だいたい１年前の話。(長い)

2016年8月14日(日) 367 / 3

こんにちは(・∀・)ﾉ
ゴロニャンニャンです。

乗船希望のコメを書かせてもらったときに、

あー…もう１年経つのか。

なーんて、しんみりしたので、彼との短すぎる思い出を書いておこうと思うます。

たぶん、まだ書いてなかったと思います。
…たぶんねw

彼との出会いは、だいたい１年前。

稲刈りが終わってたから、８月末～９月頃だったと思う。

今は青々と稲が繁って、だんだん重たくなる穂先を日に日にもたげていってる。

これの収穫が終わったら、あの子と出会った季節だな…。

って思いながら、今も同じ道を車で走ってる。

最初は、道端に田んぼの泥が落ちてると思ったんだよね。

でも、通りすぎる瞬間に、『耳』が見えて

え！？ねこ！？

で、急いでUターンして戻ったんだよ。

全く動かなくて、もうダメな子かも…って思いながら車から降りて近付いたら、

ﾋﾞｸｯ！

として、逃げようとしたんだけど、

もう、

ヨレヨレよろよろ…なのね。

ボロ雑巾以上にひどい有り様だったのね。

ﾋｮｲっと掴んで状態を見る。

今でもよく覚えてるよー。

２ヶ月ぐらいの白黒の男の子。
私が出会ってきた猫の中で、あの子を越えるガリはいません！！って言い切れるぐらいの骨と皮。

泥まみれで、何故かうんちが途中止めになってて？、肛門に近いシッポと、その周辺がタダレてた。

前足の肉球にも穴があいてて、後で原因がわかるんだけど、

その時は、

何かに襲われたのかな？

ぐらいにしか思わなかった。

ノミもしっかり付いてて、ガリガリの体からまだ血をすってた。

ノミ自身も生きるために必死なんだろうけど、えげつないなー…って思った。

空はどんより曇ってて、とりあえず、ティッシュで軽く拭いて、軽トラの助手席に乗せた。

走り出す頃に、ザーっと雨が降ったから、ギリギリセーフ？って思ってた。

ホントはあの時
あそこでゆっくり死ねてたのかもしれない。

私がしたことは、苦しみを長引かせてしまっただけかもしれない。

もっとちゃんとした処置をしていれば、助かった可能性もあったかもしれない。

後悔もある。

どっちが良かったのか、未だに分からない。

でもあの時は、病院で診てもらって、しっかりゴハン食べたら元気になるよ！！って思ってたんだよ。

早く元気になって、他の子(当時は乳飲み子６匹の残りの子達が同じぐらいの月齢だった)といっぱい遊ぼうね！って思ってたんだよ。

しろくろくんにも、そんな事を話しかけてたんだよ。

まだ仕事中で、成猫用の猫スープしか手元になくて、自力で少し、食べれたから大丈夫かな？って思ったのね。

でも、ときどき物凄い悲痛な声で鳴いて、

なにごと！？

って見に行くと、

踏ん張ってんの。

でも、うんちくんでなくて、
踏ん張る体勢も維持する筋力もなくてすぐよろける。

で、

諦める。

を繰り返してた。

仕事終わって、そのまま病院へー…で気付く。

定休日だ。

違う病院に連れて行った。

そうなんだよね、あの時
『この子の状態を見て欲しい』
って言ったんだよ。

『この子を助けてください』
ではなかったんだよ。

出かけのうんちくんを掻き出してもらったんだけど、

先生も『何食べてんの！？』ってなってた。

もうね、うんち？泥？
虫の残骸とか言うレベルでなくて、
藁の切れはしが半分ぐらいを占めてた。

相当ひもじい思いをしてきたんだろうな。

『この子は助からないかもしれないね』
帰りがけに言われて、
『ゴハン食べれてたんで、様子見てみます』
って、帰った。

帰って、シャンプーして、もらったノミダニの薬つけた。

タダレたとこは、生理でかぶれたときにお世話になってる、DHCのオリーブバージンオイル使った。

ゲージで隔離して、様子見てたんだけど、
もう、動く気力も無いみたいで、

シャンプーしたのは間違いだったかー！？
でも洗わんとうんちまみれでかぶれてたしなー…
うーん…

だった。

結局、お水も鼻につけても舐めないし、ウエットのゴハンも食べてくれなくて、

悲痛な声で鳴いて、踏ん張って、

夜もずっと、そんな感じで。

明け方に、一段と酷く鳴いて、

これはヤバイか！？

ってなった。

そんときに気付いたんだよ。

何で肉球に穴が開いてるか。

自分で噛んでたんだよね。

痛み？に耐えるために。

気付いて、違うものを噛ませようと思っても、口が開かないの。

どこにこんな力が残ってたの！？

ってぐらい、がっっっちり、自分の手を噛んでたの。

結局、
夜明けとともに、短い生涯を終えました。

あーすればよかった
こーすればよかった
思うところはいっぱいあって。

外で生きる猫にとっては、こんなのは日常茶飯事なんだろうか？と思ったり。

こうなる前に、弱った段階で、他の動物のエサになるのか…と思ったり。

助けてあげられなくてごめんねぇ…
もっと早く会えてたら、違ったのかなぁ…
どうしてこんなに辛い思いをしながら死ななくちゃいけないの…

もし、もし次に生まれ変わったら、猫になるなら、家猫になりなね。
もっと長生きできる他のものでもいいよ。
楽しいこと、嬉しいこと、もっといっぱい経験できたはずなのになぁ…。
次があるなら、目一杯、経験できますように。

出会ってから、１日すら経ってないけど、ありがとうね。

なんと言うか、自然の酷しさを目の当たりにした感じでした。

見えない所で、こうやって自然淘汰されているんだな…こうやって誰にも知られずに死んでいくんだな…って。

子猫だけじゃなくって、成猫でも同じ。

怪我をして、病気をして、動けなくなれば同じ事。

保護された子達はホントに幸運なんだと思う。

保護されなくても、管理されて、エサがもらえる環境にある子達も。

だから、
かるーい気持ちで、
ゆるーい条件のとこから貰って、
やっぱいーらない
欲しい人取りに来てー

なんて、バカにすんのも大概にしろよ！！
ってなる。ってか、なってる。

責任なんて、言葉で言うのは簡単だ。

その子の幸せの切符、飼い主が全部持ってるんだよ。

その子に関わった、すべての人の『幸せになってね』の想いがのってるんだよ。

そんな扱いされて、関係なくないよ。

せっかく保護されて、幸せの切符を手に入れた子なのに。

そんな雑な扱い、して欲しくない。

飼い猫の出産も同じ。

飼い主の自己満足で生ませてる裏で、誰にも気付かれずに死んでいく子がいることを知って欲しい。

猫の幸せは、飼い主次第。

幸せの切符を手に入れられなかった・使えなかった子達の分まで幸せにしてあげて欲しいと思う。

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