・・・も、と思うか、・・・しか、と思うか

2017年10月8日(日) 369 / 6

我が家には数年前に、陸と言う黒猫がいました。

陸は通りすがりの公園の木の下に１匹だけいた生後１ヶ月の子猫でした。

私は車の走行中に見つけ、運転中の主人に「子猫がいた」と言い
子猫のいる公園へ行きました。

動けないようだったので、シーツにくるみ病院へ。

診察していただいたら、事故による脳圧の上昇で頭は膨らみ、右手はハの字に広がっていました。
脳のダメージからか、目はグルグル回っていて、本人も同じ方向に回りました。

とりあえず、脳圧を下げる治療をして、様子を見ました。

しばらくして、脳圧は下がりましたが、目は見えているかわからない状態でした。
顔の前にティッシュを落としても目で追わないのです。

そんな陸はできないことだらけの子猫でした。
トイレで踏ん張れない。前足がハの字に広がっていく。よく回る。

それでも大きくなることができ、生後半年ぐらいには眼球が動いているのが確認できました。
見えているのです。

一年が経つ頃には体重が６キロを超える立派な猫に。
走ることもできるようになりましたが、相変わらず踏ん張れず、
椅子に座っている私のところにはちゃんと飛べません。立っていると前足が広がる。

陸は、2歳の時FIPになりました。
そして発症から２ヶ月で亡くなりました。

あっという間の人生を終えて逝きました。

私は陸を飼って、できることはすごいことで、考え方一つだなと思いました。

陸は最初のことを思えば、歩くこともでき、目も見え、普通に生活もできた。

でもこれを・・・しかと考えたら、自分が苦しいだけの気がしました。
・・・しかと思うのは、尽きることのない欲なのかなぁと。

欲を持つのは大事なことだと思いますが、欲の生まれ方によって気持ちは変わるのだと思います。

今、自分の生活の中で人に対してもですが・・・しかと、思わないように心がけてます。

いやなことがあった時、辛いことがあった時、少しでも自分の中にドロドロを生まないためかもしれません。

33 ぺったん