3歳のオス猫を家族に迎え入れました。
だいず君と名付けられたその猫、昨年4月の熊本地震で被災した猫だったのです。

その知人は意識して被災猫の里親になったという訳ではありませんが、
遙か遠く南国の地より極寒の旭川に里親を求め、旅をしてきた猫がいるという事に驚いたようです。
しかも旭川は北海道第二の都市とはいえ、過疎化が進み人口減少が著しい街です。
私の地元でもある旭川市は、2012年に殺処分ゼロを目指し、
新たな動物愛護センターを市内に建設・オープンしました。
それまでは交通の便が悪い市のはずれにあった施設ですが、
市内のど真ん中に建設する事により、アクセスが便利になり訪れる見学者が増え、
新しい家族が見つかるケースが飛躍的に増えたそうです。
支援団体とも連携して動物を生かすための様々な取り組みもされているとの事。
そんな事になっていたなんて自分の地元なのに全然知らなかった…。
ただ、センターのHPの譲渡情報を見てみると、「新しい飼い主さんが見つかりました」の報告の他に
「ボランティア団体さんへ譲渡されました」という子も多数…。
まだまだ支援団体・ボランティアさんの協力無しに目標を達成するのは難しいのが現状でしょうか。
現在も殺処分ゼロを目指してはいますが、完全に無くなったという訳ではありません。
以下はその支援団体の方から伺ったお話。
実はこの旭川動物愛護センター、殺処分ゼロを目指す熊本市の動物愛護センターを手本として
運営されているという経緯があります。
(熊本には「熊本動物愛護センター」と「熊本動物管理センター」があり、手本としたのは「愛護センター」の方です)
熊本震災後、県の保護センターはいっぱいになり、
熊本市や近隣の市でも被災動物の受け入れをしていましたが
そこも満杯状態で、日本全国の自治体にSOSを発信、受け入れ要請を出したのが昨年9月の事。
その時名乗りを上げた自治体のひとつが旭川市だったそうです。
そして5匹の猫たちが空輸での長旅を経て、幸い全員に里親さんが見つかったとのこと。
その中の一匹が私の知人に引き取られ、今はだいず君という名前を付けてもらって
新たな猫生の第一歩を踏み出しました。


初めて見るであろう大雪を見て何を思う…。

最近のコメント