残暑厳しい中、やっと朝晩は過ごしやすくなっていたその夜。
我が家では雨戸を少し開けて、夜風をいれながら夕飯を済ませたあたりでした。
いきなり聞こえた猫の鳴き声。
今までも時期になれば、たまに盛りの声が聞こえていたのですが、
その時聞こえたのは…おそらく子猫。
甲高くて、目一杯力一杯の声がしばらくの間響いていました。
それにしても声が近い。
もしかしたらうちの裏で鳴いてるんじゃと外に出てみると、お隣さんの方から声が。
でも暗くてよく見えないなぁとウロウロしていたら、夫がスマホのライトをつけて渡してくれました。
声のする方を照らすと…い、居たー!
ちんまりとした子猫ちゃんが2匹。
目は空いてるし、母猫は居ないし、
え~、いきなりこの大きさの子があらわれるとかどういう…と考えてる間も鳴き続ける子猫。
鳴きながらヨチヨチ歩く子猫が切ないけど、親猫がいたら…うーん、でもほっとけないうーん。
お隣さんは道路沿いで、旧道なのですが、バス路線で、運送屋も多いので、交通量がそこそこあるんですよね。
悩むこと数分。
私はひとつ決心しました。
おいでと呼んで、私の手を取ってくれたら。
その時はこの子猫の一生に責任を持とうと。
「どうしたの」
声をかけてみると、こちらに顔をあげる子猫。
キジシロと、クロの2匹。
「おいで。うちの子にならない?」
今思えば子猫に何聞いてんだよって感じですが(笑)
命を預かるって結構一大決心だったんです(笑)
すると、キジシロのほうが、境界のフェンスの土台のブロックを乗り越えて私の手に。
私は「おおーっ!来てくれるのか!」
夫は「あちゃー、拾っちゃったよ!」
と、それぞれ心の中で叫びました。
でも、クロは目一杯威嚇してお隣さんの縁の下へ。
ここまできたらまとめて、とも思ったのですが、闇夜のクロネコはまったく見えなくなってしまいました。
まさかお隣に侵入するわけにもいかず、キジシロを連れて家に。
実家の母に電話で聞いて、買ってきたミルクと猫砂、家にある段ボールとウェスやタオルで寝床を作ってとりあえずこの子のおうちを作ったのです。
さらっと書くつもりが、だいぶ長くなりました。
これが私たち夫婦と万丈さんの馴れ初めです。

これが保護当日の万丈さん。
用意した段ボールにはまったく入らずに部屋を探索。

あげく夫の腕にまとわりついて寝るという、神経の太さを披露してくれました。
最近のコメント