大輪の花が散った・・・

今回は猫話ではありません
命の話で　重たいです。
前置きさせていただきます。

＊　　＊　　＊

前回の日記に
趣味のダンスを書きました。

ふと購入したダンスの月刊誌に　ある記事を見つけました。

「命の事」

ある記事とは　訃報のニュースでした。

彼女の名前で検索すると
彼女の事を知らない人が
芸能人感覚で取り上げて　新聞の見出し感覚で訃報が書いてあるのを見ました。
それに比べたら...私が書いてもいいよね。

書かせて下さい。

私ができる事、ほんの些細な事。書く事。

吉野ゆりえさん

ブログ
http://ameblo.jp/yurieyoshino/
後腹膜平滑筋肉腫

鎌田實の「がんばらない＆あきらめない」対談
元ミス日本のプロダンサー・吉野ゆりえさん　VS　「がんばらない」の医師　鎌田實
https://gansupport.jp/article/series/series01/series01_01/3535.html

著書　いのちのダンス～舞姫の選択～　他

私は　
あるスタートからダンス界のトップに上り詰めるまでの華々しい頃を知っています。
ゆりえちゃん♡と呼んでいました。
いつしか　頂点に上り詰め、生徒さんが増えましたね
ウエディングドレスのカタログを一緒に眺めました。

私が自分の都合で疎遠になってから　色々あったようで
テレビで　
「5年後　私は生きていますか？」
この文字に凍り付いた私でした。

嘘でしょ！

風の便りで噂はちらほらと飛び込んで来てて　え？と思ってました。

黒柳徹子さんのトーク番組に出たのを記憶しています。
夢中になってテレビの前で観ました。
身体は凍り付いたかのような気持ちでした。
彼女は笑顔でトークしていました。

ブログが開催され、様子が見えるようになったので　よく拝見させてもらいました。
ブログから事情があり　入れず...
彼女の周りには既に病気の関係者方が集まり始めていました。
今更　私が名乗りを上げて近寄るは、
苦い思いさせるだけだと。
今は病と闘う道に入っている、優先させねば...
ブラインドダンスを手掛ける事となり
競技会にもスタッフ名簿に名前あったので
いつか一緒になれたら　挨拶しに行こう。
そう決めて、ずっとずっと　遠くから見守って来ました。

私は　本屋さんに並んだ

著書　「いのちのダンス～舞姫の選択～」
震える手で　本を取りました。
そして　嘘だろ　と呪文のように心の中で何度も何度も繰り返し
手に持った　本は紛れもない事実。

レジで購入した時　冷たい身体で硬直していたのを覚えています。

本を読むのが怖かった。

事実と上手く濁した部分と　そんなことがあったのかと
知らない部分と　どれだけ　苦労したのかが　見えるかのようでした。

美人で背が高く、利発で明るい恵まれた人が　こんな・・・

彼女の周りは　優秀な人が多いと思いましたので　
お医者様がどうにかして下さるだろうと信じて。
信じるしかありませんでした。

解明されていなかった肉腫になり
絶望な様子が記されていました。
告知を受け、飛び乗った電車で　ぼとぼとと　涙を落としたと書かれてありました。
拭く元気もなく　うつむいたまま　黙って涙を落としたと。

ここから　自分で色々悩み、立ち上がり
研究して下さい！と　訴えまわり、
サルコーマセンターを設立する会を発足、
ブラインドダンスを引き受け、テレビで指導者として姿を観たりしました。

競技会でいつか会えるチャンスを待っていましたが
一緒になる事はありませんでした。

5年生きられるかどうかという期限を乗り越え
（この頃のブログを拝見するのも　緊張でした。
生きている！と私は5年を乗り越えました。という記載に安堵したものです）
肉腫ができる度に　手術をし
すぐに　お仕事に出ては　あちこちを周っている様子でした。
忙しそうでした。
それが　彼女の生きる目標だったのだろうと。

元気にしてたから。。。
大丈夫と思っていた。

彼女が元気でいられたのは
抗がん剤を拒否し続けたから。と書かれています。
こちらの肉腫に抗がん剤が効きにくいという事らしいですが...

あとは　生きる希望。
前向きな姿勢。
人の前に出る事が得意な彼女。
性格が優しく良い人でしたので　
多くの人に支えられて　可愛がられて　
辛くても　苦しくても　がんばれたんだと思う。

病気になってからは　会っていないので
文章や　テレビや記事でしかわからないのですが
声は今でも　思い出せます。

自分と同じような肉腫の人が　今後　困らない為にも
なんとか　サルコーマという病気を知ってもらい　広めて
研究して　治療方法を見つけて欲しい。

命の授業、学校から依頼を受けて訪問し、講義なさったご様子です。

私の知っている　ゆりえ先生は　ダンスの先生でした。
今は　ダンスの先生は同じでも
難病にかかって　そこから立ち上がった　素晴らしい女性となっていました。
ダンス界のトップの頃よりも
自力で這い上がり切り開いた　病との道のほうが
遙かに有名になっていました。
全て彼女の努力です、輝かしいです✨

しかし
日本のトップの座から　どん底に突き落とされ...
そこから　ここまでになるにはどれだけの思いであったか。
涙なしではいられません。

ブログをたどって見ると
7月の末に亡くなっているのに
4月の時には　綺麗な装いをして講義や会議に出ている姿がありました。

( ；∀；)

