出会いは突然でした。2年前の8月、旦那さんのしているお店の前に突然あらわれました。車の多い場所なのですぐに保護しました。体は薄汚れていて風邪をひいているようでした。すぐにダンボールを用意して子猫用のご飯と猫用のミルクをあたえると少しだけ口をつけて少しだけ落ち着いたみたいで眠りました。
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家に連れて帰り、とりあえず元気になるまでお世話しようとゲージを用意したり病院に連れて行ったりして様子を見ていました。その頃の私は、軽い鬱病のような状態で、あまり笑えず食べられず無気力でした。大好きな猫だけど、一緒に暮らせないと感じていました。住んでいる家も賃貸で動物と暮らせないから、元気になったら誰か里親を探そうと旦那さんに話しました。でも2日くらい経つと可愛くて人懐こくて、私と旦那さんの体の上で眠ったりして、旦那さんの方がメロメロになり、引っ越そうと急遽引っ越しを決めました。旦那さんは真っ白なカリンを見てドラゴンボールというアニメに出てくるカリン様に似てるから、名前はカリン様と名付けてくれました。
でも呼ぶ時はカリンとかカリン子とか呼んでいました。私自身も一緒に暮らしていて一生懸命生きているカリンを見てお世話をさせてもらっていたら少しずつ自分が元気になっていきました。
どんどん綺麗に成長し、真っ白な綺麗な毛並みにブルーの瞳、少し寄り目で耳がすごく大きい、肉球と鼻がピンク、鍵シッポのカリンに見惚れるほどでした。
女の子なのに声は太くて大きかったですが。。。耳が悪かったのもあります。
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見た目とは正反対で結構ヤンチャで好奇心旺盛で危なかっしくて出かける時はかわいそうだけどゲージに入れたり、危ないものを置かないようにしたり、台所にも入らないようにしたりしました。引っ越す前に一度ハンガーで遊んでいて顎に刺さりそうなことがあり、余計に注意するようになりました。
ゲージの中ではコップの水を手ですくって遊んだり、見ているだけで楽しかった。
少し激しい遊びをするとちょっと息はきれやすかったです。でも健康で毎日ご飯をいっぱい食べて、鰹節やササミをおやつであげると喜んで、私は母親になったような気持ちになっていました。
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私や旦那さんを見ると喉をゴロゴロ鳴らして嬉しそうに床でなでなでして欲しそうにする姿が愛おしくて愛おしくて、大好きでした。
カリンが1歳をこえたころから、発情が始まりました。鳴き声はひどくて寝不足になるほどでしたが、なぜか私は避妊手術をしたくありませんでした。
でもカリンを見ていると発情期はしんどそうで、何軒か病院もまわって先生に相談しました。全身麻酔に耐えられないこともあると言う先生、そんなに検査しなくても避妊手術は大丈夫と言う先生、手術することで他の病気が防げるかもしれないという先生、いろいろ調べて調べて、悩んで悩んで、カリンに長生きしてほしい、発情しても妊娠させてあげられないこともツラく手術を決めました。選んだ病院は傷口の少なくできる病院で抜糸をしなくても大丈夫な病院でした。事前に血液検査をしてもらいに病院に行き、何も問題が無いとのことで、日程を決めました。
カリンはたまに咳をする子でしたが昔一緒に暮らしていた猫のメイも同じような咳をしていましたが丈夫で強い子だったので先生にはたまに咳をすることがありますとは伝えて心音などは聞いてもらってましたが大丈夫でした。
手術の日、何故か私は不安でした。病院が嫌いで暴れる子だったのでカリンの望んでないことを人間が勝手にしてしまって良いのか、きっと怖いだろう、苦しいだろうと、胸が締め付けられる思いでした。
お昼過ぎ、手術が無事終わったとのことでホッとしましたがその日は念のため入院でした。次の日迎えに行くと、私の顔を見てもニャーニャーと怒っているようでした。でも車で2人になるとゴロゴロと言って甘えてきました。まだまだ安心できないと思い3日間は外出もあまりせず一緒に過ごしました。ご飯も食べてウンチもオシッコもして、お腹に巻いてるガーゼがかわいそうだったので病院に確認してはずしてあげると、傷口は思ったより小さく治ってきていました。
次の日、私は旦那さんのお店の手伝いがあり昼頃出かけて夜に帰ってカリンの様子を見るとご飯も食べて抗生剤も飲んで変わりのない様子でした。夜にもう一度出かけなきゃいけなくて、その時カリンに、これでやっと安心してずっと一緒にいられるね、ずっと一緒いてね、長生きしてねと声を掛け、なでなでして出かけました。1時間ほどして帰ると、いつもいない場所にカリンはいました。どしたの、と近づくと様子がおかしい、口からヨダレを垂らしている、周りを見ると吐いたものや便が散らかっている、私は心臓が壊れそうになりながら旦那さんを呼び、すぐに動物病院に電話しました。運悪く日曜日。どこもつながらず、遠いが一つだけ開いている病院に連れていくことを決めてすぐに車にのせました。病院まで半分くらいのところで、カリンを見ると血を吐いていました。神様に助けて助けてと何度もお願いしながらカリンを触ると動いていない。病院に電話して処置方法を聞いてやってみたけど、もうここには命が無いと伝わってしまいました。でも言われたように処置をしながら病院に着き先生に診てもらっても助かりませんでした。私は何も考えられず、旦那さんは泣いていました。先生の言うことには、交通事故にあったのか?とか毒を飲んだとか、高い場所から落ちて強く内臓をぶつけたのか?とか、避妊手術でこういう死に方はしないです。と言われました。解剖しますかと聞かれたけど、もう命は戻ってこない、カリンを傷つけたくないと思い、しませんと答え帰りました。旦那さんと2人で泣きながら血で汚れてしまった毛を綺麗にふいて、ずっと、ゴメンねとありがとうを言っていたような気がします。
今思い出しながら書いても涙があふれてとまりません。でも、私はカリンのおかげで生きていられる。カリンに命を救ってもらったと感じています。自分が何のために生きているか分からなくなった時に現れて、私を1番に必要としてくれて、楽しみや喜び悲しみまでも私に思い出させてくれた。どんなことがあろうと生きてというメッセージをもらったような気がします。だから私はカリンの為にも元気で前向きに生き抜こうと思っています。私と旦那さんの天使のカリン。
まだあなたのことを思い出すと会いたくて触れたくて仕方ないよ。でも私も旦那さんも1番にカリンの幸せを願っています。天国で元気に暮らしてね。そう思っています。
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