの差に
ビックリしたのかなぁ・・・。僕達人間は広くなってニコニコだけれどどうやらシマは
「（ネコ的に）広すぎるのもどうかなぁ。」と思っていたようです。（何と贅沢なっ！！）
案の定シマは広くなった空間を遊びに有効活用しませんでした。なんだかんだで
僕達の姿が見える所でしか走り回りません。これでは引っ越した意味が全くないでは
ないかっ！とシマに話しましたが離れるのは遠くになったトイレに行く位でした。トホホ。
ここでまた決断の時が来ました。そうです！もう一匹ネコを飼おうという訳です！！
当時の愛読書「ネコの手帖」をパラパラめくると里親募集の記事がありました。
その中で何点かチョイスをして詳細を教えて下さるようFAXで（当時はネットの普及は
それ程でもなくFAXで申し込んだのです。）お願いを出しました。その中で
「サバトラの男の子靴下ネコでかわいいです！」という募集をかけた人の所に
（以下里募の人）実際にネコを見せてもらう事になりました。
シマの相方となる条件としては①シマと仲良くなれる②気性が荒くない③かわいい
こんな感じです。そして里募の人の部屋の中に案内されました。
「ちょっと待ってて下さいね。」とその人が奥に引っ込んだのと入れ替わりにネコが
入って来ました・・・・。く、黒い・・・。デカイ・・・（まるで豹みたいな風貌）でもカッコイイ！
正直その時僕の脳裏に「シマも黒く塗ってみたらカッコイイかも」と思いました。
するともう一匹。し、白い・・・。デカイ・・・。さっきの色違いみたいのが来ました。
その時の僕の脳内は冷静で「こんなネコ貰ったらシマは必ずや負ける！！無理！！
ていうか靴下のクの字もないじゃないか！」と一人憤慨していました。
すると「○○ちゃん達おいたしちゃ駄目よ。」と里募の人がネコを一匹抱いて
入って来ました。そうです。最初の二匹は里募の人が飼っているシャムのペアでした。
ホッとして胸に抱かれたネコを見た途端いきなり「シャーーーッ！！」と
僕達（ひょっとしたら僕だけか?）に威嚇をしてきました。
そいつは確かにサバトラで靴下でした。それがタロです。
話によれば雑踏の中さまよい歩いていて道行く人に蹴られてフニャフニャに
なっている所を保護されたそうです。なのでちょっと人間不信になっていたんだそうです。
僕は一瞬でこの子を飼う事に決めました。彼女もそう思ったそうです。
帰り際「シャムのお兄さんお姉さんにお別れしようね。」とタロをシャム兄弟に向けた途端
また「シャーーーーッ！！」と威嚇。どうやらこやつはネコ不信でもあるようでした・・・。
大丈夫かなぁ・・・。（つづく）