

8月は学校の夏休みの時期でもあり、近所の子供たちが職場の周りで遊んでいました
特に、当時小学校2年生の男の子がしまちゃんがかわいいと言って、よくかまってました
この辺りには野良ネコちゃんはしまちゃんばかりでなく、何匹もいたけれど
みんなでしまちゃんを注目していました
例の男の子は家からサラミソーセージを持ってきてしまちゃんに差し出したりしてましたが
別の時は石を投げつけたりしていました
それを見て私は注意したのですが見ていない時によく石を投げつけていたそうです
そして、たまにはおやつを上げたり…
しまちゃんはその子がいる時は叢に隠れていました
叢の外からでも透けてしまちゃんは見えていましたから
その子はここにくると、すぐにしまちゃんを見つけていました
そこにいると安全だと思ったのか、しまちゃんはいつも叢に隠れているようになりました
そして、私が退社して駐車場に向かうとゆっくりと出てくるのです
本当に可愛いです
8月の13日、私の退社時にいつものようにしまちゃんは叢から出てきたので
私は言葉をかけてから車を発進させました
バックミラーで見てみると、しまちゃんが叢の中から私を見送ってくれていました
しばらく車を留めてミラーを見ていたのですが、しまちゃんはずーーっと見送ってくれていました
夕暮れで薄暗いなか叢のシルエットが首を伸ばしたしまちゃんの両耳だけが叢から三角に二つ出ていて…
もしかしたら、明日にはしまちゃんを抱っこできるかもしれない…きっと懐いてくれる…
そんな風に思ってその日は家路に帰りました
次の日8月14日、昼頃にはいたのですが、私の退社時には、しまちゃんはいなくなってました
いつもの叢は踏みつぶされたようにつぶれていました
どこにいるの…? 私はエサやりさんに聞いたのですが彼女はしらない…と
近所を探し回ったのですがどこにもいません
全然姿をみせなくなったので職場の人と心配していました
この荒らされた叢は何を意味しているのか
しまちゃん、怪我をしていないか…とても心が騒ぎました
そして10日目の8月24日
私が退社して職場を出る、と出口に変わり果てたしまちゃんがうずくまっていました
顔の右側がどうかなってました。口が閉まらずによだれが出ていました…
よく見ようと近づくと逃げるので捕まえられず、病院へも連れていけませんでした
なにも食べていなかったのか、ガラガラに痩せて、頬がこけて、まるでネコではなくてネズミの顔のようでした
どうにかして、せめて病院に連れて行きたくて色々調べたら
ボランティア団体にたどり着きました
連絡したら8月29日にボラさんは捕獲機を持ってきてくれました
しまちゃんはすぐに捕獲機に入りボラさんの保護部屋に保護されました
この日から、しまちゃんは保護ネコとしてボランティアさんの管理下に置かれています
上の写真は保護後まもなくボラさんが写メを送ってくれたものです
ケージの中は襲ってくるものがいなくて安心しているようにも見えます
下の写真は保護から2週間後、食欲があるのでだいぶ太ってきて愛嬌のある表情を見せています
右上の歯がなくなっている…ボラさんがそう言ってました…
この時点でしまちゃんは、およそ8か月から10ヶ月くらいだろうと想定されていました
https://www.neko-jirushi.com/foster/96990/
最近のコメント