里親の条件

2016年12月18日(日) 572 / 0

最近、みなさんの日記で「里親応募についての条件の厳しさ」について書かれている方がちらほらいらっしゃるので、私も思うところを書きたいと思います。

我が家には現在７歳と６ヶ月、二匹のにゃんがおりますが、どちらも違う保護団体から譲り受けた子達です。

７歳の子は、地元の譲渡会に二ヶ月ほど通い続け、ようやく出会えました。
当時その譲渡会の譲渡条件は、単身者ではないこと、若い夫婦ではないこと、小さな子供がいないこと、ペット可の住宅であることなど、虐待や詐欺防止、アレルギーやトラブル防止に仕方のない条件ばかりでしたので、理解も納得もできました。

実は我が家はアパートで、本来はペット不可物件です。
しかし大家さんに特別許可（書面、捺印あり）をいただいているので、一匹目はその書面を提示し、無事家族として迎え入れました。

しかし二匹目を迎えようと思い、久しぶりにその保護団体さんのサイトに行って驚きました。
数年の間に、条件がとんでもなく厳しくなっていたのです。
何かあったのかもしれませんが、まず「アパートやマンションは規約を見せること」とありました。
まぁ本来我が家はペット不可なわけなので、この時点でアウトです。
もしかしたら大家さんからいただいている書面を見せればＯＫだったのかもしれませんが、それ以外にも細かな規約がびっしりと……。

そこでなんだかゲンナリしてしまったので、諦めてネットで探すことにしました。

そこでもまた驚きました。

なんと「持ち家でなければ不可」という条件の多いこと多いこと！！

確かに賃貸では、今はペット可物件でも引っ越しする可能性がないわけではないので、分からなくもない……のですが、それにしても、その条件は厳しすぎるように思いました。
ペット可でも、賃貸に住む人間には譲渡できないと、そうおっしゃるわけですよ。
それは差別ではなかろうかと感じたのは、私だけでしょうか？？
家も買えない＝貧乏で犬猫の飼育も出来ない　と、そう言われているように感じてしまいました。

それでもめげずに、我が家の条件でも応募可能な子に応募していたわけですが……
保護団体さんも、個人で保護されている方も、良くも悪くも特徴的な方々ばかりでして。

一件目。
・女の子を希望しているのに、男の子をごり押ししてくる。
・問い合わせの電話をしているのに、何かの片手間に電話を取っているのか、まったく話が通じない。
・日中は家にいないと何度も言っているのに、昼間電話してくる。

結局、この団体さんとはまったく話が合わなかったので、こちらからお断りしました。
希望していた子が他の方に決まったというお話で、それはそれで仕方ないことですし構わないのですが、他の子を勧めて下さるにしても、本当になんというか、こちらの要望を一切聞いて下さいませんでした。

二件目。
・応募してすぐ返事は来たものの、その後数日放置される。
・一週間以上連絡がないので再度問い合わせをしたら、もう他の方に決まったと事後報告。

お返事を待っている間は他の子に応募できない訳なので、決まったら決まったで、お忙しいのは分かるのですが……早くお返事が欲しかったです。
応募してすぐに一度はお返事いただけたので、かなり期待もしていたので……。

その後やりとりさせていただいた方々はとても親切な方々でしたが、残念ながら幼すぎる子だったり（先住がいるので、感染症などを考慮して）なんだかんだで、ご縁がなく……。

そしてようやくたどり着いたのが、三件目の保護団体さん。
二つお隣の市で活動されている方々で、少し遠かったのですが、応募時のメールを見て我が家を選んで下さったようで、お見合い→お迎えまでが驚くほどスムーズにいきました。

ご縁って、こういうことを言うのでしょうね。

もちろん諸条件はありましたが、そのどれもが理解と納得の出来るものでした。
代表の方が本当に親切な方で、こちらの話もよく聞いて下さいました。
我が家の飼育環境と先住猫も見ていただき、無事家族としてお迎えすることが出来ました。
大家さんにも当然承諾済みです。
なつっこいちびは、大家さんがご自分が飼いたいと言うほど気に入っていただけました。

保護される方は、時間もお金も労力も使うわけで、本当に大変だと思います。
詐欺や虐待防止のため、条件を厳しくせざるを得ないことも理解できます。
ですがあまりに厳しすぎる条件、途切れる返信、こちらの話を聞いていただけないとなると、里親を申し出たくても、諦めるしかなくなってしまいます。
大切な「命」を迎えるわけですから、こちらもそれ相応の覚悟をして申し出ているので、そのあたりを理解していただけたらなぁと思いました。

まぁ、今回たまたまそういう方に続けて当たってしまっただけで、本来私は、保護活動をされる方々には無条件で、本当に頭の下がる思いでおります。
応募する側にも、覚悟が必要なことは重々承知しています。
だからこそ、応募メールは環境のこと、先住猫のこと、詳しく長文でお送りしておりました。
そうすることで、熱意と覚悟をお伝えしたかったからです。
それなのに何度もそういう目に遭ってしまうと、心が折れかけてしまうのも事実でして……。

最終的に、今回我が家は良いご縁に恵まれましたが、保護主さん、応募される方、どちらも誠意と熱意を持って接すれば、いつか良縁に恵まれるのでないのかなと思いました。
あくまで、私個人の見解ですが（＾＾；）

一匹でも多くのにゃんこが、あたたかいお家でぬくぬくと過ごせるように祈っています。
今里親に応募しようとしている方々に、良いご縁がありますように。
基本は誠意と熱意だと、そう思います。
そして保護主さんは、そんな誠意と熱意を感じ取っていただけたらなぁと思います。

蛇足ですが、二件ともネコジルシさん以外の里親募集サイトでの出来事です。
あちこちで探しましたが、ネコジルシさんが一番信用できるように感じました。

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