
左脇に大きな腫瘍ができて苦しんでいた珠子さんを保護して2カ月。
ソフトボール大の腫瘍だったので珠子さんと呼ぶことに。
骨肉腫らしく余命数カ月との診断で病院に預かってもらっている。
手術は不可能で、治療は痛み止めと補液で対象療法のみということに。
本当はもうそろそろ危ないかなという時期、ドキドキしながら面会に。
珠子に初めて触ってみた。外では触れなかったが、だいぶ慣れたのかな。
思ったより良い表情。
でも背中はゴツゴツ、かなり痩せている。
骨の癌だから痛いだろうと、
ドクターには痛み止めは惜しまず使ってくれとお願いしているが、最近その回数が随分増えたみたいだ。
猫は痛くても苦しくても、じっと我慢するだけなので、傍目にはわからない。
食欲で判断するしかないらしい。
食べなくなったら苦しいんだろうと判断して、痛み止めのステロイド投与。
そうするとまた食べるようになるようだ。
一度は薬を入れてもなかなか復活せず、危ないかと思われたこともあったようだが、何とか復活。
まだトイレもちゃんと行くし、ごはんの時間には看護師さんにおねだりもするらしい。
餌やりお婆さんが頻繁に面会に行っていて、それにも嬉しそうに反応するみたい。
まだ生きてて嬉しいことあるんだね。
良かった。

そして、これからの話。
腫瘍の場所からして、切除すると肺に穴があくということと、体力がかなり低下していて麻酔に耐えられないだろうとの診立てで、もともと手術不可能との診断だった。
治らないので、これからのことを考えるということは、どう死ぬかという話になってしまう。
まだ元気そうだから実感湧かないけど、癌の治療はしていないので進行していくのは間違いない。そのうち、痛み止めをしても効かなくなり、食べられなくなるのだろう。
私が病院にお願いしていることは、食べられるうち、生きてて良かったと珠子が思える限りは、できるだけ痛み止めで苦痛を取って、食べられるようにしてやってほしいと。
そしてドクターには、最期の最期に、のたうち回るほど苦しんだら、楽にしてやってくれと。
私には経験ないが、猫って苦しくてものたうち回らないらしい。じっと耐えてるだけなんだとか。
そしたら食べなくなったらサインなのかな。😹
色々意見はあるだろうが、私は最後まで手を尽くした上で、のたうち回るような苦しみがきたら、眠らせてあげることもありだと思っている。
それだけが人間より猫に生まれて良かったと思えることだから。
せめてその特権は使わせてやりたいと思う。
私だって最期そんな状態になったら苦しまないで逝きたいものだ。
でも残念ながら大半の人間はそれが許されない。
人間は人間であるだけで、罪深いものなのかもしれないからかな。
意図せずしても、沢山の動物の犠牲の上に人間の生活は成り立っているのだから。
暗い話でごめんなさい。
でも私が伝えたいことは、ここからです。
余命短い珠子。すごくつらい話なのに、正直、私の気持ちはすっきりしてほっとしている。
だって何も迷うことがないのだもの。
今してあげていることが珠子にはベスト。
出来ることは全てしてあげられてるのだもの。
もしこの子が、手術可能だったらどうだったのだろう、抗がん剤するか、手術するか、私が選択しなければならなかったら、そして仮に100万かかると言われたらどうしただろう、それより何より、手術して退院できたりしたら、行き場のないこの子を私はどうすることができただろう。
まだ新米ボラの私は経験も少なく、知識もないし、時間もお金も余ってないし、メンタルも強くないし、自分に出来るのは何をどこまでなのか色々試行錯誤している段階だ。
私自身里親になることから始めて、それ以上は無理だと思っていたのに、止むを得ず自宅での保護、TNR、里親探し、など少しずつ活動が広がってしまった。絶対出来ないと思っても出来てしまったことがある。1匹しか飼えないと決めていたのに、その5倍もうちにいる。
無理かもしれないと思った大人親子やエイズのじいさん猫にも、奇跡的に里親さんを見つけることができた。
それは その子達が私にでも救える子達だったから私の前に現れたのではないか、と、今 思うようになった。
それでも、病気や怪我の子は、自分には絶対手が出せないと思った。
だから珠子に出会った時に、絶対に無理だと思い暫く迷い、一度は諦めようとした。
でも、そのままでは 炎天下で苦しんだ挙句 人間が入れない藪の中で息絶え 腐乱して異臭騒ぎになって初めて発見されることになる。
それを想像し、どうしても耐えられず、手を差し伸べてしまった。
結果、命は救えないけど、今の珠子に対して出来ることは全てしてやることができた。
珠子は、私にでも救える子だったからこそ、私の前に現れたのだろう。
出会いはご縁。私の目の前に現れた子とは私とのご縁。
私のような新米に出来ることだけで十分だよ、だから助けてってことなんだろう。
最初は色々あったが、ここ最近出会った六匹は其々の猫にとって百点満点の結果になった。
それをエネルギーにまた、私にできることがあるなら頑張ろうと思うのでした。(^。^)
私と同様、何かしたいけど、手を出す勇気ときっかけが無いと思ってる方、出会いがあれば、それは貴方に救ってほしくて待っていたご縁かもしれませんよ。o(^_-)O
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