助からなかったんです。
な~んだ、助からなかったのか・・・と思う方もいるかもしれません。
でも今回のことで強く感じたことがいくつもあるので、🐱好きなみなさんにぜひ共有していただきたいと思い、日記に残すことにしました。
仕事の帰り道、いつも通る道は帰宅時間は車通りが多く、渋滞することもしょっちゅうあります。
そこを走ってると、前の車数台が何かを避けて走ってるんです。
直感的に「🐱だ!」と思いました。
横を走りすぎる瞬間に見えたのは、成猫の三毛(後に白キジと判明)、首輪付き、全然動かず手遅れということでした。
それでもその子は、ちょうど黄色い中央線の上にクロスする形で倒れており、今ならこれ以上轢かれることなく済むと思い、またその場所が動物病院から50mほどのところだったので、すぐに引き返しました。
動物病院のスタッフさんに事情を説明し、タオルか何か貸してほしいと願い出たところ、ペットシーツやダンボールを用意したスタッフさん2人が一緒に来てくれることに。
待ち合いにいたおばさんも窓からその子を見てたようで、「私が車を止めておくよ」と言ってくれました(これはスタッフの方が行くからいいですよ、と伝えて待ってもらいました)。
3人で走っていくと、やはり何台もの車がその子を避けて走ってますが、気づかずにギリギリを走っていく車もありました。
近くの信号が赤になり、車が途切れたところで、1人のスタッフさんとカリタでその子を道路から出しました。
もう1人のスタッフさんは、車を止めていてくれました。
病院に戻り先生に診てもらいました。
診察室に呼ばれ説明を受けましたが、「ほぼ即死だったと思う」「(先生が)診た時にちょうど呼吸停止した」とのことでした。
また先生によると、その子はまだ若いと思われ、これからの子だったこと、先生の病院の患者ではないこと(ちょっと期待していた)、マイクロチップは入っていないこと、事故に遭ってほぼ即死だったけど余力で呼吸をしていて、たった今完全にに呼吸が止まったこと、そんなことを聞きました。
実際に近くで見ると、その子キレイなんです。
傷もない、明らかな骨折もない、口を開けるとごく少量の出血があるだけで出血もほぼない、見た目は呼吸していてもおかしくないんです。
首輪には飼い主の情報はありませんでしたが、すごく痩せてることもなく、すごく汚いこともなく、長い時間さまよっていたとは思えませんでした。
先生は張り紙等で数日間飼い主を探してみると言ってくださいました。
飼い主が見つからなかった場合、「病院で動物センターに連れていくこともできますが、ひとつの区切りとしてあなたにお願いすることもできますが、どうされますか?」と聞かれました。
飼い主さんが見つからなかったタイミングでセンターに連れていけないかもしれないので、先生にお願いしてきました(念のため連絡先は聞かれました)。
家に向かうまで、本当にこれでよかったのか・・・すごく悩みました。
前向きな出会いではなかったけど、最後まで関わるのが自分にとって最善ではないか?
ダンナさんに「飼い主が見つからなかったら、カリタがセンターに連れていきたい」と相談すると、「それはどっちでもいいよ」と反対されなかったので、すぐに動物病院に電話しました。
先生からも、「お願いします」と言ってくださいました。
サクとお風呂に入って、目の前でお腹を出して寝てるサクを見てたら、その子を思って30分も泣いてしまった。
かわいいこでねぇ・・・目がクリクリまんまるで、ちょっと大きめ、ドラッチョくらい。
苦しかっただろうけど、本当に最期は冷たいアスファルトの上ではなく、あったかい診察室で動物好きな先生や看護師さんに看取られてよかった。
今回のことで思ったこと。
脱走させてしまうことは本当に怖いですが、万が一を考えて飼い主がわかるような首輪やマイクロチップが必要なこと。
飼い主を待つその子のようにうちから離れてしまったら、悲しいのは猫と飼い主だけでなく、見つけた人間も悲しいですし、助けられなかった先生も看護師さんも、関わったみんなが悲しいです。
うちの子が迷子になってしまった場合、悲しいけど万が一のことも考えて、近隣病院に運び込まれていないか確認すること。
失礼ながら、生きて見つかるだけではありません。
本当に見つけたいと思うなら、あらゆる可能性を考える方がいいと思います。
自分だったら、ずっと見つからないより、どんな形でも帰ってきてほしいと思います。
死んでしまったことを考えろってことではなく、いろいろな状況を考慮すれば見つかる可能性が広がると思うのです。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
このまま飼い主が見つからなければ、日曜日にお迎えです。

カリタは花の写真を持っていないので、せめてこのくらい。
最近のコメント