私は断然犬派でした。
猫は好きでしたが、猫アレルギーがひどく、触れ合おうものならくしゃみ鼻水咳喉かゆみのオンパレード。また、昔から納言家は野良or迷い犬を飼い続けていたため、猫とは無縁でした。
納言家に「しお」が来たのは2014年4月。
妹が拾ってきた迷い犬「まる」が一人では寂しいだろう、と母親が譲渡会に妹といっしょに行った時でした。
譲渡会の日、仕事から帰宅した私が見たのはケージの中にいる猫でした。

…猫ぉ?!わんこを見に行ったはずでは?!
事情をきくと、母親が犬を見ていたら、妹がいつの間にか猫を抱えていたとのこと。それであれよこれよと言う間にうちの子に…。
しおは、「しま」という名前で元飼い主さんのところで屋外の小屋で数匹の猫と暮らしていたそうです。元飼い主さんが諸事情により飼えなくなったため、ボランティアさんへ里親探しを依頼したとのこと。他の子は順調に里親が決まり、しおだけが残っていました。募集ポスターを見せてもらったら、しおだけカメラ目線じゃない。
無愛想極まりないなコイツ…というのが第一印象でした。
夜に父親も加わり家族会議。
前述の通り、猫アレルギーがひどかったので、私は猛反対でした。というか妹のほうがアレルギーひどいのにお前すげぇなドMかっと思いました。
しかし、無情にも父親は飼うことに賛成でした。実家で猫を飼っていたらしく、扱いならまかせろ!といった感じでした。
ちきしょうなんで鼻水ダラダラ咳ゲホゲホな苦行を強いられるんだ…とそのときは周りを恨みました。

はいオチた。私、猫にオチました。
写真の足は私です。
来て数日で頭なでろ攻撃、ゴロゴロ攻撃、あぐらかいて俺の寝床を作れ攻撃などなど…甘える術をすべて知っておりました。
はじめこそビクビクしていたものの、人慣れしていますし、大人猫の貫禄というか、すぐに私たちと打ち解けてくれました。
心配していた猫アレルギーはというと、花粉症治すのにわざと花粉を吸うのと同じで、猫と暮らせば案外耐性ってつくものですね。引っ掛かれたらさすがに腫れますが、触る分にはなにも反応しなくなりました。
まるとも仲良く?共存していました。
志村後ろぉ!水飲まれてるぅ!

そのときの私たちは後に思い知るのです。
しおが尿路結石を患っていたことを…、
そのせいでソファを2回も買い換えることを…。

おわり。
妹が拾ってきたわんこ、まるちゃん。
5年ほど前、道路を横断しているところを保護。保健所等に連絡しましたが飼い主は現れず、うちの子になりました。拾った当初から高齢でしたが元気よく遊び回っていました。最期は老衰と認知症を患い、2年前の夏、妹の腕の中で眠りました。

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