天気のいい日は、庭のひなたで毛づくろいをしているむうた。
残念なことに、よだれダラダラのお口では毛づくろいすればするほど、むうたの体は汚れて、さらに臭くなってきます。
それでもむうたは一生懸命毛づくろい。
10月も終わりに差し掛かった頃、外はどんどん寒くなってきます。
むうたが昼間もゆっくり出来るように、家のガレージに使っていないソファを置いて毛布を掛け、ダンボールの中に毛布を敷いて、トイレとちまさんのお古の爪とぎを設置。
まずは安心して過ごしてもらえる環境を整えるところから始めました。
ちまさんかかりつけの獣医さんにむうたのことを相談。
とりあえず、むうたの体格に合った量の安定剤を処方してもらいました。
「一瞬ウトウトするだけですから、気をつけて」と先生には言われました。
安定剤入りのごはんを食べて、ひなたでウトウトし始めたところを捕獲する作戦。
いつものようにごはんを食べて、お腹いっぱい、安定剤でウトウト。
またたびの香りのお香を近くで炊いて、猫がリラックスする音楽を流して、準備万端。
むうたがコックリコックリし始めました。

むうたの盲点から毛布を構えて待機。
後は後ろから近づいて、毛布をかぶせて捕まえるだけ。
むうたの眠気がピークに達し、箱座りに。
「よ〜し、そろそろ」
と、まさに飛び出そうした瞬間。
むうたの向こうからちまさんが。
ちまさんからはちょうどむうたが盲点になって見えてない。
でも、ちまさんから私は見える。
まさに奇跡のポジショニング。
私の姿を見つけたちまさんは
「にゃ〜。何してるの?遊ぶ?」
と嬉しそうに近づいてくる。
その声に、むうたが反応。
後ろで構えている私にも気づき、まんまと逃亡。
あえなく失敗。
別の日。
隣の大工さんが、魚釣り用のタモを持ってきてくれました。
今度は二人掛かりで、ごはんを食べているところを狙う作戦。
まずはいつもより豪華なごはんを設置。
ごはんに飛びつくむうた。
一生懸命食べてる。
後ろからそ〜っと近づいて、タモを振り下ろす。
入った!
むうたがタモの中に。
暴れるむうたを洗濯ネットに移動っ!
と、
「ガブッ!」
噛まれた。
ですよね。
むうた、まんまと逃亡。
次の日は祝日だったため、母の病院に行く前に、休日当番医を受診。
痛みと余分な出費で涙が出そう。
「結構いるんだよ、野良猫に噛まれて来る人」
と、先生。
私の傷を見ながら
「あれ?これ野良だよね?」
「はい。野良のオスに噛まれました」
「そうなの?おかしいな。普通、野良に噛まれたらもっと傷も深いし、腫れも酷いのに。明らかにこの猫、手加減して噛んでるね」
手加減?
むうたが?
捕まって何されるかもわからない極限状態で手加減?
思わぬむうたの優しさに触れた瞬間でした。
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