「ありがとう」と、「ごめんなさい」　　猫話ではないです

2017年10月26日(木) 319 / 8

私は幼いころ、祖母に育てられました。

両親が自営業だったため、子供の面倒があまりみられなかったからです。

祖母は世間の甘いおばあちゃんとは違い、厳しい人でした。
しつけには厳しかったと思います。
今思うと、母親代わりの気持ちもあったのかもしれません。

そんな祖母がよく私に言っていたのが、

「ありがとう」と、「ごめんなさい」が言える人になりなさいでした。

勉強ができなくても、これが言える人のほうがすばらしいと言っていました。

しかし、私は言葉の意味がわからないまま大人になりました。

私は人見知りで、知らない人、知らない環境がとても嫌です。

だから私は自分のために接客業を選びました。
苦手だからこそ、そうしました。

私が最初にお世話になった先輩は、「ありがとう」「ごめんなさい」が言えない人でした。
なにかこう一緒に仕事をしていても、前向きな気持ちになりにくい人でした。

次に一緒に仕事をした先輩は、「ありがとう」「ごめんなさい」が言える人でした。
誰にでもどんな立場の人でも態度を変えず、自分に落ち度があった時には潔く謝る。
自分が仕事柄知識があること、たまたま知っていたことがあっても、それを知らない人に威張るわけでも
バカにするわけでもない。

私はこの先輩と出会って、祖母が言いたかったことが判るような気がしました。
「ありがとう」や「ごめんなさい」が言えることは、人に対して誠実であると言うことでは？と思いました。

日常生活の中で、自分の気持ちをそのまま吐き出し、相手に伝えることは
自分にとって正しく必要なことかもしれません。

しかし、少しだけほんの数秒でも口に出す前に、これを言ったらどうなるか？考えることができれば
ケンカや揉め事など減るのかもしれません。

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