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不思議なもので、ずっとわんちゃんを飼いたいと思ってバイトしてた学生時代。
バイト先の近くのご夫婦で営まれていた小さなペットショップにいた柴犬くん。
確か4万6000円。
心の中で蘭丸って呼んで、バイト帰りにいつも立ち寄ってました。
学生でもバイトでも実家暮らし、親の了解も得ていたし、生まれたときにはわんちゃんがいて、その子と小学4年生まで一緒に過ごしました。
いつでも迎えることはできたと思います。
なのにお迎えできなかった。
それは、ももと出会うためだったんだろうなと思います。
台風の前夜、突然家の裏に来たもも。
疥癬と寄生虫のせいでボロボロの小さな体。
生きていけないかもしれない……段ボールを準備して、翌日病院へ。
それが私と猫ちゃんの出会い。
ももは私の最愛の妹であり、相棒となりました。
翌年、母の帰宅と一緒に家に入ってきたさくら。
リンパ腫に掛かっていた大人猫。
びっくりしたけど外に出て行こうとしなかったので、そのまま我が家の子となりました。
まるでうちで生まれ育ったかのように、穏やかに時を過ごしました。
秋に来て、名前の通りさくらの季節に虹の橋を渡った優しい子。
最後に母の職場の側に捨てられていた手のひらよりも小さなれん。
母が出社した途端、今まで誰も気づかなかったのに、突然大きな声で「わたしはここにいるよ!」って鳴き出し、探したら職場の脇に発砲スチロールの箱に入ったれんがいたそうです。
「妖精を追いかけてるんじゃないかな?」と思うくらい、走り回るお転婆さん。
ももが兎に角可愛がっていて、ももが虹の橋を渡ってからショックが大きかったのか徐々に毛が抜けて、一時期全身脱毛になってしまったけど、虹の橋を渡る頃には真っ白で綺麗なれんに戻ってももの元へ行きました。
そして、れんが虹の橋を渡る前日に出会った鈴丸、小梅。
突然庭にやってきた茜。
猫を飼ったことのなかった我が家。
うちに来た子は所謂保護猫ちゃんなんだなーと改めて思いました。
保護猫という意識はありませんでした。
たまたま目の前に来た子たちが、何故だかうちの子になったそれだけの話。
これが縁なんですね。きっと。
もも、さくら、れん、茜は保護したというよりも自分自身で売り込みに来た感がありますが。
みんな、我が家に来たいと思ってくれたんだなと思うと、嬉しいですね。
鈴丸と小梅はこんなところにいたら死んでしまう!と思い、思い切って保護した子たち。
先の事は分からないけど、私が私の手で保護するのは多分この子達が最初で最後じゃないかな?そんな気がします。
ペットショップにいた柴犬くんを飼ってたら、出会うことのない、手を差し伸べることのなかったかもしれない命たちだったのだな……と思うと、運命を感じずにはいられない。
そう思った1日でした。
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