夏に石巻に行った時の事を当時mixiの日記にUPしたのでそれを貼ってみます。
酷い内容の忘備録だけど、6年経った今、これからに活かせることを記憶から拾い出して備えることがあの経験を無駄にしないことだなと思う。
以下
あれから何度もまたボラに参加したいと思っているけど色んな理由で実行できてない。(ほぼ自分の不甲斐ない理由だけど)でも現地に行かなくても色んな形で何か行動できるはず。
心して今を生きなくちゃと思った。
ボランティア参加日記①
7月あたまから1週間、東北は宮城県石巻にボランティアに行ってきました。
ガレキやヘドロの撤去のお手伝いとかにも興味があったんだけど、やはり動物に携わってる者としてそっちで何かできることがあればと。。。
阪神大震災の時に、友人が被災地にいるにもかかわらず、どうしていいかわからなくて何もしなかったことをずっと後悔していたり、当時はボラにはいけない環境でちょっと残念な思いもあったので、今回は災害当初から、とにかく行動しようって心に決めていました。規模や範囲が大きいから、皆で支援していかなければって思ったし。行きたくてもいけない状況の人のいるし、私は今仕事が自営だから調整できるし。
でも、仕事の都合上こまめに被災地にいけるわけではないし、とりあえず日にちを1週間確保して、実際に行って経験してみて状況や要領がわかってきたらリピートしたりできるかなと、すぐには仕事が入っていて行けなかったけど夏休み前(って人手が少ないかなという単純な考え)の予定を立てました。
マイミクのゆおっちょを誘ってみたら、「是非に」という返答だったので、2人で行ってきました
ゆおっちょは阪神の時もボラに参加してるし、共に動物に携わる分野で勉強や仕事をした仲間なので、一緒に行動できるのは本当に心強かった
行く前には、事務局にメールで(電話では対応しきれないとのこと)何度も問い合わせたけど、親切に対応していただいて特に不安なく行くことができました。
寝るとこは、地元の施設を借りていて寝袋持参で宿泊できること、食事は炊き出しをいただけたり、コンビニやファミレスや温泉施設もやっていること、
毎日朝受付があって朝礼に参加すると手順がわかりやすいこと・・・等々。
一度2人で行く前に会って相談して(・・・と言っても半分はカラオケしてたんだけど)
仕事を1週間あける私はその前後が忙しかったので、ゆおっちょに前日にうちに来てもらって、仕事を手伝ってもらい、翌日朝ゆっくり出発。
うちは練馬なので、外環で三郷のコストコに寄って、炊き出し用食材差し入れの買出しして、東北道に乗ろうという流れ。
現地でバテちゃうといけないから、「夜中出で朝から参加」っていうのはやめて余裕もって行って翌日から作業っていう予定にしました。年だし無理は禁物
これが大正解(笑
6,7時間みて行ったけど、ゆおっちょといろんな話(現地の状況はどんなだろうとか、自分たちになにができるかなとか)したり、ゆおっちょがジャニーズの曲のみをテーマ別にCDにして持ってきてくれたので2人で歌いながら楽しい道中(懐かしい曲で大盛り上がり。当時ジャニファンじゃなかったのに歌えたり)
全然遠く感じませんでした
夕方現地に着いて、受付。持ってきた食材を渡して、作業終わりのバンガロー(宿泊地)泊の人に同行してもらいました。
あ、その前に、早速出来てた炊き出しをお相伴に預かりました
バンガローには北海道・千葉・埼玉・ハワイからも!!参加して来てる方々がいて、私達にとってはボラの先輩
センターのことや作業の話など色々教えてもらいました
②
行きの道中で書いてないことがあったんだけど、道路はほぼ問題なく通行できました。(私たちの通った所は。)
直した舗装部分があって、被害があったんだと認識できたけど、海沿いを走ったわけではないので、「被災地に入ったんだ」っていう感覚は持てずにいました。
でも、仙台を過ぎた当たりだったかな、三陸道かな、右側の視界が一瞬にして荒野のような所々瓦礫がある、普通の景色ではない部分があって、
「ドキーッ〓」としました。左側の視界は普通の街(もしかしたらよくみたら被害はあったのかもしれないけど)。高速道路を境にした右と左の景色の違いに動揺していると、またその景色はなくなりましたが、2人ともそれがはじめて被災地に入ったていう実感だったかもしれません。
