チビにゃんは晩年、動物病院で失明、失聴と診断されました。
それから1年半、よく頑張った。
亡くなる数日前、かなり弱っているのが分かるほどだったのに、目も見えない、耳も聞こえないはずなのに、2回ほど、夜リビングから和室まで移動して来て、枕元にちょこんと座っていたことがあります。
ふと目覚めると、枕元にチビにゃんがいて、布団に入れてあげました。
間も無く来るであろうお別れの日を予感して、一緒に寝ながら、私は泣いてしまいました。
チビにゃんも、自分の寿命がもうすぐ尽きる事を分かっていたのではないかと思います。
まだへその緒がついている様な状態で、カラスに攫われ、たまたまカラスが公園でチビにゃんを口から離した瞬間、近くにいた顔見知りの小学生達が気づいて、カラスを追い払い、救われた命でした。
たまたま、その時にまだ赤ん坊だった長男を連れて公園に行った私。
小学生達から事情を聞いて、そのまま引き受け、動物病院へ連れて行き、診察を受け、育て方を教わり…正直、赤ん坊と生まれて間もない子猫のお世話を両方するのは無理だと思ったものです。
それでもなんとか頑張れた。
里子に出すつもりで、とりあえずの名前を「チビ」とつけたものの、里子に出す時期にはもう手放せなくなっていました。
それから約19年半。
小さかったチビにゃんは、大柄な猫となり、何度か病気にはなったりしたものの、歳を重ね、覚悟はしていたものの、ついにお別れの日がやって来てしまった。
チビにゃんの手触り、チビにゃんの鳴き声、チビにゃんの匂い…今でも忘れていません。
今も、こうしてチビにゃんの事を書いていると、涙があふれてきます。
今年19歳になった次男よりも長く一緒に暮らしたのですから…
チビにゃん。
今でも大好きだよ…
ずっと忘れない。
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