で、思い出したんですけど、うちの母の話(長文なので時間のある方w)
うちは父親が借金押し付けて離婚しちゃいまして、そりゃーもう昭和のどん底貧乏でした。
中卒の母は当時5歳の私と0歳児の妹抱えて、必死で仕事かけ持ちして昼夜問わず働いてました。
そんな貧乏でしたが、猫がいましてね、しかも親が血統書とかいうペルシャの猫。
真っ白い猫で「太郎」君、我が家の猫はゲージで飼っていまして気の優しい子でした。
毛並がフワフワで、だけど毎日ブラッシングしない毛がすぐ絡まって何度も毛玉にしました。
子供の私はちゃんと世話ができなくて、でも母も仕事でいなくて、今なら劣悪の環境です。
でも子供の私はたまに外に出してやるのが息抜きだと思っていて、母が太郎にお見合いさせる
血統書だから、お金貰える、そして生まれたメスを押し付けられた時に怒っていたのも
子供だから理解できず猫が増えたー!!ってなものでした。
そんな太郎の元気がなくなり、必死で病院を頼んだけど貧乏だから無理。
せめてと母の目を盗んで牛乳を温めてあげるという始末(飲んでくれず舐めたのみ)
そして忘れもしません。朝起きたら亡くなっていて、私は泣いて、母は怒って
「いいから学校に行きなさい」と怒って、ランドセルを背負って幼い妹を保育所に送って
でも嫌な予感がして帰宅したら太郎はゴミ袋に入れられてごみ捨て場に捨てられていた。
ワンワン泣いてゴミを漁って太郎の亡骸を抱える幼い私に、通りかかった近所の人達が
理由を聞いてくれて、一緒に帰宅してくれて母を諭してくれたけど、母は怒って怒鳴り返して
私にもキレて家から叩きだされた。私は一人冷たくなった太郎を畑に手で掘って埋めた。
今ならわかりますが母は無知で私は無力でした。そして貧乏ゆえに心に余裕もなく
学ぶ事すらできませんでした。
残った女の子猫は「ユミ」といい太郎とソックリな真っ白い猫でした。
そんなユミは避妊手術もして貰えず、いつものように私が息抜きに外に出していると
当然野良猫に襲われて妊娠しました。
母は激怒してユミもまとめて捨てると…頼み通して毎日必死で面倒をみると約束して
なんとか産んだ子猫3匹のうち2匹を貰ってもらいましたが一匹のオスは残りました。
私はお年玉の全てを差し出してユミと残ったオスの「マイケル」に去勢・避妊をして貰いました。

白いユミと茶色のマイケルはいつもゲージでした。
私は特にマイケルを弟のように可愛がっており、当時の友人たちも
「あんた猫を本当に可愛がっていたなー」と言われます。
母も借金を返し終え、今度は祖母の介護をするという人生でしたが
それでも少しずつ変化してきており、機嫌が悪いと猫に当たるという事が減り
そして私も少しずつ成長して、そしてマイケルを看取る事ができました。
ユミは私が嫁いで別の土地にいる時に大きな病にかかり、母が
「もう死ぬんだから病院なんてもったいない」
と言うのを、金は出すからと説き伏せて手術して貰い、それから数年生き延びて亡くなりました。
二匹共に、庭に埋めてあげれたのが幸いでした。
そして妹が猫(現在飼っているユズ)を保護して、その保護したユズが子猫を産んだ時に足に障害があり
残った一匹を母に押し付けて引っ越ししました。
私は大反対でした。太郎の事がある。妹は「かーちゃんも独り暮らしで寂しいだろうし」と
呑気でしたが、私は何度も様子見しました。
あの古いゲージで育ったミーは母の心をどうやったのか変えたらしく
「猫なんて…」と言っていた母が「みーちゃんだけだよ」と言うようになり
去年、実は白血病キャリアであった事が判明しましたが、それでも10年という命を終えました。
うちのグル達が家庭内で自由にしているのを見て
「みーも自由の時間が多い方がいいね」
とゲージの入口を開けっ放しにするようになり、脱走しないように、野良にやられないように
防犯を見直し、暑かろう寒かろうとクーラーまで新調しました。
みーは臆病で母にだけ甘え、そして寝る時はゲージが落ち着くのかゲージに帰りました。
亡くなる前後は母が必死で色んな店を回って猫の餌やおやつを買い込んで与えていました。
口では「何しても死ぬんだよ」と悪態つきながら、最後は母の休みの日で看取れた様子でした。
人は変われます、ただ余裕がなくて気づけないだけかも知れない、気づけないままかも知れない
それでも小さなきっかけで変わる事ができるんです
私と母には時間が必要でした、20年近く、もしくはそれ以上かかっています。
猫を死体としてゴミ袋に捨てたのも母
最後に抱きしめて看取って、ずっと落ち込んでいるのも母です
色々な確執はあります、それは親子である限りは続くと思います
人って面倒ですねw猫ならもっとシンプルなのにとグル達を見て思います。
でもって、その家族愛の見本のグルさん家族ですが…

布団乗っ取られました _| ̄|○
しかも親父きちんと枕使ってね?

隙あらば娘を毛づくろいしたいおとーちゃん…娘さんもう大きいですよー?

最終的にご家族総出で乗っ取られ猫布団となりました
今度、娘と一緒に漢字検定を受けるんですよ…勝負を挑みました

負けられない戦いがそこにはあります!!絶対倒す!!
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