汚れたこころで故人を偲ぶ？

2017年10月31日(火) 480 / 19

ぽんちゃんはまたまたお留守。かぁちゃんまた実家にかえってたの。今回は何しに行ってたの？

祖母が亡くなった時、ものだらけの祖母の部屋を私達姉妹と従兄弟の兄妹４人で片付けた。不謹慎な発言だけど、楽しかった。部屋から出てきたカツラを、みんなに被せてあげた。晩年なんでも捨てずに置いてたその部屋には布団を敷く場所も無くなってきて、足あげて寝てた。今でもかたりつがれる晩年のお婆ちゃんの笑い話である。

あれから何十年経ったかな…。お婆ちゃんの息子、私達の叔父が亡くなったので、いえの中を整理することに。

「おっちゃんの家に金塊あったで、昔やけど。」

「それ、探さなあかんやん。」

「今、金の相場ええから売りに行こ！」

何ともいやらしい会話です。私達の心は汚れてしまったのね…。カツラ被って楽しくお婆ちゃんの部屋片付けた時とは違うね。メンタル弱っ！とか言ってるわりにはこのガツガツ感とこの張り切りようはいったい何なんだ！がめつさと心の弱さは比例しないみたいですよ。

なんの苦労も知らない学生だった私達、今は知ってる。汚いかもしれないけど、お金の大切さを。叔父の遺産は私達には関係無いし、母は揉めたお金貰っても幸せじゃないから。とか言ってた。

瓶に入った1円玉がでてきた。

「これ、運子（ponti仮名）にちょーだい。小銭が出てきたら頂戴！」。

「小銭やったら、運子ちゃん全部もらっとき」

叔父の奥さんのがめつく意地悪ご家族も気持ち良くそー言ってくださった！

がんばれ、小銭出てこい小銭！姉と従兄弟に小銭が出てきたら全部ここに置いてね！と伝達した。

そして1円玉どころか5円、10円、50円100円、極めつけはコインの王道500円玉。いっぱい出てきた。帰る時には車のトランクいっぱいだ＼(^o^)／。

母と姉と従兄弟達でお昼ご飯を食べながら、４人で分けようって話になった。皆最初からそのつもりだった。母が笑いながら、「運子逞しくなったな〜。」と言って皆も頷いてた。体も弱く一番年下の私が今日は1番張り切ってた、笑。

＊金塊出てこなかったんだね！それでいいんだよ。

カジノで賭けるコインの様に沢山積んでいく、順番にそれを自分の手元に！

「製造年によってプレミアムコインとかあるで。」

「それ何年の？」

やいのやいのと言いながら…。

母も、あんた達楽しそうね。っと言ってよろこんでる。

「あっ、ママ！皆で分ける前に各コイン掴み取りしたら？」

「ほな、袋持ってくるわ」

「揉めないお金だから幸せになれるよ」

楽しい時間が過ぎていく…。

「おっちゃん、もっと贅沢したらよかったのにな。」

「ほんまによ！」

「残された人はそういうけど、小銭貯めるの楽しかったんちゃう？運子も500円玉貯めてるよ。おっちゃんの場合貯めてるのは小銭だけじゃないけど、だから晩年まで高いプライドを保て、心豊かに過ごせたんちゃうかなぁ…」

「お金あったら病気したって色々治療選べるで。」

「そや、入院してもええ部屋使えるな。」

「特別ホームだって好きなところ選べたやん。」

「ほんで、今こうして1番可愛がられた私達が集まって楽しく分けてるから、おっちゃんも喜んどるで。」

「猫基金にも置いとけるで！」

＊おっ、ぽんちゃん基金頼むでかぁちゃん。

次の日姉と、大好きなデパート（大丸）にお買い物へ行った♫。

おっちゃん、ありがとう〜♫。気持ち良く使わせていただきましたよ。かずおちゃんは家族にご馳走したって。でもまだ残ってるって喜んでたよ。母は掴み取りのお金で炊飯器買うって！いえ、買えますけど、何時でも、笑。

どうでもいい話を、長々書きました！
結局何が言いたいかと言うと特にナシ=(^.^)=。でも大金が入っても持ってても幸福感の得られ無い人もいるのに、小銭で大騒ぎ。うちの家族って幸せ度高いかな。