なんで？
と　探しても　どこにも記載がなく。。
彼女のブログの中にヒントがあり

生存10年を越えたんだけど　右の肺に（原発はお腹の中でした）大きなしこりができたというもので
右の肺が機能できなくなるといったものらしい。

そこで　初めて　抗がん剤を試してみようかとなったらしい。
（昨年秋）
入院して　カプセル（抗がん剤）を飲むだけ。

そして　副作用...心臓に負担
一時ストップされたようでした。

春に薬を再開したみたい。

そして　2カ月は調子よく過ごせたみたい。

6月になり　心臓発作で？救急車で運ばれたと書いてありました。

そして・・・7月18日でブログは途絶えています。

抗がん剤を飲まなかったら　まだ　生きて居られただろうか。
( ；∀；)
肺に大きな腫瘍ができて　生きて行くのはどうだっただろう。
10年の間に　19回も手術で癌を取り続けた身体はもう弱っていたのだろうか。
写真をみると　私のほうがよっぽども　げっそりとし、病人みたいだと思う。
彼女の頬は　ぷっくりと丸かった。

癌で亡くなるには　やせ細るんじゃないの...

カプセルの薬、思い悩みます。( ；∀；)
薬って怖い。

（抗がん剤のおかげで人生立ち戻れた方が多くいらっしゃるのは存じています。
悪いと言う意味ばかりでない事、充分承知です。ご了承下さい）

彼女の人生、
精一杯　人の為に生き、自分の為に生き、多くの人に色々教えてくれた。

サルコーマ・肉腫・後腹膜平滑筋肉腫

この病に悩まれた方の　
少しでも支えになれたらと
活動した女性がいた事を。　
こんな素敵な女性がいた事を。　　　
　書かせていただきました。。。

最期まで　彼女らしく　凛とし
優しいほほえみを振り撒いていたのだろうと。。。

48歳という年齢で旅立ってしまった。

大輪の美しい花が　ついに散ってしまった...
若い人が逝くのは　気持が違います。
ショックと寂しさと残念さが大きいです( ；∀；)ｳｳｯ

今は　輝かしい彼女の姿で頭の中はいっぱいです。

生きている時間の　クオリティ
これが大事。

ゆりえさんのように　明るく前向きで生きて行きたいと思います。
ずっと　ずっと　忘れません。

　　　　　　

　吉野ゆりえさんの　ご冥福をお祈りいたします。

吉野ゆりえさん
元ミス日本　元全日本ダンス選手権ファイナリスト
世界ダンス議会国際審査員　日本ダンス議会審査員
日本ブラインドダンス協会理事
都立八王子盲学校ブラインドダンス部講師
ウリナリ芸能人社交ダンス部特別講師

東京大学医科学研究所研究員
星さグループ特任講師
日本に「サルコーマセンターを設立する会」(JSCP)代表
オンコロジー教育推進プロジェクト・マイオンコロジードリーム(MOD)委員
「いのちの授業」講師(中学・高校・大学・一般向け)
フリーアナウンサー(パーティー・競技会・イベント・講演etc.)

『５年後、私は生きていますか？』(NTV系)主人公
『news every.』特集「元ミス日本の悲劇」(NTV系)主人公
『２４時間テレビ愛は地球を救う』(NTV系) 『リアル×ワールド』(NTV系)
『約束のチカラ』(NHK総合) 『生きるを伝える』(テレビ東京)他、出演
『いのちのダンス～舞姫の選択～』(河出書房新社)著者

　２００６年、世界初の、視覚障がい者のための「ブラインドダンス」の競技会が、日本テレビ『２４時間テレビ、愛は地球を救う』の中で開催された際より、芸能人社交ダンス部特別講師として出演。
　２００８年５月２２日に放映された、日本テレビ系モクスペ感動ドキュメンタリー『５年後、私は生きていますか？』の主人公。同時に、河出書房新社から出版された『いのちのダンス～舞姫の選択～』の著者である。
　２００９年８月１３日に放映された、ＮＨＫ総合テレビ『約束のチカラ』では、フラメンコに初挑戦。プロとしての舞台に立った。
　２０１０年２月２１日に、「５年生存」を達成！
告知を受けた「忘れられたがん」といわれる「後腹膜平滑筋肉腫」と闘い、１９度の再発＆転移の手術を乗り越えながら、ダンスコーチ、ダンス大会審査員、イベントなどのＭＣ（司会）や出演、本や雑誌の執筆、講演などで活躍中・・・
2016年7月30日　死去。

＊実名をあげてしまいましたので
検索でヒットする可能性があります。
コメント欄は閉じさせていただきます。

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私は　いまだに
3月に虹の橋に行った腎不全レオンの事。
入院をさせなかったら...
という思いに　悩みます。

どんなに最善と思って選んだ道も
消えゆく命のあとには
後悔ばかり・・・

どんなにパーフェクトな医療体制の中でも
消えてしまう命。

何が大切なのかを見失わないように
何が一番自分が欲しているか見失わないように
命は永遠ではなくて　寿命というのもあるもので
残された時間に気が付く事も大切で
精一杯な時間をどう過ごすか...
どれをとっても　正しい答えなんかなくて
どれをとっても　答えであって。

命の問題はいつも悩ましい。

最期まで輝かしく　その人（猫）自身を尊重したものへ
できたら　いいのかなぁ
なんて思います。

生きている時間をかみしめ
楽しんで　有意義な事へと
改めてかみしめる思いです。

今現在の笑顔が維持できますように
今生きている事に自信と誇りを持ち
生きたくても消えていく命がある事を忘れずに
命を活用する事に　繋げていかないといけないなぁと
挫折しかかる事が山ほどある人生
命の悲しみに触れる度に　支えられて　進めます。

皆様に　楽しい時間が　たくさんありますように...