マイケルの捜索でこちらに登録したのが昨年8月でしたが、もう1年前のことですね。
最近、マイケル母さんとの連絡のやり取りがあり、その時の事を思い出しました。
マイケル母さんからのメールも、
「昨晩、マイケルの姿が見なくなって、外まで探しに行きました。帰ってきたら、ひょこっと出て来ましたが、どこに隠れていたのか解りません。 去年の悪夢がまた・・・とフラッシュバックして辛かったです。」
と言った内容でした。
マイケル母さんは、近々引越ししなくてはいけないのですが、諸事情から、マイケルとみぃちゃんをご長男に託して、本人は次男夫婦と同居する為、マイケルとみぃちゃんと離れて暮らさなくてはいけなくなっています。
本来の飼主としては、そのご長男なのですが・・・
その寂しさが、不安を駆り立ててしまったようです。
車で20分くらいの距離なので、足が運べるのが幸いですが、
「ペットロスにならないように気を付けてくださいな。」
と、軽くメールの返信をさせてもらいました。
帰宅して3日目のマイケルです。
我が家の保護猫の「せん」は、このブログのきっかけになった「マイケル」の迷子の捜索の時に保護した高齢の猫です。
1年経過した現在の状況です。
今は、投薬や点滴は必要がなくなりました。
1日のほとんどを寝て過ごす、おばあちゃんネコです。
今後の事を思うと、実年齢が判るとありがたいですね。
目ヤニも普通になり、洗顔のお手入れは1日に1回で済むようになっています。
口の周りは、ご飯を食べてから水を飲むので、口の周りに残ってしまい、1日2回以上のお手入れをしてやらないといけません。
この時期ですので、ばい菌が繁殖して、お腹を壊してしまいます。
幸いに、顔のお手入れは、さほど抵抗しないので、スムーズに済ませられるのが助かります。
歯肉炎も完治とまではいかないようで、口臭は結構あります。
よだれも出るので、寝床のお掃除が面倒ですね。
ドームベッドの中なら、代えのシーツで回せるのですが、最近は、潰して上で寝るので、毎日の拭き取りと週一の丸洗いが必須です。
画像の茶色いスモールベッドは代えがあるので、シーツ代わりのタオルの交換と、洗い代えができるので楽なのですが、そちらを使うのが少ないのが欠点です。
ただ・・・ 毛並みの手入れの時は微妙です。
抜け毛が凄く、毛質も固めなので、繊維に入り易く、布についてしまった毛の掃除は大変です。
ブラッシングも頭と背中は大丈夫なのですが、お尻と尻尾は嫌がって時々抵抗します。
お腹の方は、全然ダメで、パンチと蹴りの応酬になります。
幸いなのは、噛み付きが無い事ですね。時々、歯を当ててきますが、ガブッとまではやられないです。
加減してくれているのか、歯肉炎で歯が痛いせいなのか分かりませんが、助かります。
寝る時も、警戒心が薄くなったので、普通に寛いで寝てくれるようになっていますが、身体が堅いせいか、伸びきっただらけた寝方はしていません。
抱き上げる時に嫌がっていると、間接の鳴る音が聞こえる時がありますので、相当、柔軟性が失くなっているようです。
こんな光景も、今はありません。
ただ、チビが、興奮して遊んで欲しい時に、時々チョッカイを出すのですが、その時だけ、威嚇したりやり返したりする程度です。
トイレも自力で行けているので、全然、問題ありません。
ただ、相変わらずオシッコは薄いので、今後の腎臓機能の低下に要注意なのは変わりません。
寝てる事が多いのも、貧血の影響もあるのだと思います。
酔っ払いのおじさんのような「ウウェ~!ヴェ~!!」と、鳴きながら徘徊するのは、まだ時々やりますが、かなり少なくなりました。
私の姿が見えなくなると、時々呼びますが、声をかけると泣き止んでくれるようになっています。
寝ているベッドの横に私が寝てやると、移動して私の脇に来るのですが、頭を撫でて欲しくて来るようです。今も同様です。
抱かれるのは、そんなに嫌いでは無いようで、抱かれて外に出るのは好きなようです。
