互いに、泊りにいくような間柄。
彼女の家に行くと、高貴な猫がいた。
だが、いつもケージの中。
当時、猫というのは、茶の間にゴロリンとしてるか、外へ勝手に出かけたりと我が道をいく生きものだと思ってて、
ケージで飼われてる猫を初めて見た。
理由を聞くと、「この子、狂暴なんよ・・」
だから、いつも、飾りのように、触ることもなく可愛いと感じることもなかった。
それから、犬もいた記憶もある。
裏庭にいつも繋がれてたように思う。
とにもかくも、彼女のところのペットは、存在そのものが薄いもんだった。
月日が流れ、互いに、結婚もし、わたしも、飛行機でないと帰省出来ない距離に移った。
盆と正月の帰省時のみ彼女と再会していた。
彼女が、家を新築して、お祝いにいったとき、
「ハスキー犬を飼うんだ!」という彼女に猛烈に反対をした。
その頃には、ペットの世話をろくにしないというのも分かっていたし、
彼女は、ブランドものやら可愛いものやら、流行のもの&人の目につくものが良しとしてる人。
当時、流行のハスキー犬も、犬界の最先端だったし、新築注文住宅とのワンセットくらいのつもりだったのだと思う。
私の反対なんか聞くはずもなく、愛らしいハスキーの子犬を高額で買ったようだった。
最初の年、見に行ったときは、まだ、散歩をしてはいた。。
でも、次年度からは、車庫に繋がれたまんまだった。
散歩はしないのか?と聞くと、もう、到底、力が及ばず出来ていないとのことだ。
ドックフードを与えるときも、デッキブラシで、犬小屋の前に、ずずず~~~とエサ皿を押しやる。
犬も、散歩もしてもらえないストレスのせいか、よく吠えるし気性荒くなっていた。
あぁ~~、だから、あの高貴な(ペルシャだったと思う)猫も、狂暴な子になったのだと合点した。
それから、次の年の帰省時に会ったときには、犬の姿が消えていた。
どうしたの?って聞くと、、、、
「山に捨ててきた。。」
え!!???
わたしの形相が変わったのを見て、、慌てて、付け加えた。
「でも、ドックフードも袋一杯に置いてきたんよ!」
それ以来、彼女とは会っていない。
だんだんと、大人になるにつれ、彼女との価値観やら言動にずれを生じることが多々あったが、
昔の彼女との思い出が邪魔をして、それを飲み込んでいた。
でも、この1件で、この人とは、金輪際、関わる必要はないと縁を切った。
その後、風の便りで、トイプードルを飼ったと聞いた。
おまえが、山へいけ~!!
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