迷子のｾﾅ【脱走5日目】

2017年5月29日(月) 2017-05-29T16:39:45+09:00 243 / 0

この日はいつもより早く起床し、身支度を始めました。
そしていつもより1時間以上早く自宅を出て、車で最寄駅まで母と姉を迎えに行きました。
予定では7時のつもりでしたが、二人も相当気が逸っていたのか予定より20分ほど早く到着していました。

二人を乗せて自宅へ戻り、段取りなどの説明をします。
1日在宅できるとの事だったので、１階リビングの窓を開け網戸の状態で外の音が出来るだけ聞こえる状態に。
１階和室は入口を閉めて助が出入りできないようにした状態で窓と網戸を猫１匹が通れる程度に開けておき、そこから少し入ったところに匂いが強めのウェットフードをお皿に乗せて置いておきます。
リビングから和室の様子が完全に見えなくなってしまう事がネックだったのですが、助が出てしまわないようにし、かつ外からの侵入経路を確保するのはこれが精いっぱいでした。
玄関を少し開けておくことも検討しましたが、リビングのドアから玄関までが近い為、万が一の場合助が一瞬で外に出られてしまうと考え、辞めておきました。

母と姉を自宅へ残し、私は車で出勤しました。

仕事中空き時間を利用して、昨日目撃情報の電話をくださった方（仮にAさんとします）に詳しいお話を伺うため、何度かお電話を試みましたが、これはタイミングが悪かったのか出て頂けませんでした。
（後日お話ししたところ、知らない電話番号だったのでセールスか何かと思い出なかったと（笑）チラシに載せた番号は家電、かけたのは携帯電話からでした。）
その他にも警察、保健所へセナと思しき猫が届けられていないか問い合わせをしました。
どちらも該当する猫はいないとのお返事でしたが、保健所へは捕獲器のレンタルについても伺いました。
これは各市区町村によって差があるかと思いますが、私たちが申請をしていた担当地区の保健所では、通常捕獲器は野良猫の去勢・避妊目的の場合のみ、貸し出しを行っているとの事でした。
お話している途中、今回使用する場所が決まっていると話したところ、それであれば例外的に短期で貸し出しが可能とのお返事をいただけました。
週明けの月曜日が旦那の休みだったため、その日から借り受ける予約を入れておきました。

夕方再度Aさんへお電話をしたところ、今度は出ていただけました。
お電話で色々とお話を伺おうかと考えていたのですが、やはり直接聞きたいと思い帰宅後すぐご自宅へ伺う許可をいただきました。
車を置いてすぐAさん宅へ伺い直接お話をしました。
まず目撃した時の状況。
Aさんは１階のお部屋の雨戸を閉めようとされていたところだったそうです。
その際野良猫用のごはんをセナらしき黒猫が食べている姿を見かけ、見かけない猫だな、チラシの子に似ているなと思ってくださったそうです。
時間帯はあまりはっきりとせず、遅い時間だったと言われたと思いきや、そんなに遅い時間ではないと言われたり、なかなか記憶が曖昧な様子でした。
まぁもともと注意して見たわけではないので、これは当然のことだと思っています。
Aさんが見ていると気付くと黒猫はすぐ去って行ってしまったそうですが、その後チラシと先程の姿を見比べてセナなのではないかと思いご連絡をくださったそうです。
ご飯を食べに来た時、そこから去って行った方向などはわかりませんでしたが、これでセナの行動範囲がある程度見えてきたように思われました。

丁度日中に保健所から捕獲器のレンタルを予約していたこともあり、Aさんへその旨を伝えて後日敷地内に捕獲器を設置する許可を頂き、その場を後にしました。
この間にすっかり日が暮れてしまったので、この日は見回りをせず自宅へ戻り、母と姉に事の顛末を一通り説明しながら二人を最寄駅まで送り届けました。
その後は旦那に今日一日の行動を報告し、月曜日の捕獲器の受け取りについてお願いをしておきました。

この日大きな進展などはありませんでしたが、着々とセナに近づいているような雰囲気を感じていました。