まだ私も小学生の低学年だったと思う。
母の実家で(多分捨てられたのだろう)拾った子
猫を母は自転車で前の籠に子猫を、後ろに私を
乗せ家に連れ帰った。
家に着くと母は子猫を抱き、毛をかき分けプチ
プチと爪でノミを退治していった。
昔の事なのでそれだけで普通に放し飼いで飼っ
ていた。
ご飯もいわゆる猫まんま
トイレもちょっと大きな缶に土を入れただけ
トイレの土をきれいにするのは私の役目だっ
た。
正直めんどくさいと思う事もありちょっとサボ
ルとミィが
(大抵昔は猫の名前はミィでした)
私に付きまとい
「トイレに行きたいからきれいにして」
と言っていた。
しょうがないからきれいにするとすぐにそこで用を足した。
用を足した後のミィのホッとした顔がまた可愛
かった。
私がソフトクリームを食べると欲しがったので
一緒になめた。
やってはいけない物とか考えもせず、欲しがる
ものは大抵なんでもあげていた。
可愛くて可愛くて仕方がなかった。
いつも一緒に居たからどこかに行ってしまうな
んて考えた事もなかった。
実際いつも家か庭にいた。
ある日なんだか具合が悪そうだった。
翌日も元気がない。
その次の日も。
心配で父に病院に連れて行って欲しいと頼ん
だ。
でもその日は連れて行ってはもらえなかった。
次の日ミィは血の混じった便と一緒に何匹もの
虫を出した。
そして初めて姿を消した。
私はそこらじゅう探した。
もちろん家族も探してくれた。
やっと見つけた時は家の裏のどぶの中で冷たく
なっていた。
私は悲しくて悲しくていつまでも泣いていた。
その時父が一言ポツリと
「今日は医者に連れて行こうと思ってたんだ」
と言った言葉が今も忘れられない
冷蔵庫の上 好きなんだよね
なんでそんなとこに入るんだ？
私が今 海と空と暮らして居ると 幸せに長生
きさせてあげられなかったミィが思い出されて
今も泣けてきます。
出来るならもう一度会いたい
ぺったん したユーザ
ぺったん
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