
網戸の向こうを覗き込む、
何とも頼りがいのある背中。
ちょっと歪な、角丸二等辺三角形。
あとは尻尾もついてるか。
小ぶりな耳が、せわしなく動く様子が何とも可愛らしい。

子どもの頃から毛づくろいは苦手だった。
それでも好きなようで、時間をかけてつくろってはいるけれど、
立ち上がるとクシャクシャに。
たまには寝癖もついていて、
それを丁寧に撫でて、元にもどしてやるのが、
私の日課。

私の仕事部屋の椅子の上が、
彼女のスイートスポット。
ガレージに隣接しているので、帰宅すると目が合う。
太陽がまぶしくて、殺し屋のような目になっている。
「わっ、何怒ってんの?」なんて、笑顔をくれる。
この表情が大好きだ。

キッチンが猫族の食卓。
彼女がキッチンに鎮座しているときは、
(その時間は誰よりも多いのだけれど)
「何か欲しいわのよ。できればにゅっと出るやつね」
と希望しているとき。
にゅっと出るやつは、私も彼女も幸せにしてくれるけれども、
コストの問題から最近は、魚のジャーキーに。
瞬間ちょっと不服そうな顔をしても、結局何度もねだりにくる。

最近知人が、
「ハチワレでチョビ髭の♀の里親募集があったら声かけて」
と希望を出してきた。
その希望通りの猫は、我が家にいる。
いざとなったら引き取ってもらおうか?
そんな想像すら、不可能で馬鹿馬鹿しい。
可笑しくて鼻で笑う。
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