センターのある場所は浄水場の敷地内で、トレーラーハウスが事務局になってて、周りに犬舎・猫者・物資テント・食堂・トイレ等々があります。
仕事は、犬の散歩、犬舎・猫舎の掃除、餌やり、物資管理の手伝い、炊き出し手伝い、設備関係などなど。。。
センターで預かってるワンコやニャンコは、80%位は飼い主さんがわかってる子達で、まだ一緒に生活したりお世話したりできない為に預かってる状態です。
未だ飼い主さんが分かってない子は、サイトで情報を上げて問い合わせを受けてます。
私は、初日はまず犬の散歩しました。お散歩セットを持って、排泄した跡は水で流し消毒。排泄の内容や元気なども記録していきます。その子によって違うけど、15分くらいは芝生の上でお散歩できるし、朝晩意外に何度かお散歩に出る子も。2重リードで逃亡防止してるし、飼い主さんと離れ集団生活をしてストレスがたまりがちなワンコ達のことをとても考えてて、その子の性質を把握してお散歩する人に必ず細かな注意事項を伝えて渡す、犬舎のリーダーさんの力量に本当に頭が下がる思いでした。
自分がお散歩した子のなかには、いちもくさんに出口の方に向かって走り、「おうちに帰る!」っていう子もいて、切なくなったけど、飼い主さんが会いに来てお散歩しながら触れ合ってる姿を見ると、よかったなあ、早く一緒に生活できるといいな。。。と思います。
そのあとは猫を飼ったことがあるということで猫舎のお掃除に合流。
ご飯を食べた量や元気、排泄等もチェックしてモバイル入力して一括管理されてます。
ニャンコは結構掃除したそばからトイレして砂も撒き散らしたり(笑
だからおなじとこ2度3度掃除したりしてなかなか終わらない
で、一段落したらお昼寝タイム(猫はひとりでほっとかれる時間が必要)とか、順番にケージから出して遊んであげたり。
猫は環境の変化に敏感でストレスを受けやすいので、そこには特に重きを置いて接してるのがよくわかりました。
猫舎の仕事を始めたら、翌日からは猫舎担当になることが多いそうで、私も動物病院に務めていた頃に猫舎掃除や様子をチェックすることは経験があるので、やりやすかったです。。。それからは毎日猫舎にいきました。
とは言ってもブランクか、些細なことを二度手間したり、報告が行き届かなかったり、なかなか要領を得なくて自分のダメダメに下がった
作業初日に咬まれたしドーン
みんなセンターでの生活が長期になって、良くケアされててもストレスたまってるし、そういう行動に出てもおかしくない状況なので、十分気を付けてました。怪我して逆に迷惑かけてはいけないし。センター側からも注意事項として出てます。
私の場合、猫たちが毛が抜けてきているので毛球症の予防にリーダーの承諾を得て1人づつブラッシングとついでに爪切りをしていて、その子には梳かし終わってから咬む前振りなしでやられちゃったので(内に秘めるタイプ?)、しょうがないなと。
こういう面があることが認知されたので、今後咬まれる人が出ないように対応していけると思います。
私はこうなることを想定して持参した薬で消毒して抗生剤飲んで
でも翌日ボンボンに腫れちゃって、センターのすぐそばにある日赤に行きましたほんとに近くて助かった
一番忙しい時間を避けてギリギリまで仕事して通えたので。地元の人の中で診てもらうので恐縮してたんだけど、対応がすごく良くって、担当の先生も親切で(昔うちの近所に住んでたとか・・)安心して診てもらえました。
合間には、猫のブラッシングや爪切りをしたり、ゆおっちょと中毛の猫を丸刈りショートにしたり、
屋外のシンクでワンコを洗ったり、すんごい下毛が溜まっちゃってる子の毛を3人がかりで除去して洗ったり・・・
トリミング作業は、屋外にシンクがあって、お湯引いてシャワーも使えました。
夕焼けがハワイっぽい
屋外で簡易蚊帳ドームみたいな中にテーブルを置いて毛が飛ばないようにやるんだけど、暑い時間はワンコに負担がかかるので夕方やったり。ドライヤーは通常より風力が落ちちゃって難しかったんだけど、(業務用の大きいの2台持ってったけど使えず)1台持ってったアメリカ製の送風ドライヤーが力を発揮して、なんとかできました
