は!いかん!このままでは!
なるしゃんロードがなくなってしまうではないか!
一念発起した。うむ。
柄の長い鍬のようなものを用いて、家前の畑に生えたつゆ草を刈り取る。
水分をいっぱい含んだつゆ草は精いっぱい茎を広げ、葉を茂らせていた。
「うりゃあ!うりゃあ!」
そこに蠢く細い紐のようなもの・・・。
「あ。」
恐る恐る細いものを鍬で探る。
ニョロニョロ、ニョロ。
はい======!出ました!ニョロニョロ!
「うむ、これは・・・全く害のないニョロニョロ。」
ニョロニョロをどけて、再び精を出す。
再び!紐のような・・・ん?
確信が持てなかった私は、そこいらのつゆ草をザックザック掃った。
「ま、マムシだ!」
はい~、これを受けてやる気ダウン。
かなり蒸し暑かったのもあって、家の中に引っ込んだ。
1時間は経ったであろうか・・・。
また、ムクムクとやる気が膨らんできた。
「マムシちゃん、対決だ!」
マムシちゃんがいた辺りをザックザク刈る。
いないのか?
にゅるるるるるるるrrrr・・・・。
「いた!」
マムシは既に刈って山となったつゆ草の中に逃げ込んだ。
深追いはしない。
もういないであろう、畑を黙々と刈り続けた。
たくさんの蚊が「美味しい血をちょうだい∼。」とやってきたが、
長そでで防護していたので、貴重な血をタダで喰われることはなかった。
ある程度刈ってしまったら、暑くてたまらない。
ふぅふぅ言いながら家の中に入り、片づけた扇風機を引っ張りだして風を浴びた。
まだまだつゆ草はそこら中にある。
いつ続きをするか、葛藤が続く。
その頃、おふたりさんは、のんのんとした昼下がりを謳歌していた。
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