量販店に持っていっても、電池交換を断られる。
フェイスが盛り上がった形であることと、フェイスと裏盤の大きさが同じでないことを理由に。
閉じる際にフェイスのガラスが割れる恐れがあるらしい。
気に入って、記念に、買ったのに動かないなんて時計じゃない。
悶々としていた。
「よし!時計屋さんに行こう! 」(最初からそうすればいいのに)
やっと重い腰を上げた。
なんか、敷居が高いのよね。
ボタン電池さえ手に入れば、交換できるものは自分で交換していた。
しかし、これらはしっかり裏盤が閉められ開かない。
そして、思い立った。
「そうだ、長年気にしていた、お祖父ちゃんから買ってもらった時計を修理してもらおう。」
高校入学時に買ってもらった(正確に言えば、お金を出してくれた)思い出の時計RADO。
かつて、大手デパートで電池交換をした際に、
「針の動きが遅いですね。電池のせいじゃないと思いますよ。」
と、時計のどこかに不具合が起きていることを伝えられていた。
こういった時計をオーバーホール(全解体)して修理するのは高い。
だから、長らくそのままにとっておいた。バンドはカピカピ。
時計宝飾店では、老主の丁寧な説明と量販店でなら断られるだろうという話を聞いた。
特殊な時計の電池交換は、息子ならするだろうと言ってくれ、
思い出の時計は中を見てから、見積もりを出すと言ってくれた。
RADOはいいものだから、直せる可能性があるらしい。
オーバーホールして1~2万円はかかる。場合によっては…。
でも、私は修理する気満々だ。
「直るなら、修理しよう。」
蘇った時計と再会するのが楽しみだ。
直った暁には、新しいバンドをつけようと思う。





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