この作業も絶対1人ではできなかった~ゆおっちょがいてよかった
あとは炊き出しの配膳等のお手伝いとか
炊き出し王のTさんという方が来てた時期とちょうど重なって、昼も夜も美味しいご飯を食べられたことは本当に大きかったです時には家より豪華だったり。毎日外食かコンビニかカロリーメイトでダイエットするか・・とか思ってたので
炊き出しの材料は、ボランティアや地元の方の差し入れや、食堂に炊き出しカンパの箱が置いてあってそこから買い足したりするそうです。
全部写真撮ればよかった~
色々あったけど最後まで自分なりに最善を尽くして楽しく仕事することができました
このFLAGはロスから来てくれたアーティストのジョンさんご夫妻が、ロスにいる人々からの日本への想いとして持ってきてくれたものです
ボランティアさんの中には地元の方もいて、ご自分の家や車が流されていくのを見たというお話をしてくださったり、地元のトリマーさんが、震災当時に作業途中のワンちゃんたちを抱えてライフラインが止まった極寒の中過ごさなければならなかったことなど、本当に大変な経験をされたことを話してくださって、
「もっと話を聞いて欲しい。もっと津波がどんなに恐ろしいのか知って欲しい。そして忘れないで欲しい」
と強くおしゃっていました。
お店も立て直しのさなか、センターの子達の為にも頻繁に通ってくださっていました。
他にも被災されながらセンターに通ってくださってる方々がいて、「来てくれてありがとう」と言ってくれるけど、皆さんにこちらのほうこそありがとうございますって言いたい。
面会に来た飼い主さんも、車を津波で流されて自転車で山を越えて来たり、着のみ着のままで逃げてわずかな手持ちのお金以外全て失ってお仕事もないと、未だ生活の先行きが見えないというお話を聞かせてくれたりしました。
私は家に帰ればまたもとの生活に戻る。でも被災地ではそうじゃない人が沢山いて、4ヶ月間みんな頑張り続けてる。
お見舞いの言葉も見つからず自分の無力さを感じたけど、だからこそ今回感じたことを忘れずに自分にできることをし続けようって改めて思いました
バンガローでのボランティアさんとの交流も、かけがえがない財産になりました。
みんな共通する気持ちをもって集まってるから、色んなとこから来た色んな立場の人でも、自然に打ち解けてみんなあったかかった
この雰囲気、やみつきになりそう
Tさんがお抹茶をたててくれたりもしました
本当に色々刺激を受け、いい経験になりました
本当は経済的に厳しくて、自分のこともできてないのにって行くのやめるべきか迷ったとこもあるんだけど、行って本当によかった。
帰ってきてからも自分のすべきことを張り合いを持ってできている気がする。。。
すべきことをして、また時間を作って、リピートしたいと思います。
ずらずら取り留めなく書き連ねちゃったけど、実際にボランティアに行くとなったらたいへんそうだしって躊躇してるかたに、気を楽にして行ってみたらすごく行ってよかったと思えるものだったっていうことをちょっとでも感じてもらえたらな~と思いまして。。。(逆効果だったりして)
何か具体意的なこと聞きたかったらメッセでもいいしわかる範囲で答えます(1回しか行ってないけど)
私が参加した石巻動物救護センターは、初心者でも参加しやすいところでしたが、団体も場所も仕事内容も色々あると思うので、特に学生さんには是非何か参加してみてほしいです
被災した人の数より被災してない人の数のほうが多いんだから、被災してない人が皆で支えれば大きな助けになるでしょう
昼の空き時間に、日和山公園に行ってきました。
そこからは津波の被害を受けた所が見渡せます。
言葉を失い呆然としました。4ヶ月経ってるのにこの状態です。
自分の住んでいる所がこんなことになったら・・・と思うと、被害をうけた方々の思いは察するに余りあります。
建物が残ってるように見えるところも地震と津波の被害を受けています。
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