※ここに書いてあるリリース、保護の基準などは全て私個人の基準です。
ＴＮＲ活動をしているすべての人に当てはまるものではありません。
うちの周辺にはあまり野良っ子は見かけませんが、基本見慣れない子を見つけたら捕獲して避妊去勢手術後にリリースしています。
検査をするかどうかは捕獲時の口内の状態によって決めます。
若く歯の状態もいいのに歯茎が赤く炎症を起こしている子などは検査をします。
避妊去勢手術後、元飼猫と思われる人馴れした子は知らない人に近付いたり餌やりさんを見つけて車道を不用意に渡ったりするので、保護して里親を探します。
ＦＩＶの子に関してはその子の寿命を第一に考えます。
生粋の野良猫で全く人馴れしていない子の場合は人との共生がストレスになるのでリリースします。
その後は毎日のお世話で口元に異変がないか（涎が異常に多い、血が滲んでいるなど）を観察し、必要があれば捕獲して病院に連れていき原因を調べて必要があれば抜歯をし、再びリリース。与薬して経過観察します。
元飼猫と思われる子や人にある程度馴れている子はノンキャリアの子と同じく保護対象です。
若く健康状態が良い子は里親を探すかうちの子にします。
状態が良くない子は問答無用でうちの子にします（まだそのような子には出会っていませんが）
ＦＩＶの子たちですが、どんな性格の子が多いイメージでしょうか。
流血するほどのケンカで感染するのだから気性が激しい子、やんちゃな子が多いイメージなのかな？と勝手に私は思っています。
実際は意外なことに（意外じゃなかったらすみません）友好的な子、のんびりした子が多いです。
うちの子もそうですが、今まで見てきたＴＮＲ活動をしている方のブログに登場した子たちや猫友さんのおうちのキャリアっ子たち、全ての子がそうとは言えませんが、殆どの子はとても温厚で他の子に優しい子ばかりです。
何故そんな子が多いのかは私にも分かりませんが、保護対象になる子は比較的人馴れしてる子が多いからなのかもしれません。
じゃあ気性が荒い危険な子は放っておくのかというと、捕獲自体が難しいので残念ながらそうなることが多いです。
捕獲できた子もいますが、室内飼育ではストレスが大きすぎる為にリリース対象となってしまいました。
（他の野良猫への感染を考えて保護したとしても、人馴れしなていない凶暴な子を里子には出せないのでうちで面倒を見ることになります。
そうしたことを続けるとキャパオーバーになってしまうので、リリースするより他にないのです）
気性の荒い子はなかなか姿を見せません。
そのため体調管理をすることも難しく、気付くと姿を消しているという悲しい結果になることが殆どです。
警戒心が強いだけの子は毎日ごはんを食べに来てくれて、行動範囲の狭さから排泄も大抵決まった場所でしてくれるのでとても管理がしやすいです。
ただ、馴れてはくれませんが💧
（現在管理しているキャリアの子は10年近くの付き合いですが、未だに１メートル以内に近付けません😢）
保護対象のキャリアっ子はケンカしたのにどうして温厚なの？と思われるかもしれません。
大抵の子はケンカの仲裁に入ろうとして巻き込まれたか、気性の荒い子の縄張りに入ってしまって一方的にケンカを売られてしまったかだと思います。
実際うちの子は他の子が何かの拍子に悲鳴を上げると（毛玉をほぐすのを嫌がったり、若い子同士でじゃれあったりしてるときなど）心配して様子を見に来ます（でも見てるだけ）
外に知らない子が現れると真っ先に見に行ったりもします（なぜか窓越しにその子に向かって鳴いて存在感アピールします）
警戒心があまりない子や優しい子はその性格ゆえにケンカに巻き込まれてしまうのかな？と個人的に考えています。
ストレスについてですが、どのくらいのストレスをどのくらいの期間与えられると発症するのか、それは分かりません。
うちのデブメンは交通事故で骨盤を骨折をした影響で骨盤狭窄になってしまったために、ずっと便秘で苦しんでいました。
保護したときは推定3歳、そのときは軽い便秘でした。
そのうち直腸に便が溜まってから突然便意を催すようになり粗相が増えました。
しばらくすると便意はあっても出てこず、歩いてる途中で急に立ち止まって気張り出し、それでも出てこないということが多くなってきました。
月に数回、動物病院で摘便してもらっていましたがそれもかなりのストレスだったと思います。
保護後約1年してからレントゲンを撮ってみると腸が便でいっぱいになっていることが分かり、手術を勧められました。
大腸の殆どを摘出する手術をして、縫ったところから便が漏れると腹膜炎になってしまうので様子を見るために4日ほど入院しました。
入院中は全く食事をとらなかったそうです。
保護したのはエイズに感染して急性期が終わる頃でした。
それから1年間かなりのストレスだったと思います。
急性期直後の去勢手術を乗り越え、巨大結腸症を乗り越え、結腸亞全摘術を乗り越え、そしてシニアになった今年、とても元気に暮らしています。
キャリアの子、どんなイメージですか？
かわいそうなイメージ、短命なイメージ、感染するイメージ色々とあると思います。
マイナスなイメージが強いキャリアっ子ですが、実際は健康維持のためにいいゴハンを食べていたり、体調の確認やしこりなど異常がないか見るためにたくさん構ってもらってたりしています。
そして少し体調を崩しただけでも病院に連れて行かれることが多いので、発症しないまま長生きする子も多いです。
（私の中では感染してから保護されるまでの間が長いと発症してしまうイメージがあります）
私が知る限りでは（あくまでも私が知る限りの話ですが）、キャリアの子が激しいケンカをしたという話は聞いたことがありません。
（キャリアっ子がノンキャリアの子にシャーシャー言われて追いかけられたという話は聞いたことがありますが）
もしも何かの巡り合わせでキャリアの子に出会うことになったとき、イメージほど怖い病気ではないという事が分かると思います。
この病気は治る病気ではありません。
常に少しずつ進行する病気です。
でも、怖い病気ではないということ、少しでも伝わったら嬉しいです。
ぺったん したユーザ
ぺったん
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