過去の後悔、懺悔、震災の話
ちょっと重いので苦手な方は回れ右でお願いします
私おたまんは現在関東に住んでいる
以前は東北のド田舎にいた
私がまだ10代の頃、先代猫
たま♂を飼っていた
ここの皆様にはお叱りを受けると思うが
外の生活が長かった為、半外飼い生活だった
毎日同じ時間に外に出て
毎日同じ時間に帰ってきていた
でも
ある日
帰ってこなかった…
事故にでもあったかもしれない
ケンカして動けなくなっているかもしれない
市役所も保健所も近所も動物病院も
探し回った
でも…見つからなかった…
十数年
もちろん今もだけど
後悔しかない
なぜ完全室内飼育にしなかったのか…
ダメな飼い主でごめん…
たまごめん…
本当にごめんね
あれから…
猫を飼うことはもう二度とないと思っていた
猫を飼う資格などないと思っていた
それから数年たったあの日
２０１１年３月１１日
私は某市で車の中…
ワンセグから仙台空港に津波が押し寄せているのを
見ていた｡
周りの人が
車の窓をどんどん叩き
『津波がきてるから早く逃げろ！』
ふと後ろを見ると
後ろから真っ黒い水がどんどん押し寄せてくる
電柱は爪楊枝のようにバキボキ折れ
道路は数分もしないうちに川のようになった
どんどん沈んでいく自分の車
何とか窓から自分の車の上に登った
流れ出たガソリンの臭い
どこからきたかわからない大きなタイヤ
ガスボンベの缶
遠くでは空が真っ赤になっている
火事が起こってるのだろう…
かろうじて電柱の隙間に挟まってくれて
私の車は止まってくれた
そこから流れが収まるまで
十数時間…
タイヤにつかまり
同じように止まっていた
トラックの荷台の上で一晩を過ごした
体中が痛い
一夜明け
何も持っていない私は
とりあえず友人の家へ
友人の家に向かう間
考えていたのは
たまのこと…
たまは地震嫌いだったな…
たまは逃げれたかな…
お腹空かせてるかな…
私のアパート無事かな…
そういえば車の中に携帯置いてきちゃった…
お母さんからもらった手紙も鍵もたまの写真も全部…
たま…
本当にごめんなさい
今も思う…
あの時…
もしたまや菊が車にいたら…
私はちゃんと守れただろうか…
結局私のアパートは津波に浸かり
仕事先もなくなり
全てがなくなった
数週間の間
水とお醤油の瓶の口をなめてしのいだ…
それから数ヶ月…
関東で仕事を見つけ
気づいていなかったが
車から出る時に骨折していたようで治療しつつ
風俗という感心はされない仕事だが
多少の余裕はできた
たまへの償いとして
ボランティアへの参加、
色々な団体へ寄付もさせてもらった
それから数年…
数少ない猫友さんから
『あの時携帯とかPCとか全部なくなっていってたよね？
私のPCに残ってたんだ^^
また猫ちゃんと過ごせますように^^*』
たまが私のところにきたばかりの時の写真…
本気で泣いた…
震災で…
あんな経験をしても
骨折っても
涙なんか
１粒もでなかったのに…
家族だったんだなぁ…
本当にごめん
たま…
それから
数年かけて猫を迎える準備を始めた
今は
菊ちゃんがうちにきてくれて本当に良かったと思ってる…
避難用のゲージや何かあった時用に
餌もおやつもトイレ砂も
必ず１月分は多めに買っている
人間も同じで
常に家の至るところに靴があったり
水や缶詰なんかはいつも多めに買っている
私なんかが
おこがましいとは思う…
でも…
何かあった時の為に
人間の為、猫の為
最低限の備えはしておいたほうがいいと思う
毎年３月になると
こんなことを考えブルーになってしまう
１１日は
テレビもスマホも見ることはないだろう…
でも…
凹んでばかりもいられないので
たま…
どっかで見守っててね^^*
本当にありがとう
ぺったん したユーザ
ぺったん
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