いなくなって必死に探すかたわら、藁をも掴む気持ちで波動を感じる人、霊感で探せる人、迷子のペットを探せるというアニマルコミュニケーターの人に依頼しました。3人全員がそれぞれ同じことをおっしゃりました。元気でいる、お腹も空かせていない、寒がってもいない、自宅の近くにいる・・・と。人の気配もあるので、どこかの家に入ってるのでは?と。半信半疑ながらも3人が同じことを言うので、きっとハリーは大丈夫!と信じました。
いなくなってちょうど一週間たった日曜日、初めてチラシを見た方から電話があり、飛び上がって喜びました。でもそれは望んでた電話ではありませんでした。しばらく前から用水路の水の中に首輪をつけた猫がいる・・・と。自宅から歩いて20秒のところでした。
水の底に沈んだハリーを見た時、とにかく冷たい水の中から出してあげなければと用水路の中に入りました。「家に帰ろう。もう大丈夫、家に帰ろう。」と言いながら抱き上げたハリーの体は氷のように冷たく固く、今でもその感触は忘れられません。でもおうちに連れて帰ることができて、触ることができて、話しかけることができて本当によかった。電話くださった方に本当に感謝しています。
毎日毎日泣いて過ごし、寝ている間も夢をみたわけでもないのに気づけば涙が出ていましたが、私の周りには同じようにペットを亡くした人が多く、気持ちをわかってくれ、とにかく思いっきり泣けばいいと言ってくれました。ハリーのためにたくさんお花をくれました。「たかが動物」なんて言ったり「いつまでも泣かずに前向きに!」なんて言う人はほとんどいませんでした。最初のうちはこんなに辛いまま生きていたくないとさえ思ったり、精神科へ行って薬をもらうことを考えてましたが、だんだん泣く時間が減ってきて、今は泣くのは1日に1回だけです。今でも後悔の気持ちばかりで、会いたくて寂しくて辛いですが、でも楽しかった思い出を涙なしで思い出すこともできるようになりました。周りの人たちのおかげだとほんとに感謝しています。
霊感があるという人たちに対しては「インチキ!藁をも掴む気持ちで頼る人間をカモにして、なんてひどいんだ!」と腹を立てていましたが、今となっては思うんです。3人の人たちはハリーの魂を感じていたのではないかと。お腹も空かせてない、寒がってもない、怖がってもない、夜は自宅周辺に戻ってきている・・・決して嘘っぱちではなかったのかもしれません。実際、3人のうちひとりがピンポイントで「この辺りにいるはず」と言ったあたりに、ハリーのからだがありました。その時も、そして今も、ハリーは私たちのそばにいるんじゃないでしょうか。自由に気分良くふらふらと。そう思ったら安心します。
それでもハリーを死なせてしまったことは100パーセント私の責任で、この後悔の気持ちはなくなることはないでしょうし、この先もハリーのことを思い出して泣かない日がくることはないと思います。
かわいいかわいいハリー、本当に穏やかで賢く、優しい子でした。ひとつだけ願いが叶うなら、時間を戻して欲しいです。
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