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マッサージクッションがお気に入り。
30年以上前の話になります。
小学生時代は毎年夏休みになると、愛媛県のド田舎にあるお婆ちゃん家に家族で泊まりに行ってました。
現在でもアスファルトの道まで車で10分、隣の家ははるか遠く、大自然のど真ん中にあります。
お婆ちゃん家と母の姉である叔母さん家は同じ敷地内にあり、よく行ったり来たりしていました。
ある日、叔母さんがお婆ちゃん家に来て、引き戸を閉めた瞬間にヘビが入ってきていたらしく、バチンと挟んでしまいました。
『この馬鹿タレがぁ!守り神ぞッ!!』
お婆ちゃんがものすごい剣幕で叔母さんを怒鳴りつけます。
私も見ていたのですが、ヘビは家の外に出て行きました。
記憶が正しければ、今で言うところのアルビノのアオダイショウだと思います。黄色ヘビ。
あぁ、えらいことをしてしまった…みたいな空気が流れましたが、その時はそれで終わりました。
…そして翌日事件が起こりました。
叔母さんの首が、横を向いたまま固まってしまい、動かせなくなりました。
まるでヘビに絡みつかれているかのように!
『首が痛い!体がギシギシしている!』
私がポンキッキを見ている横で大人達が騒いでいるのを覚えています。
『病院!』 『行ったってどうにもならんわいッ!!』
『蛇は死んどったか、生きとったか、どっちじゃ!!』 『このままだと死ぬるぞッ!!』
怒号が飛び交う中、ヘビを挟んだ引き戸に大人たちが正座し、お護摩かお線香かお焼香のようなものをモクモク焚きながら、お婆ちゃんが叔母さんの背中をビシビシ叩きながらお経を唱えていたのを覚えています。
その儀式は昼まで続き、夕方になると生卵をお供えしました。お通夜のような一日でした。
お供え物が効いたのか、叔母さんは首が少しずつ動くようになり、なんとかヘビ神様に許してもらえたようで
『危なかった』 『死ぬところだった』
と安堵し、夕食はちょっぴり豪華になったことを覚えています。
ここまで読んでお気づきの方もいるのではないでしょうか。
そ れ は 「 寝 違 え た 」 だ け な の で は ?!
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