先週、仕事が終わって携帯電話を見たところ、里親さんから、夕方、2階の窓を開けたままその場を離れ、その隙に仔猫が窓から出て行ってしまったと連絡がありました。
ぞっとしました。
厳冬期の北海道です。場所は山麓…。仔猫です。山にはキツネ等もいます。捕食される危険もあります。
直ぐに里親さんに電話をしましたが、「今、出先で対応が出来ない。知人が仔猫を欲しがっているのでその仔猫がいるお宅に来ている。帰りは遅い。」と…
信じられませんでした。
とても腹が立ちましたが、迷っている時間はないので、いつもお世話になっているベテランのボランティアさんに相談しました。
時間との勝負なので捕獲器を持って直ぐに探しに行こう、私も行くから、そしてビラも作成して配布をしたほうがよい、とアドバイスを頂きました。
捕獲器は2台所有していますが、どちらも貸出し中でした。
1台は今回の保護猫の面倒を見て下さっているマダムのお宅に有ったので事情を話し、返してもらって更に1台はそのマダムに貸してもらいました。
車に2台の捕獲器を積み込み、懐中電灯を購入し、現場の山麓に向かいました。
里親さんはまだ帰ってきていなかったので、とりあえず建物の周りや町内一画を見て回りました。仔猫の小さな足跡が沢山ありました。その他に野生動物のものと思われる足跡も沢山ついていたのでとても不安になりました。
その後、いつもお世話になっているベテランのボランティアさん2人が駆けつけてくれました。
2人とも私よりももっと沢山の猫のお世話をしている多忙な方々です。小さい命の為に!と、急いで来てくれたのです。とても心強かったです。
ボランティアさん達は雪の中をズボズボと靴に雪が入るのも気にせず、辺りを探してくれました。
仔猫の足跡が沢山ついているお宅があったので、夜遅い時間で申し訳ない感じでしたが、ご近所のお宅に事情を話し、そのお宅のお庭に捕獲器を設置させて頂きました。
(快諾して下さったおうちの方にはとても感謝しております。)
捕獲器を仕掛けている間に、ビラを作成してポスティングをしたりネットで拡散したりしていました。
そして夜中の1時半過ぎ頃…仔猫は捕獲器に入っていました。
本当に良かったです。探さなければ確実に命は消えていたと思います。
「完全室内飼いの徹底」は譲渡条件のひとつであり、里親さんには誓約書にもサインを頂いていました。
譲渡条件を守って貰えなかったこと、猫を探さずに外出したこと…
そして私がビラを作成している時に、次の仔猫を迎えたいという話を家族にしていたのが聞こえてきたこと…
ここには書きませんが他にも…
結果として、勿論のこと、猫は当方側へ戻りました。
先住猫ちゃんと仔猫は相性がよくとても仲良くしており、まるで本当の親子のようでした。
離れ離れになってしまってそれが一番かわいそうです。でも返すことはありません。
その事件があった日は当方の誕生日で、結局、一睡もせ出来ず仕事へ行き、最悪…と思いましたが、ボランティアさんがすぐに手伝って駆けつけてくれたこと、そして仔猫がなんとか無事に帰って来たこと…これがプレゼントだったかな…と思います。
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写真は預かりボランティアさん宅に戻ってきた時のもの。預かりボランティアさん宅のニャンコも戻ってきた仔猫を歓迎しています。
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