なんだかんだで、我が家の環境に慣れ、落ち着いて生活してくれています。
毛並みは、年齢の関係でボサボサですが、肉付きは結構良くなりました。
現在は3200g前後を維持しています。
他の子は、近所での保護が多いので、素性が追い掛け易かったのですが、この子だけは特殊でした。
私の憶測が、多分に入ってしまいますが、きっと、このような経緯だったのではないかと思います。
マイケル捜索時の目撃情報から、違うネコだとは思いつつ、確認に行きました。
場所は6km離れたお寺さんで、失踪後20日が経過した状況でした。可能性としては薄いのでしたが、0ではなかったので、確認しに行きました。
発見するまでに、お寺の本堂の縁の下に、半分白骨化した亡骸を先に見つけました。
白猫です。お盆時期もあって、ネコの幽霊の目撃情報でも貰ったのかと思いました。
もう少し探そうと思って、散策した所、疥癬でボロボロになっている上に、上手く走れない状況の「せん」を見つけました。
酷暑の中で日向でへばっていて、ほっといたら死んでしまうな・・・。
電話で聞いていましたが、予想より重症でした。
ご住職に確認を取ったところ、「いつから居るのか解らない」と目が泳いでましたので、厄介払いがしたいのだと思って(私の思い込み)しまいました。
保護する事を伝えて、了解を得て、本堂の下の亡骸も説明して供養(処理)をお願いしてきましたが、どう処理されたかは確認していません。
まったく同じような毛並みの亡骸からは、「あの子を頼む」と言われたような気がします。
亡骸の状況からすると、死亡推定時期は2ヶ月以上で、腐敗よりも乾燥での経過時間の長いものでした。
おそらく、2匹で住み着いて、片方がなんらかの病気で先に亡くなったのではないかと思います。
「せん」の疥癬や体調の状況から逆算すると、発病してから3ヶ月前後の状況だと予測できました。
やせ細って小さく見えたので、若いネコかと思ったのですが、獣医さんで説明頂いて、老ネコだった事が判明しました。
しかも、避妊手術済みのメスでしたが、耳のカットもなく、TNRされたネコでもないと思います。
昔のネコの飼い方が普通な田舎の地域ですので、ネコが帰って来なくても、「そんなもの」と言う認識なのか、高齢者の飼主で飼えなくなった事情ができてしまったのか判りませんが、近隣からの迷い猫であるのなら、人の出入りのある寺院で捜索がされていないのは不自然な状況でした。
2匹まとめての失踪だったと思いますので、帰る家が無くなって放浪した結果、寺院の縁の下に辿り着いたのだと思います。
連れ合いに先立たれ、辛い思いを味わった「せん」だったと思います。
疥癬や細菌感染による体調不良も、亡骸に寄り添っていた結果だと思います。
これから年をとって下の世話が増えたりし、世話が更に大変になりますので、お世話をするのが大変になります。
貧血と腎臓機能の低下での健康管理も、手間と経費が掛かるでしょう。
必至で探してくれるような飼主さんなら、喜んで再会してもらい引き取って頂きます。
縁があれば、元の飼主さんと繋がると思いますので、今は気長に「待ち」の状況です。
そのまま、我が家で寿命を迎えるのなら、それでもかまいません。
マイケル母さんと自分で必至で探し、マイケルを見つける事ができましたし、可愛がっていた家族が居なくなったら、どれだけ辛く苦しいかも解っているつもりですので、元の飼主さんの情熱に期待したいと思います。
1年が経過しましたが、貴重な体験と、良い出会いだったと思います。
この子に思い当たる方がいらっしゃいましたら、遠慮無くご連絡頂ければと思います。
現状、飼う事が難しく、一目会いたいという状況でもかまいません。
その時は、終生、こちらで面倒を見ますので、ご安心ください。
会って頂いて、無事を確認して頂ければと思います。
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